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TX延伸をめぐる動き、まとめました

執筆者のアイコン画像鈴木瞬(記者)
2022年07月20日 (水)

茨城県つくば市から千葉県と埼玉県を経由し、東京・秋葉原へとつながるつくばエクスプレス。本当に延伸するのか!?県内への延伸をめぐる茨城県と市町村の動きをまとめました。

茨城県・市町村の動き

《2022年》
2月
今年度当初予算案に延伸の調査・検討事業費盛り込む(茨城県)

4月
「TX土浦延伸を実現する会」立ち上げ(土浦市)

5月
「TX石岡延伸推進協議会」立ち上げ(石岡市)
「TX水戸・茨城空港延伸促進協議会」立ち上げ
(水戸市・石岡市・かすみがうら市・小美玉市・茨城町)

6月
「TX石岡延伸推進協議会」決起集会
「TX土浦延伸を実現する会」決起大会
知事「壁は非常に高い」冷静な対応求める
「TX土浦延伸を実現する会」が県に要望

7月
「TXいしおか延伸フェスタ」(石岡市) ←NEW!!

5月~12月
需要予測等調査・とりまとめ(茨城県)

12月~2月
第三者委員会での検討(茨城県)

《2023年》
2月
パブリックコメントの実施(茨城県)

3月
延伸方面の決定(茨城県)

石岡市ではフェスタ!!  NEW!!

石岡市内を経由した茨城空港への延伸を目指す「TX石岡延伸推進協議会」が7月17日、JR石岡駅前で「TXいしおか延伸フェスタ」と名付けた決起集会を開きました。

20220720s_1.jpg協議会の会長を務める石岡市の谷島洋司市長は、「市民が参加しやすい雰囲気のなかで延伸について考える機会をつくるため、フェスタを開催することにした。市民の思いを1つに集めて市内を通過する延伸の実現を前進させましょう」と意気込みを語りました。

会場には、ウサギと触れあったり、バルーンアートを楽しんだりできるコーナーもあって、大勢の親子連れが訪れていました。

20220720s_2.jpgつくばエクスプレスと常磐線の電車が並んで走る鉄道模型も置かれ、子どもたちが身を乗り出すようにして見ていました。

20220720s_3.jpgそして、集会にあわせて駅や商業施設で延伸の実現を呼びかける街頭活動が行われ、通りかかった人たちに署名をお願いしていました。

石岡市の40代の女性は「東京が近くなるので費用が許すかぎり、石岡に来てくれればうれしい」と話していました。

20220720s_4.jpg

“1つに絞る”から始まった

県は以前から、2050年ごろの構想として、つくばエクスプレスの延伸先に、筑波山方面、水戸方面、茨城空港方面、土浦方面の4つの方面を挙げていました。

20220630s_2.jpgしかし、延伸をめぐる動きが活発になったのは、ことしに入ってからです。きっかけは、茨城県が今年度の当初予算に、県内の延伸について調査・検討する事業費として1800万円を初めて盛り込んだことでした。

県は、事業費や収支、地域経済への効果などを調査し、有識者による検討などを経て、来年3月には、延伸する方面を1つに絞り込みたいとしています。

土浦延伸を目指し署名提出

これを受けてまず動き出したのが、土浦市です。ことし3月には市政運営の指針に延伸の実現を目指すと明記し、4月には、安藤真理子市長を会長に、商工会議所などと「TX土浦延伸を実現する会」を立ち上げました。

20220630s_3.jpg6月12日の決起大会には約580人が集まり、安藤市長は「この大会は、私たちの思いを最大限に高め、土浦延伸の実現という夢に向かって大きく動き出す第一歩となる。オール土浦で頑張りましょう」とあいさつしました。

20220630s_1.jpg6月29日には、安藤市長たちが、小善真司副知事に約2万2200人分の署名と市内への延伸を求める要望書を手渡しました。要望書では、土浦市への延伸のメリットについて▼常磐線を通じて沿線都市の活力を県域全体に波及させられることや、▼高校が多数立地する土浦市とつくば市が結ばれることで教育圏が大幅に拡大することなどを挙げています。土浦市への延伸をめぐっては、土浦市議会も延伸した場合の財政負担や効果について独自に調査することにしています。

石岡市も協議会立ち上げ

一方、土浦市に隣接する石岡市も動き出しました。市と地元の経済団体などは、石岡市を経由して茨城空港への延伸を目指し、こちらも谷島洋司市長を会長とする協議会を立ち上げました。

20220630s_4.jpg5月17日の初会合で、谷島市長は「石岡市は県のほぼ中央に位置しており、地域間の連携を支える役割が期待されているとともに、常磐道やJR常磐線も通っていて、県の観光の玄関口として豊かな環境資源を有している。石岡市を経由した延伸を目指して力を結集しましょう」と呼びかけました。

水戸市など5市町が結集

一方、水戸市が目指すのは、つくばから茨城空港を経由して、水戸までの延伸です。5月23日には、水戸市と石岡市、かすみがうら市、小美玉市、茨城町の5つの市と町の市長や町長たちが水戸市内のホテルに集まり、協議会の初めての会合が開かれました。

石岡市は独自の協議会に加え、この会にも加わっています。

20220630s_5.jpg会合で、会長を務める水戸市の高橋靖市長は「鉄道を1本通すことでまちづくりの選択肢が大きく広がる。関係する市・町で広域的に連携し、延伸に向けた機運を盛り上げたい」とあいさつしました。

知事「壁は非常に高い」

延伸を目指す自治体の動きが活発になっていることについて、大井川知事は6月23日の会見で「延伸については費用対効果や採算性などの調査を踏まえて専門家による検討委員会で決めていくもので、運動が活発だったから決まるというものではない」と述べ、冷静な対応を求めました。

20220630s_6.jpgそして「延伸はぜひ実現したいと思っている」としながらも、「延伸先を決めてもスタートラインにやっと立てたという程度で、関係者の合意形成など、乗り越えなければならない壁は非常に高い」という認識を示しています。

つくばエクスプレスの延伸は、はたして地域の起爆剤となるのか。県による調査や、自治体の動きをこれからも取材していきます。


これまでの動きはこちらから↓
"TX延伸の乱" しれつな争いの背景は
TXって本当に延伸するの!?

 

 

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