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最強寒波 医療ひっ迫 宮崎だから気をつけたいヒートショック

WEB特集
  • 2023年01月24日

この冬一番の強い寒気の影響で、県内は24日の夜のはじめごろから25日にかけて、山沿いで大雪の恐れがあります。26日にかけて厳しい冷え込みとなる見込みで、気象台は積雪や路面の凍結による車のスリップ事故、水道管の凍結などに注意するよう呼びかけています。そして、温度差で血圧が急激に変化して、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす「ヒートショック」にも気をつけないといけません。コロナで医療体制がひっ迫していますので、充分な救急医療を受けられるか心配もあります。そこで、ヒートショックにならないよう、注意点をまとめました。

冬の風呂場の寒さ

お宅の風呂場、寒くありませんか?脱衣場や洗い場に暖房がなく、湯船に入るまでいつも凍えているというご家庭も少なくないと思います。南国宮崎ならばなおさらですね。こちらは入浴中の血圧の一般的な推移を示したグラフです。

血圧は、暖かい部屋から冷たい脱衣所に入った瞬間に急上昇、風呂場に入るまで上がり続け、湯船に入った瞬間、ピークを迎えます。その後は体が温まることで血管が広がり、血圧が急激に下がっていきます。つまり血圧の急激な変化は脱衣所と湯船の中の2か所で起こっているのです。こうした血圧の急激な変化によって心筋梗塞や脳卒中、失神など健康被害を引き起こすことを「ヒートショック」と呼びます。入浴中の急死は「溺死」「心疾患」「脳血管障害」によるものがほとんどです。

入浴中の急死を防ぐために

入浴で気をつけたいことをまとめました。

【入浴前】
①十分な水分補給をする
一回の入浴で失われる水分は800mlという研究があり、体内から多くの水分が奪われると、血液の流れが悪くなり血管の事故が起きやすくなります。それを防ぐために入浴前とできれば入浴後の水分補給が勧められています。
②同居者がいれば一声かける
異変があったときにすぐに気付いてもらえれば、溺れていたとしても早期発見につながります。同居者は10分に一回は声かけを。
③飲酒時は入浴を控える
飲酒をすると血管が広がり、血圧が下がります。その状態で入浴すると、さらに血管が広がります。その結果、血圧が下がりすぎてしまうため、脳に十分な血液を送ることができなくなり、意識を失う可能性が高まります。
④脱衣所を暖める
⑤入浴前に湯船のふたを開けたり、シャワーで浴室を暖めたりする
ヒートショックを防ぐには、場所による温度差を小さくすることが最も大切です。そのため、暖房を使って脱衣所を暖めておくことや、湯船のふたを開けたりシャワーで浴室を暖めたりすることはとても効果があります。

【入浴中】
⑥湯船に入る前にかけ湯やシャワーを浴びる
かけ湯やシャワーを浴びることで、体を先端から少しずつ温めることができ、血圧の急上昇を抑えることができます。
⑦お湯の温度は41℃以下にして10分以内に出る
お湯の温度が42℃以上になると交感神経が刺激され、血管が収縮して血圧が上昇します。また、42℃で10分入浴すると、体温が38℃近くになり、意識障害を引き起こす可能性が高くなるため、血圧上昇を防ぐためにも温度は41℃以下に設定し、10分以内に出ることが勧められています。
⑧湯船はゆっくり立ち上がる
湯船に入っているときは頭を除く全身に水圧がかかっているため、急に湯船を出るとその水圧がなくなり、圧迫されていた血管が一気に拡張します。脳に行く血液が減ると脳が貧血状態になって、一過性の意識障害を起こすことがあるため、湯船を出る際はゆっくり立ち上がり、手すりなどをつかむことがよいとされています。

ふだん一人暮らしの高齢の家族がいる人は、ぜひ電話で注意点をお伝え下さい。同居されている場合は、入浴中、定期的に声かけをしてあげてください。万が一、意識がない家族を見つけたら湯船から引き上げる、難しければ湯船のふたか縁に腕を乗せて沈まないようにして119番通報してください。

  • 滑川 和男

    宮崎局・アナウンサー

    滑川 和男

    宮崎は新人以来2度目勤務

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