甲子園で開幕 センバツ大会 茨城の常総学院は日本航空石川と
- 2024年03月08日
3月18日に甲子園球場で開幕するセンバツ高校野球の組み合わせ抽せんが、8日大阪で行われ、茨城の常総学院は1回戦で日本航空高校石川と対戦することになりました。
(水戸放送局 記者 藤原陸人)
NHKプラスで配信 3/15(金) 午後7:00 まで
1回戦の対戦相手決まる
ことしで96回目を迎えるセンバツ高校野球の組み合わせ抽せんは、大阪市内で行われ、出場32校のキャプテンが順番にくじを引き、1回戦の対戦相手が決まりました。
3年ぶり11回目の出場となる茨城の常総学院は、大会6日目の第1試合で能登半島地震で被災し、山梨県の系列校に移って練習してきた日本航空高校石川と対戦することになりました。
常総学院キャプテン「県民に勇気と感動を」
常総学院のキャプテン、若林佑真選手は「日本航空高校石川さんは甲子園に何回も出ている強豪のチームなので自分たちの野球をしながら全力で戦っていきたい。茨城県民に勇気と感動を与えられるようなプレーを心がけて甲子園という舞台を思いっきり楽しみたい。優勝という目標を持ち、まずは目の前の相手を全力で攻略して一戦必勝で頑張っていきたい」と話していました。
常総学園キーマンは?
常総学院は3年ぶり11回目の出場で春夏ともに優勝経験がある常連校です。
チームの特長は強力な打線です。
令和5年秋の関東大会では、1回戦で9得点、準々決勝では10得点と打線が力を発揮してベスト4に進出しました。
その打線のキーマンとなっているのは4番の武田勇哉選手です。
持ち味は、長打力のある勝負強いバッティングです。
甲子園に向けては、チャンスをものにする粘り強いバッティングを鍛えようとボール球を振らない選球眼にも磨きをかけてきました。
一方、投手陣の注目は、最速149キロのエース、小林芯汰投手です。
小林投手は、甲子園に向けて得意のカットボールやそれ以外の変化球の練習にも力を入れピッチングの幅を広げています。
強力な打線と、成長したエースのピッチングで優勝を目指します。
日本航空石川キャプテン「甲子園で恩返し」
能登半島地震で石川県輪島市の学校やグラウンドが被災した日本航空高校石川・キャプテンの寳田一慧選手は「相手は投打ともにバランスがよく、すばらしいチームという印象です。打ち勝つ野球を目指していて、まずは自分たちの野球をして勝てるように頑張りたいです」と話しました。
地震で被災した中で臨む大舞台に向けては「いろんな人から応援のことばをたくさんもらっていて、そのことばに応えられるように、甲子園で恩返しできるようにしたい。甲子園という舞台でも自分たちの野球をしっかりして、優勝を目指していきたい」と意気込みを話していました。
地震のあと、山梨県の系列校に移って練習を重ねてきたことを踏まえて
「山梨の方々には本当にお世話になりました。感謝の気持ちを持って甲子園でプレーしたいです」と話していました。
(※キャプテンの名前の「寳」のウ冠の下は「王」と「弥」のつくり。「慧」の「心」の上は「ヨ」)
決勝は30日
選手宣誓は、抽せんの結果、青森山田高校に決まりました。
大会は今月18日に開幕し、2日の休養日を含む13日間の日程で開かれ、順調に進めば、決勝は今月30日に行われます