宮崎 諸塚・五ヶ瀬発! 長さ40m風車の羽根 山道を通れるか?
- 2023年04月24日
宮崎市の「山大好き」さんから、諸塚村の六峰街道が工事の影響で通れなかったというビビメッセージが届きました。さっそく取材してみると、知られざるスケールで工事が進んでいることがわかりました。
なお大型連休期間中も、通行できない時間帯が見込まれます。記事中の区間を通る予定のある方はお気を付けください。(アナウンサー・土橋大記)
ビビメッセージに届いた1通の道路情報
宮崎市の「山大好き」さんから頂いたメッセージ
4月17日に六峰街道に行きました。県道209号線の山上展望台の北の三差路から国道503号線・飯干峠の間が中九州大仁田山風力発電所の工事車両の通行のため、通れませんでした。諸塚山登山やあけぼのツツジを見に行かれる方は注意してください」
諸塚村観光協会に聞いてみた
ということで、さっそく諸塚村観光協会に取材。影響を受けている区間が判明しました。
地図に赤で示した付近で、交通規制が行われています。
そして「この道路は大雨災害の影響で長く通行止めになっていましたが、今月開通しました。発電所の工事の影響で、工事車両が通る時間帯は通行が規制されています。詳しくは発電所へ聞けばわかると思います」ということです。
山の上で風車を建設中
いったいどんな工事が行われているのでしょうか?続いて中九州大仁田山風力発電所を運営するJREオペレーションズに聞いてみました。すると「現在8基の風車があり、今回新たに4基の風車を増設しています」との回答。この増設する風車の建設部材を山の上へ運ぶ作業を行っているとのことです。
現場に運んでいるモノの正体
それにしても通行規制が行われるほどの運搬とは、どういうことなんでしょうか?
土橋 「どんな車が通っているんですか?」
発電所 「長さ40メートルの羽根を運んでいるんです」
土橋 「40メートル!?」「分割して運んでいるんですよね」
発電所 「いいえ。1枚の羽根をそのまま運んでいます!」
以前テレビで「夜中に道路を使って新幹線車両を運搬」というニュースを見たのを思い出しました。
しかし新幹線でも全長は25メートル。40メートルというと、ずっと長い!あの細い山道を通すことなんてできるんでしょうか?
この手があったか!
なんと!送っていただいた写真をご覧ください。
寝かして運べないから、立てて運んでいます。
日向の港から夜中に日之影の六方街道まで運び、その先は六峰街道を日中に時速1kmというスピードで慎重に運ぶということです。途中、何か所も中継点を確保していて、きょうはAポイントからBポイントまで。あすはBポイントからCポイントまでという具合に、毎日少しずつ進み、五ヶ瀬町と諸塚村の町境にある大仁田山の山頂に運搬しているということでした。
大型連休中も時間帯によって通行規制
この運搬は大型連休中も予定があります。期間中ずっと通行止めというわけではなく、運搬車がほかの車と離合(行き違い)ができない区間を通過している時間帯に、警備員がほかの車に「待ってもらう」よう誘導しているということです。この方面へお出かけになる方は、頭に入れておいた方がよいかもしれません。
いろいろなことを知った今回の取材。「プチ・てげ探」になりました。
宮崎市の「山大好き」さん、情報を送ってくださり、ありがとうございました。
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