ページの本文へ

NHK宮崎WEB特集

  1. NHK宮崎
  2. 宮崎WEB特集
  3. 宮崎市役所新庁舎はどこへ?

宮崎市役所新庁舎はどこへ?

  • 2022年11月28日

検討が進んでいる宮崎市役所の新しい庁舎の
建設構想について、まとめました。

候補地は2か所

新庁舎をどこに建てるかについては、
▽現在の場所と、
▽宮崎駅東口の中央公園の
2か所に絞られています。

今回の基本構想では、その2か所の候補地にどのように庁舎を
配置するかによって、合わせて6通りの案がそれぞれの事業費とともに示されました。
詳しく解説します。

まずは現在地で建て替える場合のイメージ図です。
こちらは建物を1つ建てて庁舎を集約し、現在の本庁舎の場所に立体駐車場を建てる案になります。
駐車場の屋上は芝生などの憩いのスペースとなります。

こちらが平面図です。
今ある第2、第3庁舎の場所に庁舎が建てられます。

このほか、庁舎を2つ建てる案や、

立体駐車場を 少し離れた場所に建設する案、

さらに市民プラザ前の公園の位置を東から西に移動する案が示されました。

一方、こちらは宮崎駅東側にある中央公園に建設するケースです。
こちらは庁舎を1棟にして、
今ある池や芝生の場所に立体駐車とともに建設する案です。

こちらが平面図になります。
隣接する科学技術館は残ります。

もう一つはテニスコートなどの場所に
庁舎や立体駐車場を建設する案です。

いずれの場合も庁舎は12階建て。
およそ550台分の駐車場を設けることになっています。

事業費や浸水への想定は!?

それぞれの場合の事業費と整備にかかる期間を見ていきます。

現在の場所の西側に庁舎2棟を建てる案が最も安上がりになります。
一方、中央公園の配置案では、
敷地に国有地が含まれるため用地の取得などに費用がかかり、
現在地の案よりも高額になっています。

また、整備にかかる期間は、
現在地では、新たな土地の取得などが必要ない一方で、
いったん建物を取り壊したあと建て替えるため、
事業完了までが7年から7年半かかります。
一方、中央公園では、建物の解体を伴わないため、
4年となっています。

現在の場所をめぐっては、大淀川が氾濫した場合、
浸水のおそれが指摘されていました。
先日、開かれた市議会の全員協議会で、この点について、説明がありました。

災害リスクについては、これまでも1000年に
1度起きるかどうかという最大規模の大雨を想定していましたが、
市では敷地を1点8メートルかさ上げするなどの対策をとれば
浸水は回避できるとしています。

市民が期待する新庁舎は?

市民の側は、どんな市役所を期待しているのでしょうか。
市では今回、市民アンケートを行いました。

新庁舎の建設に当たって何を求めるかを聞いたところ、
「市民の財政負担をできる限り減らして整備する」という答えが最も多く、
6割以上を占めました。(62.4%)。

この背景には、実は、市民が市役所に行く機会があまりないという事情があるようです。
今回のアンケートでは、市役所に行く機会が
「ほとんどない」か、「年に1、2回程度」という人が全体の83.5%に上りました。

行く目的については、「証明書などの取得」が7割を超えています。(73.6%)。

今後、行政手続きのオンライン化が進んで、
コンビニや自宅でも手続きができるようになれば、
市役所に行く機会はいっそう減るとみられます。

アンケートの結果を受け、
清山市長は、次のように話しています。

清山市長
これから人口減少と少子高齢化を迎える中で
50年後、80年後も市役所の庁舎に求められる機能とは何かを突き詰めて考えたい。
過度にコストをかけず、デザインの派手さも求めずに
機能発揮する市役所にしていきたい。

今後、デジタル化などで合理化が進むことが
予想される中、市役所の機能として、
何が本当に必要なのか、今回の庁舎建設を通じて
考えることが大切だと思います。

市では、議会や市民から意見を聞いたうえで
来年3月までに建設場所を決めることにしています。

ページトップに戻る