茨城の春 ますます魅力的に!
國友真理子(記者)
2022年04月27日 (水)

春の茨城を代表する観光地のひとつ、ひたちなか市の国営ひたち海浜公園のネモフィラ。丘の一面を埋め尽くす青い花は、大型連休いっぱい見ごろが続きます。
新型コロナウイルスの影響で一時より観光客は減少していますが、公園の周辺では新たな取り組みが始まっています。
ネモフィラことしも咲きました
丘一面を青く染め尽くす、およそ530万本ものネモフィラ。ことしも4月中旬に見ごろを迎えたということで、うわさに聞いていた絶景をぜひ見てみたいと、水戸局に来たばかりの保里小百合アナウンサーと取材に行ってきました。
新型コロナで観光客は減少
取材に訪れたのは4月20日。初めてネモフィラを見た私たちは、平日にもかかわらず人出の多さに驚きましたが、公園の方によると、新型コロナウイルスの感染が拡大する前はもっと多くの人でにぎわっていたとのこと。大型連休の時期だけで60万人近くが訪れた年もあったということです。

アメリカのCNNテレビが「日本の美しい風景31選」として伝えたこともあって、以前は多くの外国人観光客も訪れていましたが、新型コロナによってインバウンド需要も大きく落ち込んでしまいました。
やはりコロナ禍の前に比べますと、お客様が少ないかなという印象はあります。海外の方は、すごく少なくなっているというのが現状です。
ターゲットは、若い女性!
新型コロナの影響で落ち込んだ地域の観光業を、どう盛り上げるか。地域が注目したのが、流行に敏感な、首都圏の20代から30代の女性です。
このうち干しいも専門店では、新しいメニューを開発しました。特産の干しいもを使った、おしゃれなシェイクです。
自家製の干しいもをアイスにし、さつまいもの蜜をたっぷり混ぜこみました。上にも干しいもをトッピングし、見た目のインパクトもばっちりです。
干しいもは、いなかの食べ物というイメージがあるかと思いますが、より観光客の皆様に喜んでいただけるようなものを作れないかと開発しました。若い人たちなど、今まで干しいもになじみのなかったお客様の入り口になればと思っています。
干しいもシェイクは、この店だけでなく周辺の6つの飲食店でもメニューに登場する予定で、シェイクを目当てに観光に来てくれる人を増やしたいとしています。
生み出せ 観光の好循環
この地域ではほかにも、特産のしらすやたこを使い、バーニャカウダやガパオといったおしゃれなメニューも次々と開発されています。
ネモフィラを目当てに訪れた人たちが地域の魅力に気づき、SNSなどで発信して、どんどん人を呼び込むような流れが生まれることを期待したいと思います。