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宮崎 高千穂峡 ボートの現在 滑川和男アナが観光・旅リポート

混雑は?待ち時間は?予約は?2022年師走の様子をお伝えします!
  • 2022年12月12日

NHK宮崎アナウンサーの滑川和男です。2022年の師走の週末、とある番組のロケで高千穂を訪れました。9月の台風14号で大きな被害を受けた高千穂峡ですが、人気の観光地ですから旅行で行ってみたい!と思っている方も多いはず。そこで、師走のボート乗り場をリポートします。混雑は?予約は?待ち時間は?駐車場は?色々気になることも多いのでは。これを見れば事前の対策はバッチリです!

師走の土曜日の昼頃

高千穂峡が見下ろせる御橋(みはし)の上の様子です。多くの観光客がスマホで記念撮影をしていて、送迎用のマイクロバスが最徐行で注意深く通行していました。橋の上から見る高千穂峡も絶景ですね。

ボート乗り場近くの駐車場の入り口はご覧の通り。駐車待ち時間が発生していました。常時2~3台が空くのを待っている状況でした。交通整理の担当者に聞くと、これでもまだ少ない方だとか。駐車場に止まっている車は宮崎や九州の各県ナンバー、特に福岡ナンバーも多かったですね。また、レンタカーも数多く駐車していました。普段、乗り慣れないクルマで訪れている方も多いと思います。歩行者の皆さんも混雑時の通行はご注意を。

ボート乗り場の混雑は?

貸しボートに乗るには現地で直接申し込む方法と、ネット予約の2種類の方法があります。現地申し込みの待ち時間ですが、貸しボートの受付には昼の段階で1時間~1時間30分待ちの表示がありました。ネット予約は事前に予約が出来て便利ですが、当日の時間変更が出来ません。旅のスケジュールは何かと予定通りにいかないもの。このあたり、どちらを選択するか悩ましいところですね。現地申し込みとネット予約の割合は、私が訪れた時点では半々ぐらいだということでしたが、年末年始にかけては予約が多くなってくるとのことです。

ボートは上手く漕げるか?!

乗船予定時間の10分ぐらい前にはボート乗り場に着くようにします。最近リニューアルされた乗り場には、ベンチがあります。少し早めについても、水面のカモを眺めながらのんびり過ごすことが出来ます。乗船の際には、腰に巻くタイプの浮き具の装着が義務付けられています。手漕ぎのボートに乗るのはいつ以来でしょうか?記憶を辿っても、思い出せません。ほぼ初めてに近い状態で、乗船する滑川でした!

他のお客さんを見ていると、乗り場から上手く進むことが出来ず、係員に押し出してもらったものの、オール操作がままならず近場で停滞しているボートも結構います。簡単そうに見えるオールの漕ぎ方ですが、コツをつかむまでは少々時間が掛かるんですよね。オールをひけば進みますが漕ぎ手は後ろ向き。左右のオールのバランスも難しいので目指す場所にスムースに進んでいくことは容易ではありません。ボートを漕ぐなんて簡単!と、たかをくくっているあなた!あまり威勢のいいことは事前に言わない方がいいですよ。私がそうでしたから!(笑)

高千穂峡には流れがある

あと、忘れてはならないのが、高千穂峡は川だということです。そう!流れがあるのです。流れのスピードも場所によって変わってきます。特に映えスポットである真名井の滝の周辺はボートを同じ所に長時間留めておくのが難しい場所です。当然、他のボートもその場所に集中しますので「ここだ!」と思ったら、迷わずシャッターを押して下さい。でも慌ててスマホを川に落とさないで下さいね。それから、ほかのボートが近くにいる時はオールの操作に注意して下さい。水を盛大にすくい上げて、となりのボートの乗客を濡らしてしまわないように。

台風14号被害からの復旧は

ボートの営業は再開している高千穂峡ですが、案内マップを見ると、遊歩道には台風の影響で通行止めになっている箇所が残っていることが分かります。役場の方に聞きますと、今年中に通行止め解除を目指して、復旧を急いでいる区間もあるということですので、訪れる予定の方は最新の情報をご確認下さい。早く完全復旧するといいですね。

ところで、大雨が降って川が増水するとボート自体に乗れない可能性もあります。冬場は台風シーズンのような大雨の心配はありませんが、念のため訪れる数日前から高千穂の天気をチェックされるといいと思います。

ボートから降りると…

私たちが1時間ほどロケをしている間に、待ち時間がさらに増えていました。師走でしたが天気が良く、気温も少し高かったため、ボートに乗ろうと考えた人が多かったのかも知れません。この日は台湾からの観光客も多く見かけました。これから年末年始のシーズンに入ると、また多くの外国人観光客がやってくる可能性もありますね。訪れたいと思っている方が多い観光地ですから、時間に余裕を持って行かれることをお勧めします。

思い通りにボートを動かそうとオールを懸命に動かしたため、親指の付け根の皮がむけてしまいました。皆さんも気を付けて下さい。

やはり世界に誇る観光資源

久々に乗った手漕ぎボートに少々苦労した高千穂峡ですが、水面から見る渓谷美や真名井の滝の美しさは、やはり別格のものがありますね。高千穂峡を訪れる方が、なるべくスムーズに、楽しくボートに乗れて、美しい思い出を持って帰られることを地元放送局のアナウンサーとして心より願っています。

  • 滑川和男

    宮崎コンテンツセンター

    滑川和男

    宮崎は2回目の勤務

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