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ウクライナ侵攻の現実 ボランティア支援に参加した宮崎の学生

インタビュー
  • 2022年10月06日

ウクライナの避難民を支援しようと、ボランティアとしてヨーロッパに渡った宮崎公立大学の学生が現地での活動や体験を生々しく語りました。ウクライナ避難民の現実とは?

宮崎公立大学生が見たウクライナ

中野すみれさん(22)(宮崎公立大学の4年生)
最初に活動をしたのが駅での活動だったんですけど駅の雰囲気が、すごく緊張感に包まれていた空気で、(現地に)立った瞬間に、“あ、自分は本当に戦争に近いところにいるんだ”っていう緊張感に包まれました。

中野すみれさんは、9月初めから2週間ほど、ボランティアとしてウクライナの隣国のポーランドとオーストリアで避難民の支援にあたりました。

中野すみれさん
駅では、避難民の方がものすごく大きい量の荷物を持ってくるので、階段を上ったり下りたりする際に荷物を運ぶの手伝ったり、オーストリアでは避難民の方たちに食事を提供したり衣服を提供したりしていました。皆さん“ありがとう”って、言ってくれたりしたのですごくうれしかったです。

少しでも避難民の助けになりたい。そう思ってボランティアに参加した中野さんでしたが、何も出来ない自分に悔しさと無力感を覚えることもあったといいます。

中野すみれさん
ある日、行った時に駅の前でずっと子どもたちと座り込んでいる方がいて、どうしたんだろうと思って他のボランティアの方に聞いてみたら、ある民族の方で、その民族が歴史とか背景がいろいろあると思うんですけど、その民族の人だからという理由で滞在を受け入れてもらえない。その方はずっと朝5時から、私は夜7時ぐらいに駅に行ったんですけど、そのときまでずっといて、その姿を見て、民族の人だから、受け入れてもらえないっていう、すごく悲しいかったし、でも自分にはどうすることもできないので、ただ見てるしかなくてすごくモヤモヤしました。

異文化の中で言葉も通じず、精神的にもつらいと感じることもあったそうです。

子どもの心をケアしたい

それでもウクライナの人と心を通わせるきっかけとなったのは、日本から持参した折り紙でした。

中野すみれさん
電車を待ってる時にすごく泣いてる子供や1人でお母さん待っててすごいさみしそうにしてる子どもが多くいたので、次の日から、「かぶと」とか「手裏剣」とかを作って持っていて泣いてる子供たちとかに渡したりしていました。ある日、男の子が泣いていたので手裏剣を渡したらすごく喜んでくれて、そのままバイバイってしたんですけど、1時間後くらいにまた私のところに戻ってきて“何だろう”って思ったら折り紙を折って持ってきてくれて。聞いたらその子はYouTubeで日本の折り紙を学んでいるらしくて。空いてる時間で私に折り紙を折ってくれて“さっきはありがとう”って言って渡してくれたのがすごく感動して印象に残ってます。

帰国して感じること

ヨーロッパから帰国しておよそ2週間。中野さんはより多くの人がウクライナへの軍事侵攻に関心を持ち続けてほしいと願っています。

中野すみれさん
戦争が起きたことによって生活がガラッと一変して自分の国を出なくちゃいけないとか今までの生活がとたんになくなって、荷物を抱えて出なくちゃいけないっていうことを目の当たりにして、戦争って本当に悲惨だと感じました。ニュースとかでも、だんだん報道されなくなってきてたりだとか、ネットニュースとかもあんまり見る人がいなかったりとかするので、いま何が起きているのかとか、ウクライナの方がどういう状況にいるのか、現状をもっと知ろうとすることが大切だと思います。

現地の状況は

出発前に、折り紙を持っていくと言っていたので、その折り紙が子どもたちの心を少し温めてくれたのだと感じました。そして、宮崎の学生がウクライナの国境付近に行ったことで、私たち県民一人ひとりが、ウクライナ侵攻を身近なできごととして捉えるきっかけになればいいと感じます。

国連難民高等弁務官事務所の担当者は「ウクライナでは厳しい冬を控え、いまだに数百万人が安全な住まいに戻れていない。東部や南部で続く激しい戦闘がいまも多くの避難民を生み出している」と指摘しています。

これからも現地の状況に関心を持ち続けていかないといけないと思います。

中野さんの日記の詳細記事はこちら
https://www.nhk.or.jp/miyazaki/lreport/article/001/68/

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