民間の調査会社が行った都道府県の魅力度をランキングする調査のことしの結果が発表されました。
これまでさまざまな工夫を凝らして魅力を発信してきた茨城県ですが、ことしは再び最下位に…
県民からは、茨城県の魅力がまだ伝わりきっていないのではといった声も聞かれました。
(放送2021年10月11日)

【去年は最下位脱出!過去最高42位】

この調査は、民間の調査会社「ブランド総合研究所」が平成21年から毎年、インターネットを通じて行っているものです。
ことしは3万5000人余りから有効回答があり、都道府県の魅力度や認知度、地域のイメージなど89項目について調査したということです。

平成25年から7年連続で最下位だった茨城県。
去年は過去最高の42位まで順位を上げていました。


【茨城の魅力発信!しかし…】

最下位脱出をきっかけに県が作ったのが「茨城県魅力度最下位の過ごし方」という冊子です。
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ほかの自治体やメディアから「どうやって魅力を発信したのか」といった問い合わせが相次ぎ、県の取り組みをまとめました。

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例えば、全国の自治体で初めての取り組みが、公認バーチャルユーチューバーの「茨ひより」による情報発信。

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密を避けながら楽しめると注目されているアウトドアにタレントのデヴィ夫人が挑戦する、「体験王国いばらき」というPRキャンペーンも展開しました。
       
最下位を脱出してからも、さまざまな工夫を凝らして魅力を発信してきた茨城県。
しかし、9日に発表されたことしの結果は、まさかの最下位でした。

【「攻めのPR続ける」「がんばっぺ~」】

茨城県営業戦略部プロモーションチームの谷越敦子チームリーダーは、ことしの結果について、こう受け止めています。
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「茨城県ではちょうどいま、特産の栗が旬を迎え、国営ひたち海浜公園ではコキアが見頃になりつつあり、多くの人が来てくれている。魅力がたくさんある茨城県がどうして最下位なのかと思った」

そのうえで、これからの取り組みについてこう話します。
「地域や観光事業者のためにも、ランキングに一喜一憂しないで攻めのPRを続け、茨城県に来てもらったり県産品を買ってもらったりと、実際に茨城県が選ばれるようにしたい」(谷越敦子チームリーダー)

また、公認バーチャルユーチューバー「茨ひより」のツイッターアカウントは、「47位になってしまい残念ですが……茨城県に魅力があることは、私はもちろん、皆さんもよくご存知だと思います。これからも私なりの魅力発信を続けてまいります」とツイートしました。

そして、このツイートに多くの励ましが寄せられると、「皆さんの声に鼓舞されます…ありがとうございます…これからも邁進しますっ!!!茨城、がんばっぺ〜っ」とツイートしました。

茨城県の大井川知事も「真摯に受け止めて魅力の向上に努めていきたいと思う」とする一方で、こう話しました。
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「週末には県内の観光地に向かう車で高速道路が渋滞したり、首都圏から茨城に移住する人が増えたりするなどしている。魅力度ランキングが最下位になろうが何しようが痛くもかゆくもないというのが、県民の本音だと思う」(大井川知事)

県民のみなさんにも、感想を聞きました。
「茨城は魅力がありますが、伝わっていないと思います。最下位ということで逆に注目されて、来年は順位が上がると思います」(ひたちなか市・52歳女性)

「住んでいる日立市は海がきれいでいいところです。茨城の良さが伝わって、順位が上がってほしいです」(日立市・24歳女性)

「新型コロナウイルスの影響で観光客が訪れることができなかったので、魅力が伝わらなかったと思います。感染が収束したら、たくさんの人に来てもらいたい」(水戸市・80歳女性)

【「突き抜けた取り組み提案を」】

調査を行った民間の調査会社「ブランド総合研究所」の田中章雄社長は、ことしのランキングで茨城県が再び最下位になったことについて次のように分析しています。
「去年のランキングでは、バーチャルユーチューバーの『茨ひより』が活躍したり、茨城国体でeスポーツの大会が開かれたりとデジタル面で先進的な県だと評価され、42位に上がったとみている。
 今回は、新型コロナウイルスの感染拡大でオンラインでの発信やデジタル化が全国的に当然のこととなり、相対的に茨城県の評価が下がったことが順位を下げた最大の要因だと思う」

そのうえで、順位を上げるためのポイントとして、次のように話していました。
「つくば市がIT・先端技術のまちとして高い評価を得ていたので、そのイメージを生かして突き抜けた取り組みを提案できれば、順位の上昇につながると思う」(田中章雄社長)

私たちもこれからも、茨城県の魅力を伝えていきます!

取材:鈴木瞬 記者

 

 

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