日南に「ミステリーサークル」がある！？

視聴者の疑問に答える「てげ探！」今回は、宮崎に伝わるとあるミステリーを調査しました。
それは、世界各地に度々現れ、話題になるミステリーサークル。
田んぼや畑の作物が、不思議な模様を描いて倒されるアレです。

そんなミステリーサークルが、日南に現れたという情報をキャッチ！
取材班がその真相に迫ります。

目撃情報がある日南市で聞き込み開始

向かった先は、地元客が集まるショッピングセンター。
日南市の方々に聞いてみると…？

「知らないです。」

「いや、聞いたことないです。何かあるんですか？そんなのが。」

その後も聞き込みを続けますが、有力な情報は得られず。
日南市民は何かを隠しているのか。そんな考えが頭をよぎった頃…。

「何か聞いたことある…。」

！！！！
ついにミステリーサークルについての情報が！

「杉の木が倒れている感じ？」

え？杉が倒れてる？それってまさに「ミステリーサークル」では？

ミステリーサークルの正体とは？真相に迫る！

そんな大変な事態、市役所は把握しているのでしょうか。
広報担当の古澤さんがその真相を明かしてくれました。

 

ずばり、日南のミステリーサークル、知ってますか！？

「ある」とあっさり断言した古澤さん、さらにその場所まで教えてくれました。

現場は市役所から北へ３０キロ、北郷地区の山の中にあるとのこと。
教えてもらった道をたどり、山道へ入ります。

過酷な道のり。教えていただいた場所はもうすぐのはず。

さらに奥に進むと…。ひとつの看板を発見！
そこには、ミステリーサークルを表しているのか、数字とカタカナが組み合わされた謎の図が…。

さらに「宮崎南部森林管理署」の文字を発見。
ミステリーサークルの真相を知る組織なのか。問い合わせてみました。

なんという朗報！ということで次の日、指定された時間に現場に行くと…
あらわれたのはこの周辺の森を管理している、その名も森さん。

ズバリ真相に迫ります！

え？現地？ここに来て何かはぐらかす理由でもあるのか？
森さんの後を追うこと、15分。

日南にミステリーサークルは存在したんです。
それは、人の手により円形に植えられた飫肥杉の林でした。

木の根元には、一本ずつに数字とカタカナが書かれた目印のようなものが。

改めてミステリーサークルを観察すると、
スギは中心にいくほど密に、外側に行くほどまばらに植えられています。 

この条件の違いが、
生産される杉の質や量にどのような影響を与えるのか調べているのです。

なぜ実験は始まったのか？

実験が始まったのは今から５０年前。

飫肥杉はそれまで主力だった船の材料としての需要が減り、
建築用の木材への転換を迫られていました。
時は高度経済成長期。マイホームブームで、より多くの飫肥杉を生産する必要があり、
林業関係者は試行錯誤を重ねていました。 

そんなミステリーサークルでの実験に、当初から携わっていた人を見つけました。

年見貢（としみ・みつぐ）さんです。営林署を退職する２５年前まで、四半世紀にわたりミステリーサークルで杉の調査にあたってきました。 

実は、ミステリーサークルは５年前に地元の新聞で取り上げられ、そこからＳＮＳで拡散。
知る人が増えているんだそうです。 

ミステリーサークルの今後は

林業関係者以外には知る人ぞ知る存在だった「日南のミステリーサークル」。
話題になってからは地元の子ども達が遠足に来るほどになっているそう。