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高校野球九州大会 古豪復活「高鍋」甲子園常連「明豊」に挑戦

  • 2022年10月20日

宮崎県勢として春(1962年)・夏(1954年)ともに初めて甲子園の土を踏んだ「高鍋高校」。1998年以来25年ぶりの甲子園出場に向けて、九州大会初戦の相手は大分の「明豊高校」です。
甲子園常連校に対して、高鍋がどのような戦いをするか、宮崎・大分のNHKアナウンサーが見どころをご紹介します。
「高鍋」vs「明豊」 10/23(日)13:00試合開始(予定)

古豪復活へ「高鍋」の挑戦

高鍋(宮崎2位)を紹介するのは、宮崎局の道上美璃アナウンサー。

23年ぶりに九州大会へ出場する高鍋が、甲子園常連の明豊に挑む形となる初戦。高鍋のエース・山床志郎(やまとこ・しろう)投手は宮崎県予選の全5試合に先発し、3回戦・準々決勝・準決勝の3試合連続で完投するなどチームを九州大会に導きました。

宮崎商の決勝戦では、チームとして9失点と後続の制球力や力みが課題として浮き彫りになりました。山本一夫監督も「優勝を意識しすぎて力んでしまった」と敗因を分析します。ただ、準決勝までの4試合では5失点と堅い守備を誇る高鍋。切れ目がなく、機動力が武器の明豊打線をどこまで抑えられるかに注目です。

一方で打線は、準決勝で逆転タイムリーを放った9番・久保田隆聖(くぼた・りゅうせい)選手やホームランで追加点をあげた5番・矢北亜澄(やきた・あすむ)選手に期待がかかります。

予選準決勝で逆転タイムリーを放った久保田選手

また、宮崎県予選では、3回戦・準々決勝の2試合を2-1と接戦で制し、九州大会がかかった準決勝でも試合中盤まで0-1と投手戦に耐えて、7回ウラに一挙5得点の猛攻を仕掛けて勝利を手にしました。名門・明豊を相手に、我慢の野球で点差をつけられずに耐える展開となればチャンスが広がりそうです。

学校創立100周年の年に23年ぶりとなる九州大会出場を決めた高鍋高校。九州大会では25年ぶりのセンバツ甲子園出場を狙います。

甲子園常連・名門「明豊」

対する明豊(大分1位)の紹介は大分局の戸部眞輔アナウンサー。

明豊高校は、学校創立24年目ながらこれまでに13回(春5回・夏8回)甲子園に出場している実力校です。2021年春の第93回大会では準優勝。OBにソフトバンクの今宮健太選手、ヤクルトの濱田太貴選手、巨人の京本眞選手(選抜準優勝時のエース)などがいます。

投手陣は、1年生/2年生の夏に、2年連続で甲子園のマウンドを経験しているエースの森山塁投手が中心。さらに10番・竹本哲太投手や、11番・杉本天聖投手を加えた3人が140km/hを超えるストレートを投げます。甲子園での登板経験もある18番・中山敬斗投手、身長186㎝の変則左腕20番・金子隼士投手も控えるなど「層の厚い投手力が最大の強み」となっています。
大分県予選でも全5試合で継投しており、エースの森山投手は準決勝(2人目)・決勝(3人目)のみの登板でした。

打線のキーマンはチームトップの10打点を誇る4番でキャプテンの西村元希選手。1番・2番が塁に出たあと、県予選5試合で17盗塁の機動力を使って、ランナーを得点圏に進めた状態で西村選手を迎えられるかがポイントとなります。

県予選の決勝終了後、西村主将のコメント

ホームランこそはありませんが、県予選のチーム打率が.380と、切れ目のない打線で、単打であっても「つないで」1イニングに複数得点できることが明豊の強みです。

九州大会には宮崎商業も出場

10/22に沖縄で開幕する九州大会には各県から合わせて16校が参加しています。宮崎からは県予選を2年ぶり7回目の優勝で制した宮崎商業も出場しています。(宮崎商業・初戦の見どころ

宮崎商業の見どころ記事はこちら

来年春のセンバツ甲子園出場の選考において重要な資料となる秋の高校野球九州大会。センバツの九州地区出場枠は4校。2回勝って、準決勝まで勝ち進めば甲子園出場に大きく前進します。

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