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NHK宮崎 サラダ記念日の俵万智さんが10代の短歌を解説(9/5)

  • 2022年09月06日

俵万智のわけもん短歌

このコーナーでは、宮崎の「わけもん」若い世代の瑞々しい短歌を紹介していきます。

9月のテーマは「光」です。このテーマにちなんだ短歌を詠むテーマ詠と、しばりのない自由詠、それぞれの優秀作品を毎回1首ずつ紹介していきます。

テーマ詠「光」

テーマ詠は、日向市立日知屋東小学校6年 宮本りのんさんの作品です。

この歌はとても観察する目がいいなと思いました。太陽の光に照らされている海と、そうじゃない、太陽が沈んでしまったあとの海とですね、対比がすごく鮮やかですね。

光る海と、また違う海という表現。これもとてもいいと思いました。例えば、光る海と、光らない海というのでは、ちょっと芸がないですけれど、また違う海、というふうに言うことで、どんな感じだろう?海の表情を読む人に想像させることが出来ると思います。

もうひとついいところは、光る海、また違う海という風に、海を2回繰り返すことで、この歌ならではのリズムというものが生まれています。

同じ言葉を繰り返すことをリフレインと言ったりするんですけれども、この海のリフレインがとっても鮮やかで、何かこう、波とともに海が感じられるようなリフレインの効果ですね。

自由詠

自由詠は、小林西高校3年 鈴木雛乃さんの作品です。

小林西高校の皆さんからは、屋上の歌がたくさん寄せられました。たぶん先生が、屋上にみんなを連れてって、ここで歌を詠んでごらんと指導されたんじゃないかと思います。

その中で印象に残ったのが、この一首でした。3年間で初めて屋上に上ったんですね。その表現が、妄想の青春ドラマみたいな場所、現実に屋上を見ている。そのことを妄想みたい、まるで妄想みたいっていう表現で表しています。

一般的には妄想しながら、そこに、現実にはない屋上を頭に浮かべるってことが多いんですけれども、目の前にした屋上のちょっと不思議な、初めて見た感じを、妄想みたいというふうにしたところが、とても表現として面白いと思いました。

作品を募集中!

宮崎県在住の10代の皆さんからの作品を募集しています。

応募方法など詳しいことは、NHK宮崎のホームページをご覧ください。ご参加お待ちしています。https://www.nhk.or.jp/miyazaki/tanka/index.html

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