Nコン全国コンクールにかける思い 宮崎学園高校（九沖ブ代表）

"宮学 合唱部" 一体どんな部？

宮崎学園高等学校（通称「宮学」）は、市内中心部に位置する中高一貫校。
合唱部は、昭和27年に創設された長い歴史のある部です。Nコン全国コンクールはこれまでにも出場経験があり、今回が32回目の出場です。過去５回金賞にも輝いています。

少ないからこそ生まれる、部員同士の信頼関係

合唱部は、多いときは100名を超える部員がいましたが、現在の部員は22名。年々減少していましたが、新型コロナウイルスの影響で歌える機会も少なく、さらに入部が減ってしまったといいます。中でも男子の正規部員は今年３年生２人、１年生１人の３人だけ。歌える曲にも限りが出てきてしまう状況になりました。

そこで、今年初の試みとして「応援部員」を募集することに。６月後半頃に１年生３人の男子部員が入部してくれました。

応援部員として入った３人は音楽の授業以外で合唱をするのは初めて。うち２人はバドミントン部と兼部もしています。普段と違う声の出し方は難しく、最初は音をなかなかとれず苦労しましたが、３年生の先輩２人の丁寧な指導のおかげで、入部してまだ約３か月とは思えないほどに上達しました。
３年生は１年生が合唱に入ってきてくれてコンクールに出場できることを、１年生は３年生が優しく熱心に教えてくれることを、お互いに感謝しています。

コロナで変わった？歌い方の変化

新入部員が減ったこと以外にも、合唱部は新型コロナウイルスの影響を受けています。Nコンは、一昨年は中止に、昨年は九州・沖縄ブロックコンクールが録音音源による音声審査になり、ステージ上での歌唱ができず、コンクールに出場したという実感があまり沸きませんでした。練習も、コロナ前は夏休みは丸一日練習していましたが、今は感染防止として短時間で集中して行っています。

また、マスクをつけての合唱は息が苦しくなり、つけていない時と比べ、歌の広がり方が変わってしまいます。それに、言葉も聞こえづらくなります。
「言葉」を大切にしている宮学合唱部は、言葉を聴いている人たちに届けられるように、子音を今までより意識するようになりました。練習を録音して子音の聞こえ方を確認する、メトロノームを鳴らし、リズムにあわせて50音を繰り返し発声するなど、練習を工夫して行っています。

この“言葉を大切にする”ことは、代々「宮学らしさ」「宮学といえば」と言われてきた合唱のポイントです。言葉のまとまり、フレーズを意識して歌うようにしています。

言葉を伝えることは長年大事にしつつ、ここ数年はさらに、楽譜への正確さも意識するようになったといいます。何分の何拍子の曲か、抑揚はどこにつけ、盛り上がりをどこにもってくるのがいいか・・・合唱の作り上げ方が変わりました。
コロナの影響や、部員の減少に負けず、宮学合唱部は日々パワーアップしています。

全国コンクールにかける思い

宮学合唱部の今年の目標は「天歌夢双 」。部員全員で意見を出しあって考え、“大空にまで歌声が響くように”という思いを込めました。

部員1人1人の思いのこもった演奏がとても楽しみです。
宮崎県、そして九州・沖縄ブロックを代表する宮学合唱部をみんなで応援しましょう！

南国宮崎から夢と希望をお届けします！
響け！宮学ハーモニー！

そして、ブロックコンクールの模様も九州・沖縄地方向けに放送されます。宮崎学園高校が金賞に輝いた演奏をぜひご覧ください！