ページの本文へ

NHK宮崎WEB特集

  1. NHK宮崎
  2. 宮崎WEB特集
  3. 宮崎 美郷町 百済王伝説伝える「師走祭り」 観光 イベント

宮崎 美郷町 百済王伝説伝える「師走祭り」 観光 イベント

おでかけビビっと情報
  • 2023年01月13日

「おでかけビビッと情報」師走祭り

今回は「美郷町」のおでかけ情報をお届けします!1月20日(金)から3日間開催される「師走祭り」について、美郷町観光協会の小松嵩史さんにたっぷりと紹介していただきました!

このお祭りは、古代朝鮮の百済の王族が流れ着いたという伝説にちなんだものです。旧暦の師走に行われていたので「師走祭り」と言われています。離れ離れにまつられている「禎嘉王(ていかおう)」と、その息子「福智王(ふくちおう)」のご神体を対面させる年に一度の儀式で、1300年以上の歴史がある、伝統的なお祭りなんです。

福智王 禎嘉王

お祭りは、20日朝8時より始まり、息子の「福智王」が祀られている木城町の比木神社から、父である「禎嘉王(ていかおう)」が祀られている神門神社へ神職など18人で出発します。その後、神門の父王「禎嘉王(ていかおう)」が漂着した日向市の金ヶ浜で、海に入り身を清めるみそぎ神事が行われます。

最大の見どころ「迎え火」

お祭りの最大のみどころは、美郷町の一本鳥居での「迎え火」です。初日の20日金曜日午後6時より、高さ5メートルのやぐら24基が燃え盛ります。

燃え盛るやぐらの中、一行は本殿を目指し進んでいき、親子二人は再会します。

①夜神楽

2日目の午後7時から12時まで、神門神社の境内に設けられた御神屋で夜神楽が披露されます。優美で優雅なものからユーモラスなものまで多彩な神楽が奉納されるそうです。

また、神楽の奉納のほかに振る舞いの焼酎や餅まきもあるそうです。

②ヘグロ塗り

3日目は再会した親子のお別れの日です。息子「福智王(ふくちおう)」が木城町の比木神社へと帰ります。朝からお別れ式が行われ、神前の魚の塩焼きを箸でまわしながら食する儀式などが行われます。これは、生魚がとれない当時貴重な鯛をみんなで食べると縁起が良いことから始まったと言われています。

そしてお別れ式の後には「ヘグロ」と呼ばれるかまどの炭を顔に塗る「ヘグロ塗り」が行われます。別れの悲しみを隠すために始まったといわれています。

そしてこの後、お別れの行事が行われ、お鍋やおたまなど炊事道具を使って音を鳴らし「オサラバー」と言いながらお見送りをします。韓国語で「生きてまた会いましょう」という意味の「サラボジャー」が訛って「オサラバー」と言うようになったと言われているそうです!

③イチオシ!特産品

西郷地区で地元の特産品を活かした商品づくりを行っているさくら会からは、「きんかんかりんとう」などを販売します。美郷町産の完熟金柑を丸ごと果汁にしたものを生地の中に練りこみ揚げ、果汁入り液でからめたものです。

南郷 鬼神野(きじの)地区の女性2人で活動している鬼神グループからは、自家生産のゆず100%を使用し、ゆずの皮と果汁のさわやかな風味が人気のゆずドレッシングなどを販売します。

そして観光協会からは、直売所「美郷ノ蔵」にて町内産の野菜をふんだんに使った鶏汁や唐揚げやメンチカツなどの揚げ物を販売もあるそうです!その他にも、会場周辺では地元の特産品を使った美味しい食べ物をたくさん販売するということなのでぜひ、グルメも堪能してはいかがでしょうか!

「師走祭り」
日時:1月20日(金)から22日(日)
場所:神門神社周辺
問合わせ:美郷町役場南郷地域課 0982-59-1600
美郷町観光協会のHPをご覧ください。

ページトップに戻る