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高校野球「宮崎西」甲子園まであと一歩と迫った強さの秘密は?

高校野球宮崎大会 初の決勝進出を果たした宮崎西高校の原動力とは
  • 2022年07月27日

強打を武器に勝ち上がる

夏の高校野球宮崎大会は、きょう決勝が行われました。ノーシードから勝ち上がった宮崎西は、3年ぶり2回目の優勝を狙う富島と対戦。0対2で惜しくも敗れましたが、決勝戦らしい、締まった好ゲームとなりました。

決勝戦までの宮崎西は、3回戦で第2シードの日南学園に競り勝つと、準々決勝では都城商業にコールド勝ち。さらにおとといの準決勝では、第3シードの都城泉ケ丘に一時は5点差をつけられながらも13-6でコールド勝ちを収めるなど、強打を武器に勝ち上がってきました。

多くの宮崎西関係者が詰めかけた三塁側スタンド

強打の秘密は練習時の集中力にあり

進学校としても知られる宮崎西。レギュラーの中には、理数科に所属する生徒もいます。勉強と両立させるため、野球部の練習時間は平日はわずか2時間弱。短い練習時間で集中してバットを振り込むことに力をいれてきました。

その結果、準決勝までのチーム打率は3割3分5厘。1試合の平均得点は8.2点。なかでも眼鏡の4番・吉留拓海(よしどめ・たくみ)選手の準決勝までの成績は、打率5割5分6厘・6打点と、まさに「強打のチームの4番」にふさわしい活躍でした。

初の決勝進出にコロナ禍の影響?

決勝の解説を務めた、NHK野球解説で都城農業高校OBの岡元孝志さんは、2009年以来13年ぶりに公立高校同士の決勝になったことについて、「コロナ禍の影響もあるのでは」と話します。

(岡元さん)「私立の強豪校は部員数も多いため、コロナ禍で練習時間の制限があったりと、従来と比べて1人1人の練習時間が少なくなっている。そうした学校と比べると公立高校は部員数が少ないうえ、宮崎西は普段から短い時間で集中して練習するという習慣があるため、モチベーション高く自分たちの野球ができている。その差が少し出たのかもしれない。」

初の甲子園出場とはなりませんでしたが、宮崎西の選手たちにとって、忘れられない大きな夏になったのではないでしょうか。

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