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台風14号から9日 孤立・断水・避難生活 宮崎でいまだに残る爪痕

  • 2022年09月27日

台風14号の記録的な大雨などから9日。住宅への被害も各地で確認され、避難生活を余儀なくされる人がいるなど、生活の再建をどう支えるかが課題となっています。宮崎の今を取材しました。

台風14号の被害まとめ(27日朝)

台風14号では、一時、宮崎県内15の市町村に大雨特別警報が出されるなど各地で被害が相次ぎ、県によりますと県内では3人が死亡し、24人が重軽傷を負いました。また、県が住宅への被害を各市町村へ聞き取りした結果、調査中のものも含めておよそ1600棟が浸水や損壊などの被害が出たとみられるということです。

台風による災害から9日が経ちましたが、26日午後3時現在で諸塚村で5世帯6人、西米良村で1世帯2人が避難所での生活を余儀なくされているということです。さらに道路が崩落するなどして孤立した状態のところも西都市で11世帯15人、椎葉村で21世帯40人に上っているということです。

このほか、県内ではピーマンを栽培していた農業用ハウスや田んぼが冠水するなど各地で農業への被害も出ていて、県は広範囲にわたるため被害額については調査中としています。ボランティアも参加して被災した家屋の片付け作業を行うなど復旧作業が進められていますが、台風の被害の影響は続いていて、今後、被災した人の生活の再建をどう支えていくかが課題となっています。

床上浸水の美郷町 宿泊施設で避難生活

床上浸水の被害があった美郷町では、今も被災した人たちが町内の宿泊施設で避難生活を続けています。美郷町では耳川沿いの地域を中心におよそ40戸が床上や床下の浸水被害を受け、一時は町内のコミュニティセンターで寝泊まりをする人もいました。こうした中、町の第三セクターが宿泊施設などを運営している「石峠レイクランド」では今も町内の9世帯24人が施設のコテージなどで避難生活を続けています。

このうち自宅が床上30センチ浸水した田村実さんは、家族3人で避難生活を送っていて、食事は炊き出しのほか町から支給された非常食などを食べて過ごしているということです。田村さんは「コテージを無料で提供してもらいありがたい。浸水は平成17年に続き2度目なので、地域の人は同じ場所に住み続けられるのかどうか今後を心配している」と話していました。

また、同じ場所で避難生活を送っている三股ふくえさんは、今は仕事を休み、自宅の片付けを続けていますが、疲れが溜まりあまり眠れない日々が続いているといいます。三股さんは「疲れとストレスが溜まっていて朝3時頃に目が覚めることもある。1日も早く家に帰りたい」と話していました。

町によりますと、10月上旬までは、コテージでの受け入れを続けるということですが、それ以降は希望者は町営住宅などに入居できるよう準備を進めているということです。

高原町は30日の断水解消を目指す

土砂崩れの影響で高原町の広い範囲で続いていた断水は、今週30日(金)の断水解消を目指して作業が進められています。一方で飲食店では長期間の休業を余儀なくされ、先行きを心配する声があがっています。高原町では山あいで発生した土砂崩れで、町内の7割余りの世帯に水を供給する常盤台水源地と浄水場を結ぶ配管が壊れ、町内の広い範囲で断水が続いています。

町では26日未明に仮設の配水管の設置作業を終え、30(金)の断水解消を目指して水質の検査などを進めることにしていますが、断水の長期化で、町民の生活はもちろん、飲食店の営業にも深刻な影響が出ています。

このうち食堂を営む山口豊徳さんは、台風が通過した直後から店を再開する予定でしたが、料理や皿洗いには大量の水が必要で、断水が解消するまで、休業せざるを得ないといいます。近所には湧き水が出ている場所がありますが、山口さんも妻の陽子さんも79歳と高齢で、日常生活に使う量をくむので精一杯だといいます。

山口さんは「このままでは当分、営業ができず、その間収入がなくなるので不安です。行政機関には断水が終わったら、何らかの支援を受けられるようにしてほしいです」と訴えていました。

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