ページの本文へ

NHK宮崎WEB特集

  1. NHK宮崎
  2. 宮崎WEB特集
  3. 宮崎 秋の高校野球「宮商×延学」「小林秀峰×高鍋」準決展望

宮崎 秋の高校野球「宮商×延学」「小林秀峰×高鍋」準決展望

  • 2022年10月07日

秋の高校野球はいよいよ宮崎県の代表が決定!九州大会に出場する宮崎県代表2校を選ぶ準決勝が8日に行われます。来年春のセンバツ高校野球の出場校を決める重要な資料となる九州大会への出場権を得るのはどのチームか。県大会のこれまでの内容を振り返ります。

第1試合 宮崎商 対 延岡学園

おととしの秋の大会ではともに決勝に進み、九州大会に出場した2校が今年は準決勝で対戦。九州大会への1枠をかけて戦います。勝てばどちらにとっても九州大会出場は2年ぶりとなります。
まずは両チームの準々決勝を振り返ります。

【準々決勝】宮崎商業 対 聖心ウルスラ学園

宮崎商業は、3回ウラにフォアボールと送りバントで、この試合で初めてランナーを得点圏に進めます。その後1番・中村奈一輝(なかむら・ないき)のツーベースヒットと2番・森本早登(もりもと・はやと)の連打で2点を先制。
8回ウラには再びフォアボールでランナーを出したのちに6番・上山純平(かみやま・じゅんぺい)のツーランホームランで2点を追加しました。

聖心ウルスラ学園は、4回表にヒットと相手のエラーで1点を返し、そのあとも走塁ミスがありながらランナーを3塁まで進めるチャンスを作りましたが、宮崎商業のエース・永山翔琉(ながやま・かいり)の好投により得点できず。宮崎商業が1番乗りで準決勝進出を決めました。

【準々決勝】延岡学園 対 小林西

こちらは8回まで互角の展開。延岡学園の升野真翔(ますの・まさと)投手と、小林西の古澤舞和(ふるさわ・まお)投手の両エースの投げ合いで試合は始まりました。延岡学園は4回から2人目ピッチャーの藤田和樹(ふじた・かずき)がマウンドに。一方、小林西のエース古澤舞和は8回までに128球を投げましたが、9回に足をつるアクシデントでマウンドを降りました。結果、延岡学園は9回の攻撃で打者9人、長打3本を含むヒット6本で、一挙5点と大きく突き放して準決勝進出を決めました。

準々決勝までの勝ち上がり

両チームともにシード校で2回戦からの登場となった今大会。ここまで3試合ずつを戦いました。宮崎商業の特徴は「失点の少なさ」。3試合でわずか2失点。対する延岡学園の特徴は「パンチのある打撃」。3試合で40得点は準決勝進出の4校でトップです。

準決勝の見どころ

18イニング投げてわずか1失点のエース・永山翔琉や平尾将竜(ひらお・しょうたつ)ら4人のピッチャーを擁する宮崎商業に対して、3試合で40得点、チーム打率なんと.426(!)の延岡学園の強力打線がどう打ち崩すかに注目が集まります。一方で、宮崎商業の打撃と延岡学園の守備にも光るポイントが。

宮崎商業は、準々決勝でツーランホームランを放った上山純平がチームトップ打率の.625。1番バッターの中村奈一輝は打ったヒットの半分以上が長打で、リードオフマンとして重要な役割を果たしています。

延岡学園は、二遊間の安定感が優れています。旧チームからメンバー入りしているセカンド・柴田嵐(しばた・らん)とショートのキャプテン・濱岡蓮斗(はまおか・れんと)が要所要所でいい守備を見せてチームを引き締めています。九州大会への出場権を獲得するのはどちらの学校となるでしょうか…!

第2試合 小林秀峰 対 高鍋

昨年の秋の大会で、学校創立史上初めての県大会優勝を決めた小林秀峰が今年もベスト4までコマを進めました。対するは宮崎県代表として初めてセンバツに出場、今回九州大会出場となれば23年ぶりとなる高鍋。まさに新星VS古豪の戦いです。

【準々決勝】小林秀峰 対 宮崎第一

小林秀峰は、3回にヒット2本とフォアボール2つ、押し出しで1点を先制。6回に7番・熊ノ迫琉(くまのさこ・りゅう)のタイムリーで貴重な追加点をもぎ取りました。長打こそはありませんでしたが、大振りしないバッティングを徹底して1塁ずつ着実にランナーを進めて勝利を手にしました。

負けた宮崎第一は初回からランナーを3塁まで進め、その後3回と8回にも3塁を踏みました。2点差で迎えた9回にも、連打とフォアボールで2アウト満塁とサヨナラのチャンスを作りましたが、小林秀峰のエース・熊ノ迫琉の前にあと一本が出ず、ゲームセット。

投げては完投、打っては2安打の熊ノ迫琉が投打でチームを引っ張り、2年連続のベスト4進出を決めました。

【準々決勝】高鍋 対 延岡工業

高鍋は2回、相手のエラーでランナーを進め8番・山床志郎(やまとこ・しろう)のタイムリーで先制。7回に追いつかれましたがそのウラに3番・岩﨑龍太郎(いわさき・りゅうたろう)の犠牲フライで勝ち越しました。

延岡工業は6回までランナーを1人も出せず。7回に先頭の1番・甲斐響介(かい・きょうすけ)がスリーベースヒットから3番・坂元晴心(さかもと・せいしん)の犠牲フライで追いつきましたが、ここまで3試合連続逆転勝ちの打線がわずか2安打に抑えられ、1点差を詰められず、高鍋が接戦を制し、準決勝進出を決めました。

準々決勝までの勝ち上がり

両チームともにここまで3試合ずつを戦いました。どちらのチームも、接戦を接して勝ち上がってきた「投手力」が持ち味です。

準決勝の見どころ

見どころは両チームのエースの投げ合い。ただ、小林秀峰には大久保光翼(おおくぼ・こうすけ)投手や岩元彪真(いわもと・ひゅうま)投手、高鍋には森下謙信(もりした・けんしん)投手の、公式戦登板経験のあるピッチャーが控えています。これまでと同じくエースが完投するのか、または継投策をとるのかにも注目が集まります。

打線についても、小林秀峰は江田隼大(えだ・しゅんだい)、キャプテンの田原大聖(たわら・たいせい)、中村駿斗(なかむら・はやと)など、旧チームで九州大会に出場した経験豊富なメンバーが多く残っています。一方、高鍋には岩﨑龍太郎や山床志郎など今大会試合を追うごとに調子を上げているバッターがいます。ロースコアが予想される中で、どちらが先にリードを奪うかにも注目です。

ラジオで中継します!

準決勝・決勝の熱戦のもようはNHKのラジオで中継します。
10月8日(土)に行われる準決勝は、ラジオ第1で午前9:55~
10月10日(月祝)の決勝戦は、NHK-FMで午後0:30~ 生中継です。

ぜひ放送でお聴きください。

  • 道上美璃

    宮崎局 アナウンサー

    道上美璃

    入局3年目 高校野球が大好きになりました!実況もします!

ページトップに戻る