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【茨城県つくば市】 “産総研”の技術を堪能 「産業技術のショールーム」とは 須藤健吾アナが取材

「パロ」の開発者にインタビュー 新たな野望とは
  • 2024年04月26日

つくば市にある産業技術総合研究所、通称「産総研」。前身の組織から数えると100年以上の歴史があります。開発された技術を体験できる施設「サイエンス・スクエア つくば」を取材しました。

「産総研」の技術が詰まっている

テントの中で流れる音楽を楽しむ私。

付属のボタンを押すことで、波の音や小鳥のさえずりといった自然の音や、アップテンポの歌詞のある音楽を楽しむことができます。驚きなのは“スピーカー”。どこについているかというと・・・

なんと、布状のスピーカーなんです!

この布に電極が敷き詰められていて、この面から一様に音が流れます。この布状のスピーカーがテントの全ての面に貼られていて、テントの中で臨場感のある音を楽しめるということです。(広報の方によると開発者は自分の布団に活用して川のせせらぎを聞いて入眠するそうですよ。)

将来的には、車のシートに使ったり家のソファに使ったりと、色々な使い方が期待されています。

親子で楽しめる「産業技術のショールーム」

お邪魔したのは、つくば市にある産総研の「サイエンス・スクエアつくば」です。産総研で生まれた数多くの技術に実際に触れることができます。一般の人も楽しめるようにと作られたまさに「産業技術のショールーム」です。

ここにはおよそ2200人の研究者が在籍しています。ここで開発された技術をもとに、ベンチャー企業が生まれるなど「ビジネスの芽」が生まれています。

研究所を代表する研究の1つが「ロボット」です。1998年から始まりました。ただ歩くだけでなく、電動ナットをまわすロボットや工場用のロボットなど開発されてきました。

かわいいロボットも!

研究者たちによるロボット研究への熱量は受け継がれ続け、こんなユニークなロボットも!

アザラシ型のロボットの「パロ」です。ふれあう人の心をいやすことを目的にした国産のロボットです。黄色いおしゃぶりが充電器になっていて、外して抱きかかえることもできるんです。

開発者に聞いた!

パロの開発者である上級主任研究員の柴田崇徳さんにお話を伺いました。
Q1:パロを作る上でどんな苦労が?

柴田さん
見た目はぬいぐるみみたいに見えるんですけど、中に様々な機械が入っています。できるだけなめらかに動いたりとか、機械音がしないようにしたりとか工夫しています。あとは医療福祉で安全に使っていただきたいので、病棟でも使ってもらえる仕様にしています。ストレスを軽減することを目的に世界の各地の災害現場などでも活用されています。

Q2:新しい目標があるそうですね?

柴田さん
宇宙への進出を考えています。いま月や火星に人を送る有人宇宙探査のプロジェクトが動いているんですけど、地球との距離が遠く地球上の家族たちとコミュニケーションが取りにくい。そんなときに感じる孤立感とかストレスとかを和らげて、落ち着いてミッションに専念してもらう。パロもプロジェクトの一員として宇宙に行けるように改良していきたいと思います。

最後は柴田さんとパロと。

つくば市の産総研で生まれた技術が、国内・国外、そして宇宙へ飛び出していく。
ワクワクがぎゅっと詰まった場所でした。

  • 須藤健吾(すとう・けんご)

    水戸放送局

    須藤健吾(すとう・けんご)

    2020年入局。東海村出身。
    学生時代は理系で研究の日々を送る。科学が好き。今年度いば6メインキャスター。

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