宮崎フェニックス動物園 フラミンゴの世界 かわいいトラ写真も
- 2023年05月18日
知っているようで知らない動物の世界。
宮崎市のフェニックス自然動物園が動物の生態や種類を教えてくれます。
今回はフェニックス自然動物園が国内最多の飼育数を誇る「フラミンゴ」の世界!
動物たちのかわいい写真もたくさんです。
名物「フラミンゴ」
フェニックス自然動物園には、およそ300羽のフラミンゴがいて、国内最多の飼育数となっています。園内ではフラミンゴショーも行われていて、フェニックス自然動物園といったらフラミンゴといっても過言ではありません!
フラミンゴといえば赤やピンク色が思い浮かびますが、なぜ色が鮮やかなのか皆さんご存知ですか?
飼育員の松沼美優さんによると、食べ物に秘密があるそうです。
松沼美優さん(飼育員)
フラミンゴには「フラミンゴフード」というエサをあげていますが、その中に赤やピンク色を出す色素が含まれているんです。さらに色素を補うために、すりおろしたニンジンやプランクトンのオキアミも与えています。
子どものころは灰色の毛をしているフラミンゴですが、自然界では赤い色素が入った藻類やエビなどを食べることで羽の色が変わっていくそうです。
フラミンゴの種類は?
フェニックス自然動物園では国内最多4種類のフラミンゴを見ることができます。
まず右上の写真が最も小型の「コフラミンゴ」です。くちばしが深く曲がっているのが特徴です。
次に右下の写真が「ヨーロッパフラミンゴ」です。先ほど紹介した「コフラミンゴ」の倍近い大きさとなっています。
最も大型なフラミンゴが左上の「ベニイロフラミンゴ」です。オレンジ色の羽が鮮やかです。
最後は左下の「チリーフラミンゴ」名前の通り南米のチリなどに生息しています。園にいるフラミンゴの中でも最も数が多く、およそ240羽を飼育しているそうです。
この「チリーフラミンゴ」が活躍するのが、フェニックス自然動物園の名物「フライング・フラミンゴショー」です。
フラミンゴショーって?
「チリーフラミンゴ」およそ70羽による、フェニックス自然動物園オリジナルの日本でも珍しいショーです。フラミンゴの集団性を活かしたショーですが、なんとフラミンゴが飛ぶのです!
このショーの進行役を務める、飼育員のおふたりにショーの難しさを伺いました。
松沼美優さん・藤井美月さん(飼育員)
フラミンゴショーで一番難しいのは、群れの動きをコントロールすることです。フラミンゴは人をしっかり見て動くので、それにあわせて毎回動きを変えて、テンポをずらしたり工夫をしています。「こう動いて」と思っても動いてくれないときがあるので、自分が動いてどうフラミンゴを動かすかを考えています。
フラミンゴショーかつては…
52年前のオープン以来ずっと行われている人気のフラミンゴショーですが、昔の貴重な写真を竹田正人園長に見せていただきました。今のショーと大きく違うところがあるのですが、皆さん分かりますか?
正解はネットがないことです。
かつては、ネットが無いため、フラミンゴが飛んでいかないように片羽の一部を切る「切羽」をしていたそうですが、それだとフラミンゴたちのバランスが悪くなってしまうということで、2011年に会場に高さ15メートルのネットを張って、フラミンゴが飛べるようにリニューアルしたそうです。
そして、竹田園長によると、このネットを導入したことで、フラミンゴが飛べるようになっただけではなく、別の効果も出ているということです。
羽根を切られてうまく飛べていなかったオスが、動きやすくなったことで、繁殖の成功回数が増えました。ネットを設置したことで、ショー以外でも良い影響が出ているのだと思います。
動物たちのかわいい写真
最後に紹介するのは、動物たちのかわいらしい写真を紹介する「根井のイチ推し!」今回はイケメンとして知られるスマトラトラのファントム君を紹介します。
恰好いいだけではなく、木を枕にしたリラックスしている写真、そして竹田園長が撮ったとびきりの写真は舌が出ていて、とても可愛らしい表情です。皆さんも動物園に行ってみてはいかがでしょうか?