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宮崎の観光地・高千穂峡ボート乗り場がリニューアル!理由は?

  • 2022年04月16日

県内屈指の観光名所・高千穂峡。なかでも、切り立つ岩に挟まれた川を下る「手こぎボート」はおなじみの光景ですよね。この高千穂峡のボート乗り場は、しばらく改修工事が続いていましたが、2022年4月15日にリニューアルオープンしました。利用者がより使いやすくなりましたが、何がどう変わったのか取材しました。

広さは倍で安全性向上

まず変わったのは「乗り場の広さ」です。

以前の乗り場

こちらは以前の乗り場。人で混雑したときには少し危ないなと思うこともありそうですね。一方、改修後は……。

改修後の乗り場

面積が108㎡とこれまでの2倍近くに広がり、より安全に乗り降りできるようになりました。加えて密の回避にもつながり、貸しボートを運営する地元の観光協会ではコロナ禍でも安心して利用してもらおうという狙いもあります。

水没していた乗り場を「かさ上げ」

そして、2つ目の変化はボート乗り場が「かさ上げ」された点です。これまでと比べて最大35センチ高くなっています。なぜ「かさ上げ」が必要だったのか。高千穂峡は大雨が降ると水位が一気に上昇し、ボート乗り場もたびたび水没してしまっていたからです。実際の様子がこちら…。

濁った水が辺り一面に広がり、ボート乗り場もすっかり見えなくなっています。このような状態になると水が引くまで、長期間営業できなくなります。夏場に豪雨があった2020年度は、あわせて114日間も営業休止を余儀なくされました。営業再開には水面が乗り場よりも一定程度低くなる必要がありますが、「かさ上げ」したことで、より早く営業を再開することができます。

さらに、乗り場の屋根は大雨で水没しても流されない取り外しができるタイプに変わりました。ハイシーズンの夏は雨が降る日も少なくないですから、運営側も利用する側もうれしい変化です。

竹尾通洋 会長(高千穂町観光協会)
「改修されて安全性が高まったうえ、増水にも対応できるようになりました。ぜひ多くの人に来てもらい神話の世界に浸ってほしいです」

コロナ打撃も大型連休に期待

ボートの利用客はコロナ禍が始まった2020年はピーク時の半分ほど、2021年は70%ほどまで減ってしまっています。そうした中、多くの人に高千穂峡の美しい景色を楽しんでもらいたいと、大型連休を前に改修を終えました。新型コロナの感染急拡大が続いていますが、しっかりとした感染対策のもとで、新しくなったボート乗り場を訪れてみてはいかがでしょうか。

  • 玉木絢子

    宮崎局・記者

    玉木絢子

    2019年入局
    延岡支局で県北のできごとを取材中

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