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釜炒り茶とは?NHK宮崎内藤アナウンサーが特徴や飲み方を紹介

  • 2022年12月15日

釜炒り茶は日本の緑茶生産量の1%以下で希少性が高いお茶です。実はその釜炒り茶の生産量の約5割を宮崎県が占めています。
今回は日本茶インストラクターの資格を持つ内藤アナが釜炒り茶の魅力を紹介します。
厳しい基準をクリアした釜炒り茶のみが認められる・みやざきブランド「釜王」とは?

釜炒り茶ってどんなお茶?

一般的にお茶は茶葉を蒸して作りますが、釜炒り茶は炒って作ります。
約300度の鉄製の釜で炒ったあと、茶葉を揉むことで茎と葉の水分を均一にします。こうした工程を何度も繰り返した釜炒り茶は特徴的な勾玉状に仕上がり、蒸して作る煎茶に比べて芳しい香りとすっきりとした味わいが特徴の透き通った黄金色のお茶になります。
そんな釜炒り茶は、日本の緑茶生産量の1%以下で希少性が高いお茶となっています。

釜炒り茶はなぜ希少?

実は製茶工程が機械化される以前は、釜炒り茶は現在ほど珍しいお茶ではなく、各地域で生産されていました。しかし、茶の製造が機械化されることにより自動化・大規模化してきた過程で、機械化が容易で製造効率の良い「蒸し製」のお茶に置き換わってきました。
そのため、蒸し製ほど生産効率が上がらない釜炒り茶は、国内生産量の1%以下という希少なものになったのです。

内藤アナが語る釜炒り茶の魅力とは?

初任地の静岡局でお茶にハマり、日本茶インストラクターの資格も取得。 ライフワークとしてお茶の取材を続けている内藤アナウンサーにとって釜炒り茶の魅力とは?

釜炒り茶、毎日飲んでいます。熱湯で入れても渋すぎず、すっきりとした飲み心地なのが気に入っています。食事と一緒に飲むと口の中がさっぱりして、ご飯がどんどん進みます。また、集中したいとき、気持ちを切り替えたいときにも、口の中をキリッとさせてくれる釜炒り茶はおススメです!

みやざきブランド「釜王」とは?その選定基準

県は宮崎の釜炒り茶の知名度向上と販路拡大を図るため、平成24年に「釜王」というブランドを作りました。厳しい基準を満たした釜炒り茶だけが「釜王」のシールを貼ることを許され、その魅力を多くの人に伝えています。

釜王の認定基準
①香気は、爽快感を伴う釜炒り茶特有の釜香がある
②滋味は、苦味と渋味がほどよく抑えられ、適度にうま味があり、後味がすっきりしている
③水色は、黄金色で明るく澄み、濁りがない
④外観は、丸くよれ、まが玉状で良く締まり、冴えがあって揃っている

冷涼な気候と豊かな土壌に恵まれた宮崎県北部の山沿いで作られる釜炒り茶は、全国茶品評会等でも優秀な成績をおさめています。
 

釜王のさらなる認知度の向上を目指して、宮崎県は釜炒り茶の特長や品質の高さを県内外へPRしていきたいとしています。

宮崎県 農政水産部 農産園芸課 溝邊 裕士さん
「宮崎県の釜炒り茶は希少性の高さや歴史の深さに加え、各種品評会でも上位入賞を果たすなど、生産技術の高さと品質も兼ね備えています。その中でも厳しい審査に合格した選りすぐりの釜炒り茶「釜王」を、是非消費者の皆さんに楽しんでいただきたい」

「釜王」を味わえるイベントが17日に実施!

そんな釜王を味わえるブースが、イオンモール宮崎に登場します。


【釜王PRブース】
日時:12月17・18日 10:00~17:00
場所:イオンモール宮崎 1階レストランコーナー
問合せ:宮崎県 農政水産部 農産園芸課 0985-26-7137


みなさんもぜひ、宮崎の釜炒り茶を味わってみてください!

  • NHK宮崎放送局・開発推進G

    谷本 拓也

    宮崎が初任地。
    美味しい宮崎のご飯が大好きです。

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