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宮崎大学に現れたサル!どこからきたの?①

  • 2022年06月23日

大学の構内にサルが出没!?

宮崎県の若者の疑問を調査すべく、神谷アナが宮崎大学を訪ねてインタビューを行いました。

大学生
「なんで成人なのに18歳ではお酒が飲めないの?」「なんで宮崎って街灯が少ないの?」「なんで宮崎の海はきれいなの?」「なんで宮崎には古墳が多いの?」

様々な質問が飛び交う中、神谷アナがひときわ興味をもった話が・・!

大学生
「ちょっと前もサルがそこに居たんですよ。大学の授業中にサルがドアの所から見てるみたいな。急に現れたんで、どこから来たのか気になります。」

去年6月にサルが出没。道の脇に座って、学生たちを眺めていたそうなんです。一体どんなサルだったのか?写真など手がかりがないか聞き込みを行い、写真を見せてもらうことに。

宮崎大学内の歩道脇に座っているサル

目撃情報は多数あり、食堂の隣の広場をわがもの顔で歩いているサルの姿をみた生徒もいました。

大学生
「自分が最初見た時は木の上に乗っていて、いつでも襲い掛かれる高さで普通に人が通っていて、危ない!と思ってました。」

宮崎大学では過去にも何度かサルが出没していて、その度に注意書きが貼り出されるそうです。

サルはなぜ大学に来た? 

宮崎でサルといえば「幸島」。野生のサルの生態を間近で観察できる貴重な場所で、島の傍には研究所があり、京都大学の研究者が常駐しています。

ニホンザルの研究を続けて20年の鈴村崇文さんに話を聞いてみました。幸島のサルおよそ90頭に名前を付けて、生態や行動を記録している鈴村さんの調査データは、国内外の霊長類研究者にも提供されています。

鈴村崇文さん(京都大学野生動物研究センター)

鈴村さん(京都大学野生動物研究センター)
「(宮崎大学に現れたサルの写真を見て)結構若いサルですね、6,7歳くらいかな。ニホンザルの生態の特徴として、メスは生まれた群れにずっと残るんですけど、オスはだいたい5,6歳になるといったん群れから出ちゃうんです。独りで生活しながら、また新しい加入先を見つけたりします、「独りザル」とか「離れザル」とかっていう言い方をしますね。」

オスが群れを離れる習性は、近親交配を避けるための本能ではないか?と言われているそうです。このサルが大学に何をしに来てたのか聞いてみると・・

鈴村さん(京都大学野生動物研究センター)
「宮崎県は植林が多いんです。杉林っていうのは、野生動物とかニホンザルにとっては、食べ物があんまりなく非常に住みにくい環境です。宮崎大学には杉ではなく、常緑広葉樹林があるため食べることができる木の実を探しに来てたのかもしれないです。」

確かに、サルが歩いていた大学の広場には、タブノキなどの広葉樹がありました。食べ物を探すうちに野生ザルが迷い込んだ可能性が考えられます。

鈴村さん(京都大学野生動物研究センター)
「宮崎大学にいたサルはどこから来たのかは分からないです。もともと宮崎県自体がニホンザルがすごい多い所で。かなりの数がいますが、どこから来たっていうのは全くわかんないですね。」

鈴村さんも幸島以外のサルに関しては、行動範囲など把握していないとのことでした。肝心の「サルはどこから来た?」というモヤモヤは、来週のてげ探でお伝えします。

NHK宮崎では、みなさんの身近な疑問やお悩みをお待ちしています、次回もお楽しみに!身近な疑問・お悩みはこちらから https://www.nhk.or.jp/miyazaki/tegetan/index.html

  •  牛田幸宏 

    宮崎局・ディレクター

     牛田幸宏 

    木城町出身

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