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宮崎 防災士の滑川アナウンサーが津波避難高台に上ってみた!

アナウンサーのプロフィールを深掘り
  • 2022年06月27日

宮崎の防災士アナ 滑川和男 津波避難高台に上ってみた!

私のプロフィールに『建築や街づくりに興味があり、人を幸せにする建築や不動産、街づくりとは何か、研究中です。また、災害に強い街づくりを学ぶため、防災士の資格も取得しました』とあります。もともと街づくりや建築に興味がありましたが、災害時に人々の命を守る建物はどうあるべきかを考えていて、それをキッカケに今年防災士資格を取得しました。そんな中、プロ野球・巨人のキャンプでお馴染みの県総合運動公園に新たな津波避難高台が完成したとのこと。どんな施設なのか?実際に上ってきました!

これが津波避難高台だ!

2つの高台が隣接 合わせて2万3000人余りを収容

宮崎県総合運動公園は、プロ野球のキャンプシーズンはもちろん、週末のスポーツイベントなどの際は参加者や観客など大勢の人が訪れます。一方で日向灘に面しており、南海トラフ巨大地震に伴う津波が発生した場合、最短およそ25分で到達、およそ6メートル浸水する恐れもあるとされています。そこで、公園利用者の安全を守るため、おととし(令和2年)から新たに津波避難高台の工事が進められてきました。それがこの春に中央広場に完成した2つの高台です。それぞれ高さがおよそ8メートル、あわせた広さが1万2000平方メートルもあります。8メートルという高台ですが、下から見上げるとそれ以上あるように感じます。上るには階段か車いす用のスロープを使います。実際に上がってみると、想像以上に広大な広場が広がっていました。敷き詰められた芝生が清々しいです。これなら2万3000人余りが避難出来るというのも頷けますよね。

高さ8メートル 下から見るとそれ以上に感じる避難高台
階段やスロープで上る
2つあわせて1万2000平方メートルという広さ

津波避難時に備えた工夫が

ここは単に広場があるだけではありません。トイレはもちろん、災害時に避難した人々のことを考え、様々な工夫がなされています。展望所は見晴らしが良く子供たちも喜びそうですが、その下は備蓄倉庫になっていて、災害時に活用する水や防寒用具などが収められています。また「あずまや」は通常は憩いの場として使えますが、災害時には柱から仕切りカーテンを引き出して避難所として活用することが出来ます。屋根にはソーラーパネルがあり柱に設置された端子からスマホの充電をすることも出来ます。

もちろんトイレ完備
展望デッキの下は災害用備蓄倉庫
あずまやの柱にはカーテンが収納 災害時は避難所に
あずまやの屋根にソーラーパネル スマホの充電も可能
災害への備えを充実させた避難高台の各施設

このほか、陸上競技場などに隣接する形で避難デッキも整備され、公園にある施設全体で6万1000人の収容が可能になりました。津波から身を守るための避難高台ですが、平時は広場として使うことが出来ます。いつまでも子供たちの楽しい声が響く場所であり続けて欲しいと願いますが、いざという時に備える場所でもあることは心強いですよね。皆さんも、お近くの津波避難施設に足を運んでみる事をお勧めします。

陸上競技場のスタンドより更に高い避難デッキ
陸上競技場スタンドに隣接
普段は公園として利用可能
  • 滑川和男

    宮崎コンテンツセンター

    滑川和男

    宮崎は新人以来2回目勤務

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