自由研究に!夏休み親子で行く古墳の旅 NHK宮崎 土橋アナが紹介
- 2022年07月29日
夏休み真っ只中!ということで、自由研究の題材にもぴったりの300基を超える古墳が集まる宮崎県西都市の日本遺産認定「西都原古墳群」を土橋アナウンサーがご紹介します。

宮崎市から車で40分ほど。宮崎県のほぼ中央に位置する西都市。窓の外に「はにわ」が目に付くようになると、西都市です。
古墳・古墳・古墳!視界いっぱいに広がる古墳!

目指すは特別史跡公園西都原古墳群。お茶や野菜の畑の間の道を進むと・・・はじめて見る風景が!右を見ても「古墳」!、左を見ても「古墳」!。ちょっと不思議な光景の中を皆さん散策しています。
いったいどれだけあるのか?西都原考古博物館のバルコニーに上ってみました。上から見ると、さらに驚きます。台地の上に、点在する古墳は、その数311基。海外の地上絵をほうふつとさせる壮大な光景です。


古墳の間は自由に歩き回ることが出来ます。大きさ、形もさまざまで見ているだけでも興味深いです。間近に近づいて、手で触れると、古代からの繋がりを五感で感じられますよ。

西都原考古博物館では、古墳内部の様子や出土品も見ることができます。図書室もあり、調べ学習にもってこいです。このほか西都原考古博物館などでは、2022年の夏、古代にふれるさまざまな催しを開いています。
▼チョコレートでデコレーションした古墳を作る「デコぷんを作ろう」(8月6日(土))
▼自作した「はにわ」を募る「はにわグランプリ」(募集期間~8月21日(日))
▼【西都原考古博物館特別展】飛び道具の技術文化史~旧石器時代から西南戦争まで (~9月4日(日))
くわしくは NPO法人iサイト 0983-43-5116
宮崎県立西都原考古博物館 0983-41-0041 へお問い合わせください。

なんと住宅街に古墳!?
博物館をあとにして、特別史跡公園エリアにほど近い街中を散策。ぶらぶら歩いていると・・・発見が!なんと「住宅地の中に古墳!?」


でも、考えてみれば古墳が先にあって、その間に家が建ったんですよね。古墳は3世紀末ごろから7世紀前半ごろにかけて築造されたとされています。埋葬されたのはどんな人たちだったのでしょうか?長い年月の中で、ここに暮らした人たちはこの丘を何だと思い、どのように守ってきたのでしょうか?古の人たちの心中に、想像が膨らみます。
日向神話を辿る
西都市には古事記や日本書紀といった日向神話の伝承地がいまもその姿を残しています。そんな歴史を感じるのにぴったりなのが、記紀の道。日向神話に登場する天孫ニニギノミコトとその妃であるコノハナサクヤヒメゆかりの地をつなぐ4キロの散歩道です。歴史を活かした地域づくりをしようという市の事業が始まり、以来、地域の人とともに15年以上の年月をかけて作られました。

散策で汗を書いたら、井戸水を顔を洗って一休み。「う~ん最高!」。最初は溜まっている生ぬるい水が出てきますので、何回かポンプを押して地下水をくみ上げましょう。

記紀の道ぞいに古代米の田んぼを見つけました。青々と育つ稲は秋に刈り取りを迎えます。四季折々の花が咲き、初夏にはホタルが舞い、秋には木の実。冬には渡り鳥が羽を休める。神話のころから変わらない、暮らしのそばにある季節の移ろい。こんな風景からも古代に思いを馳せました。

歴史ロマンいっぱいの西都市。この夏休み、自由研究の場として訪れてみるのはいかがでしょうか?
