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宮崎 ライトアップ大根やぐら アカペラとコラボ 日本農業遺産

宮崎のイルミネーション・ライトアップをピックアップ!
  • 2022年12月19日

NHK宮崎アナウンサーの滑川和男です。宮崎市田野町の冬の風物詩、大根やぐらをライトアップする取り組みが今年も行われています。どんな様子か?取材してきました。

そもそも大根やぐらとは?

皆さん、大根やぐらって知っていますか?竹で組んだやぐらに漬物用大根を干していくものなんです。そうです、これ全部大根なんです!このやぐらで、1万2千本から1万5千本ぐらい!全て農家の方の手作業で干したもので、このあと漬物用に出荷されます。鰐塚山(わにつかやま)から吹き降ろす冷たい風と冬場の少雨の気象、また気温が氷点下になりづらく大根を傷める恐れが少ない気候がこの地を漬物用大根の一大生産地にしています。干した大根は辛味が抜けて旨味と甘みが増し、おいしい大根に仕上がります。手間を掛けただけの価値があるという訳ですね。

この大根やぐらを日本農業遺産にしたいと始められたのが大根やぐらのライトアップです。現在のようなレインボーカラーでのライトアップは令和元年から行われています。大根やぐらは令和3年2月に見事日本農業遺産に認定され、コロナ禍でもライトアップの取り組みは続けられてきました。今年も12月17日(土)に点灯式が行われました。

点灯式を前に、やぐらの前の机にはクイズの早押しボタンのようなスイッチが設けられていました。これを押して点灯させるんですね。

ライトアップ点灯!

カウントダウンのあと関係者の皆さんがスイッチを押して見事点灯!干されて細く飴色になった大根がレインボーカラーに鮮やかに浮かび上がりました。冷え込みの強い日でしたが、点灯で会場の温度が少し上がったような気がしました。

今年の点灯式には宮崎大学アカペラ部の皆さんが歌で参加しました。この季節ならではのクリスマスソングなどを美しいコーラスで披露してくれました。こうしてみると、まるで大根やぐらのライトアップが大きなステージセットのようになっていますね。宮大の皆さんの歌声に、会場は温かい拍手に包まれました。

レインボーやぐら

今回、大根やぐらライトアップの魅力をお伝えするために特別にやぐらに近づいて撮影するお許しを頂きました。下を見ると沢山ライトが並んでいます。このライトが時間の経過とともに変化して、大根やぐらを様々な色に染めます。近くで見るとその鮮やかさに心奪われます。皆さん、これ、全部大根なんです!

魅惑の大根トンネル

やぐらの中にも特別に入れて頂きました。360度カメラを使って歩きながら撮影してみました。時間ごとに色が変化するのとあいまって、これがまた幻想的なんです!外からのライトに照らされて、大根自体が発光体のようになっているのが分かりますか?ピンクやブルーに色を変える大根。ブルーになると氷柱のようにも見えますね。目くるめく色彩の中を歩くと、思わず笑みがこぼれてしまいます。

点灯式の会場でぜんざいの振る舞いも行われました。大根やぐらの中を夢中で何往復も歩いて身体が冷えましたが、ぜんざいのもてなしで、身体も心も温まりました。

大根やぐらライトアップ
12月17日(土)~1月15日(日)18:00~22:00
田野町運動公園南側駐車場隣接ほ場
及び県道宮崎田野線法光坊地区ほ場

田野駅には“ミニ大根やぐら”も!

さて、もう一か所、イルミネーションが施された大根やぐらがあるということで、点灯式のあとにJR田野駅に向かいました。駅名の所にも電飾が施されていて、列車から降りて家路へ向かう人々を楽しく迎えていました。

駅の横に、きらびやかなイルミネーションがありました。先ほどのライトアップされた大根やぐらほどの大きさはありませんが、手作り感のある心のこもったイルミネーションです。

ここにも大根やぐらがありました!でも大根はレプリカで、中にライトが入っていて大根自体が光ります。大根やぐらのいい雰囲気を醸し出していますね。そのミニやぐらを眺めていてギョッ!としました。大根を干す作業をしている人が、やぐらにいるではありませんか!?でも全く動きません。この方もレプリカのようです…遊び心たっぷりの田野駅のイルミネーションでした。

JR田野駅イルミネーション
12月1日(木)~1月21日(土)18:00~24:00

  • 滑川和男

    宮崎コンテンツセンター

    滑川和男

    宮崎は2回目の勤務

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