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子宮頸がん・HPVワクチンとは 感染の原因やワクチンの効果などを解説

子宮頸がんとは、日本で毎年1万人以上がかかり、およそ3000人が亡くなっている病で、HPVワクチンはその子宮頸がんの原因となるウイルス感染を防ぐワクチンです。
いま子宮頸がんは「予防できるがん」と言われ、国や自治体は2022年4月から、HPVワクチンの積極的な接種の呼びかけを再開しています。
女性だけでなく、実は男性にも関わる「子宮頸がんとHPVワクチン」についてイチから解説します。

(2022年4月15日放送のニュースウオッチ9をもとに作成しています)

2022年7月29日公共メディア通信で放送
監修:宮城悦子さん(横浜市立大学医学部 産婦人科学教室 主任教授)
   若尾文彦さん(国立がん研究センター がん対策研究所事業統括)
   

「子宮頸がん」とは? 早期発見でも子宮全摘の可能性がある

そもそも子宮頸がんはどんな病気なのか。

子宮頸がんは「子宮の入り口」にできる「がん」で、日本では、患者数は年間でおよそ1万1000人にのぼり、毎年3000人近くが亡くなっています。

ただ、「がんになったらすぐに亡くなる」というものではありません。

下の表に、子宮頸がんと診断された後、「10年生存した人の割合」を表にまとめました。

がんが初期に見つかった「ステージ1」から、進行した状態で見つかった「ステージ4」まで、ステージ別に示します。

国立がん研究センター がん情報サービスより

子宮頸がんと診断された後、多くの人は、治療と定期的な経過観察を受けながら、仕事や恋愛、育児など、それぞれの生活を続けています。

その一方で、「治療を終えたらすべて解決」ということでもありません。

子宮頸がんの発症は20代から増え、40代までにピークを迎えます。

国立がん研究センター 2018年データより

2022年3月に発表された国立がん研究センターの論文では、子宮頸がんの増加率が最も高いのは20代とされています。

さらにステージ1という比較的早期に発見できた場合でも、子宮をすべて摘出するケースも多いのが現状で、毎年1000人ほどが40歳になるまでに子宮を失っています。

子宮を摘出することで出産の機会を失うことになるほか、さまざまな合併症が生涯にわたり続くことも少なくありません。

子宮頸がんの「合併症」とは? 23歳で発症した女性が知った“生きづらさ”

左:夫のアレッサンドロさん 右:阿南里恵さん
阿南さんの特集記事「23歳で子宮頸がんになった私が伝えたいこと」

23歳で子宮頸がんと診断された阿南里恵さんは、手術などの治療でがんは完治しましたが、子宮はすべて摘出するほかありませんでした。
子宮頸がんの治療に伴う合併症で、足が2倍以上の大きさにむくんでしまう「リンパ浮腫」に長い間苦しめられてきました。

阿南里恵さん

「突然足が腫れて高熱が出ることがあって、仕事を急に休むことが続いたことで、何度も転職を繰り返しました。あたたかい家庭を築きたいという思いがあって、いいお父さんになりそうな人を好きになるのですが、その人まで子どもを持つことを諦めなきゃいけないと思うと、私から身を引いてしまうという感じでした。将来もどう築けばいいのか、何を希望に生きていけばいいのか分からなくなった時期もあります。
私の場合は検診で見つからなかったので、あの時ワクチン接種という選択肢があったらと思ってしまいます。この長い年月すごく苦しんできたので、予防できるっていう方法があるということをまず知ってほしいです」

「子宮頸がん」の原因はウイルス? 感染で男性もがんになる?

子宮頸がんはそのほとんどが、あるウイルスの感染が原因で起きます。

ヒトパピローマウイルス(HPV)です。
実は、このHPVに感染することで、男性もがんを発症することがあります。

HPVは主に性交渉によって感染します。

男性の場合、HPV感染が原因で、中咽頭がん、陰茎がん、肛門がんなどになります。
さらに、男性も女性も性交渉を通じて、パートナーにHPVを感染させてしまいます。

女性の子宮頸がんを防ぐためには、女性自身だけでなく男性も感染を予防することが重要です。「女性だけの問題という誤った認識は改めていくべき」と専門家は指摘します。

また、性行為によって感染し、がんを発症するということから、「子宮頸がんは性生活が活発な人がなる」という誤解が広がっています。
この認識も改めるべきだといいます。

取材を受ける 宮城悦子 教授
日本産科婦人科学会 特任理事 横浜市立大学医学部教授 宮城悦子さん

「子宮頸がんという病気は、1回でも性交渉の経験がある女性なら誰でもなる可能性のある病気だということを理解してもらうことが必要です。
HPVの感染は、男性から女性に起こることも、女性から男性に起こることもあるわけなので、男性も、疾病への理解やHPV関連がんに対しての理解を深めることも非常に重要だと思っています」

「子宮頸がんは撲滅できる」ってほんと?

日本で、若い世代の子宮頸がん患者が増えている一方、世界的には「子宮頸がんは撲滅できる」といわれています。

2020年8月、WHO(世界保健機関)では、「子宮頸がん撲滅のための世界戦略」が採択されました。

子宮頸がんをなくしていくために、「ワクチン」「検診」「治療」の3つの目標が全世界で共有されました。

世界保健機関=WHO より

接種率が80%ほどとなり、この目標の達成が現実的になってきたオーストラリアでは、「2028年には子宮頸がんが撲滅できる」と言われています。

では、日本の現状はどうでしょうか。

国立がん研究センター 2019年データより

WHOの目標には遠く及ばないのが現状です。

特に、子宮頸がんを予防するHPVワクチンの接種率は世界の中でも突出して低いのが現状で、WHOが世界87か国の接種率を比べたデータを見ると、「このままだと日本の女性では子宮頸がんの患者が増え続けてしまう」と、専門家は警鐘をならしています。

子宮頸がんを防ぐ「HPVワクチン」とは? 2価、4価、9価ってなに?

子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス 写真:グラクソ・スミスクライン

HPVワクチンは、名前の通り、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するためのワクチンです。

このHPVは、200種類以上のタイプが見つかっていますが、子宮頸がんなど、がんの原因となるタイプは「ハイリスクHPV」と呼ばれていて、その数はおよそ10種類あると言われています。

このハイリスクHPVの感染を予防するのが、「HPVワクチン」です。

HPVワクチンの1つ「4価ワクチン(ガーダシル)」

HPVワクチンには「2価」、「4価」、「9価」の3種類があります。
「○価」とは、「○種類のウイルスの感染を予防できる」ということを表しています。

子宮頸がん全体の実に50~70%の原因とされる2種類(HPV16型とHPV18型)を防ぐのが、2価ワクチン。これを含む4種類を防ぐのが、4価ワクチンです。
積極的な接種の呼びかけが再開したいま、日本ではこの2価と4価が、小6から高1にあたる女性が定期接種の対象で、呼びかけが止まっていた間に接種の機会を逃した女性も、キャッチアップ接種として無料で接種することができます。

ただし、全国の自治体に取材をすると、接種券をまだ発送していない自治体も数多くあるのが現状です。
お住まいの地域の状況を知りたい方は、直接、自治体にお問い合わせください。

【厚生労働省 「HPVワクチンに関するリーフレット」より】
<定期接種の対象>
現在小学6年生から高校1年生の女性は無料で接種ができます。

<9年間の未接種者・キャッチアップ接種の対象>
・誕生日が1997年4月2日から2006年4月1日までの女性
・これまでにHPVワクチンの接種を合計3回受けていない
※2006・2007年度生まれは、2025年3月末まで無料接種可能

そのほか、9種類のHPV感染を予防する9価ワクチンの接種希望者や男性の接種希望者などは全額自己負担です。

「HPVワクチン」の効果は? 世界中でデータが蓄積

HPVワクチンはどれくらい子宮頸がんのリスクを減らすことができるのでしょうか。

各国でHPVワクチンの接種が開始されてから15年以上たち、接種率の高い国々からHPVワクチンの子宮頸がん予防効果に対する報告が出てくるようになりました。

英国やスウェーデンやデンマークで、ワクチン接種の対象となっている世代に対して行われた研究では、適切な年齢でワクチンを接種することで、子宮頸がんのリスクを9割近く下げることができるというデータが示されました。「今後適切なタイミングでの検診と組み合わせることによって子宮頸がんを撲滅できると考えられる」と、専門家は言います。

国際パピローマウイルス学会評議員・ケンブリッジ大学病理学部 江川長靖さん
国際パピローマウイルス学会評議員・ケンブリッジ大学病理学部 江川長靖さん

「HPVは感染すると長期間にわたって感染が持続し、子宮頸がんの発症へとつながります。
子宮頸がんの発症を防ぐためには、感染の機会である性交渉の経験がなるべく少ないうちに接種を完了することが 、最も効果的です。
性交渉をするから・するためにワクチンを接種するのではなく、性交渉をしていないうちから考えることが重要で、先延ばしにするのではなく、早めに親子で一緒に話し合う場をつくることが大切だと思います」

「HPVワクチン」の安全性は? 接種者・非接種者を比較し分かったこと

接種を検討する上で、やはり気になるのが、HPVワクチンの安全性です。

9年前、HPVワクチン接種後に体の痛みなどを訴える女性が相次ぎ、メディアで大きく伝えられました。
世間に不安が広がり、国は接種の呼びかけを一時的に中止すると発表。
接種後に体の痛みなどが出たとして国を訴える裁判も起こされました。

その後、専門家の会議などで安全性などの議論が続けられ、今回、再開に至りました。

この背景にあるのは、国内外での科学的なデータの蓄積です。

HPVワクチン接種後に、体の広い範囲に広がる痛みや手足の動かしにくさなど、「多様な症状」が起きたとして、国に報告が上がっています。厚生労働省によると、接種した人1万人のうち約10人は、接種後に何らかの症状が報告され、このうち、約6人は入院など、重篤な症状と判断されています。

これだけを読むと、「ワクチンのせいで起きた症状」に見えるかもしれません。
しかし、こうした多様な症状が実際に起きていることは事実でも、これが「HPVワクチンそのもののせいで起きた症状とはいえない」 というデータが次々と出てきています。

国がHPVワクチンの安全性を確認するために行った調査では、次のような結論が発表されました。

厚生労働省 全国疫学調査 資料

つまり、ワクチンを接種した後に出たと報告されたさまざまな症状がワクチンを接種していない人にもいたことが確認されたのです。

「HPVワクチン」世界での安全性検証は?

2021年に発表された韓国の調査では、HPVワクチンを接種した人と、日本脳炎などHPV以外のワクチンを接種した人、合わせて44万人を対象に、重篤な症状の発生頻度に差があるのかを確かめています。

その結果、HPVワクチンを打っていても、他のワクチンを打っていても、重篤な症状の発生頻度に差はありませんでした。
つまり、「HPVワクチン特有の症状が起きているとは言えない」とされたのです。

こうした国内外の調査などを分析した結果、「安全性について特段の懸念が認められないこと」、さらに「ワクチンの有効性が副反応のリスクを大きく上回る」ことなどを理由に、今回、9年ぶりに、積極的な接種の呼びかけが再開されることになったのです。

“接種との関係が不明でも症状が出たら医師に相談を” 

HPVワクチン接種前の説明の様子

HPVワクチンとの因果関係は分からなくても、こうした多様な症状が出た場合、医療機関でどう対応するかということも、9年の間に体制が整えられてきました。

2022年4月、富山県の婦人科クリニックを取材した際、HPVワクチンを接種を希望する中学生と母親に、医師からこんな説明が行われていました。

産婦人科医 鮫島梓さん

「ワクチンを打った後に、なんか調子悪いなということがあったら、ワクチンと関係があってもなくてもいいから、私に何でも電話してきていいから」

中止された当時、問題となっていたのが、さまざまな症状が出た女性たちのたらい回し。
病院を受診した際に「痛みは気のせい」「痛いふり」などと言われ、病院を転々とするケースがあったといいます。

かつて起きた問題を繰り返さないようにと、地域のネットワークで患者を見続ける体制作りです。

富山大学病院「痛みセンター」 カンファレンスの様子

かかりつけ医が対処できないケースが起きた場合は、各都道府県ごとに1カ所以上設けられた、「協力医療機関」につなぎ、より知識のある医師が対応。さらに、この協力医療機関などを支援する「拠点病院」も、全国7つのブロックごとに設けられ、地域で連携しながら治療に当たる体制が作られています。

この「拠点病院」の一つ、富山大学付属病院の痛みセンター長、川口善治医師は、同じことを二度と繰り返さないために、さまざまな診療科の医師と連携。
多様な専門分野で意見を交わしながらチームで診療に当たる準備を進めています。

富山大学付属病院 痛みセンター長 川口善治さん
富山大学付属病院 痛みセンター長 川口善治さん

「とにかく適切な治療に早い段階でつなげることがこうした原因不明の痛みや症状を治していく上では不可欠。どんな症状であっても患者を一人にしない体制を作っていきたい」

今回、HPVワクチンの積極勧奨が再開されたことをきっかけに、子宮頸がんのことも、HPVワクチンについても、検診についても、もっと学ぶ機会を増やしていかなければいけないと専門家はいいます。


「#がんの誤解」では、今後もがんに関する最新の情報を取材し、
随時記事を更新します。
そして、みなさんが変わってほしいと思っている
「がんに関する誤解」をぜひコメント欄やツイッターで教えてください。
そうしたみなさまの声をもとに取材を進め、
世の中にあふれる「がんの誤解」をとく発信を行っていきます。

健康チャンネル「女性が気になるがん」特集はこちら
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担当 藤松翔太郎ディレクターの
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この記事の執筆者

報道局 社会番組部 ディレクター
藤松 翔太郎

「#がんの誤解」「みんなのネット社会」担当。
2012年入局、宮城・福島で勤務し津波・原発事故の取材を行う。その後、クローズアップ現代、NHKスペシャルなどを担当後、「フェイク・バスターズ」「1ミリ革命」を立ち上げ。継続取材テーマ(がん/フェイク情報/原発事故/性教育/子ども)

みんなのコメント(21件)

提言
アン
2023年6月4日
私の友人は、40歳で子宮頸がんで亡くなりました。先進国で、このがんによる死亡率が増加しているのは日本だけとのこと。「子宮頸がんは根絶できるがんである」と記事で読み、日本の対策に憤りを感じます。日本では、なぜ「男性へのワクチン接種」が高額(約5万円)なのでしょうか? 男性も接種できることすら知られていません。欧米諸国では、男性のHPVワクチン接種率は60-90%以上のところもあります。報道機関は、こうした事実をもっと明確に報道すべきではないでしょうか。「愛する女性」をこのような病気で亡くして、平気な男性はいないと思います。副反応の問題も含めて、今後も女性だけに負担を強いるのであれば、「封建時代」と何も変わりません。
提言
まいこ
40代 女性
2022年12月20日
がん治療=「壮絶な治療」という言葉でまとめられますが、治療は本当に多岐にわたりますし、体調や病状によっても全然違うことを知って欲しいです。
体調もよくて遊びにいきたいかもしれないし、仕事もできるかもしれないし、逆に見た目にはわからなくてもつらかったり、休みたかったり。その人のその時の状態は、刻々とかわるので、どうか「壮絶」でまとめないでほしい。
また治療や病気が怖いイメージと結びついてしまうのも個人的には不安に思う。少なくとも、わたしは経口抗がん剤は副作用がらくですし、放射線治療も特段つらくなかったです。
怖さだけが先行するような情報発信じゃなく「治療」は「治療」副作用はその人のそのときの副作用として発信していただきたいです
オフィシャル
#がんの誤解 取材班
2022年5月25日
その後もたくさんのコメントをいただきありがとうございます。
HPVワクチンの「接種回数」について、コメントをいただき、改めて厚生労働省に取材をしました。
国内の現状と現在検討されていることについてお伝えさせていただきます。

厚生労働省によりますと、国内では、HPVワクチンの接種回数は3回で薬事承認されていて、現時点では自己判断で2回または1回の接種とすることは推奨されていないということでした。
その一方で、定期接種の対象にはなっていない、新たなワクチン(9価ワクチン)については、
国の審議会でも、委員から「海外の事例を参考に接種回数の見直しを検討すべきではないか」といった意見が出ていて、製薬企業でも対応を検討しているとのことです。

今後もニュースや記事で、情報が更新されましたらお伝えしていきます。
オフィシャル
#がんの誤解 取材班(宮城悦子先生の回答)
2022年4月26日
貴重なご感想やご意見を頂戴し、ありがとうございました。
いただいたご質問について、取材班で再度、確認をし、今回取材に応じていただいた宮城悦子先生からコメントをいただきましたので紹介します。

Q1.接種対象年齢を過ぎても接種を希望する場合、自費での接種は可能ですか?

A.
キャッチアップ接種の対象年齢も過ぎた26歳以上の方でも、ご希望がある場合は、2価、4価、9価という3種類のHPVワクチンは、すべて自費で接種が可能です。

Q2.新型コロナのワクチン接種との間隔はどれくらい開ければよいか?

A.
新型コロナワクチンと他のワクチンとの接種間隔は2週間です。なので、HPVワクチンも不活化ワクチンですが、2週間空けて下さい。

ご参考にしてみてください。
オフィシャル
#がんの誤解 取材班
2022年4月26日
子宮頸がんやHPVワクチンについて、これまでのメディアの伝え方の反省も含めて、これからの発信につながるとても大切なご指摘をいただいたことに、この場を借りて御礼申し上げます。

その上で、みなさまのご意見を拝見して、一つ補足をさせていただけたらと思います。

それは、記事を作成するにあたっては、一つの研究や論文では言えることが限られるため、複数の情報や取材を組み合わせてお伝えしているということです。

たとえば、今回の記事にこのような記述がありました。

“こうした多様な症状が実際に起きていることは事実でも、これが「HPVワクチンそのもののせいで起きた症状とはいえない」 というデータが次々と出てきています”。

これは一つのデータを元にしているのではなく、3つの内容を紹介しながら説明した内容です。

①国が行った「祖父江班の研究」
このデータを元にお伝えしているのは、「ワクチンを接種した後に出たと報告されたさまざまな症状がワクチンを接種していない人にもいたことが確認された」ということです。これだけではご指摘の通り、不十分かと思いますが、このデータに加えて、海外のデータもご紹介しています。

②2021年に発表された韓国の研究
このデータを元にした記載がこちらです。「その結果、HPVワクチンを打っていても、他のワクチンを打っていても、重篤な症状の発生頻度に差はありませんでした」。つまり、「HPVワクチン特有の症状が起きているとは言えない」とされたのです。

③国の積極勧奨再開の判断理由
こうした国内外の調査などを分析した結果、国は「安全性について特段の懸念が認められないこと」、さらに「ワクチンの有効性が副反応のリスクを大きく上回る」ことなどを理由に、積極的な接種の呼びかけを再開したことを紹介しています。

以上のことを踏まえた上で、“「HPVワクチンそのもののせいで起きた症状とはいえない」 というデータが次々と出てきています”ということを紹介しております。今後もより、正確に伝わる記事を出せるよう精進して参りたいと思います。ご意見をいただきましてありがとうございました。
感想
やまんば
女性
2022年5月23日
どうして女子だけなの?
ウィルスへのワクチンなら、男子にも原因があるのだから、全員打てば良い。
ワクチン効果率を考えれば、男子も受けて欲しい。
女子を守ってる風で、女子だけに強いている。こういうとこ、おかしくないかな。
提言
通りすがり
20代 男性
2022年5月23日
 4月26日に投稿された取材班のコメントを読ませていただきました。個人的な意見になりますが、祖父江班の研究と2021年の韓国の研究それぞれの結果や論文にアクセスしやすいようにURLのリンクなどを貼っていただけるとより親切かと思います。また、他の方も指摘していましたが、現在なぜ女性に優先的な接種を行っているのか説明したほうがよいと思います。
 近い将来、男性も無料でHPVワクチンを接種できるように、このような形で情報発信をしていただけると嬉しいです。
体験談
ちみちゃん
50代 女性
2022年5月19日
我が家には現在18歳と16歳の娘がいます。幼少期の頃から通院している先生がやった方がいいと言うことで決断してやりました。何も問題なく現在にいたります。ワクチンとの因果関係などよくわかりませんが1つでも癌になるリスクが減るのであれば接種する方向で考えてみては…と思います。周りの友達にえっ接種したの?何でもない?とか怖いなど言われたそうです。もっと国を上げてきちんとしたデータを接種対象者に教えるべきです。そして責任逃れのような親の判断ではなく国がきちんとするべきではないかと思います。我が家は接種させて良かったと思います。
現実体調不良になった方もいるわけで因果関係等キチンと調べて伝えて欲しいです。
提言
ミドリムシ
50代 女性
2022年5月18日
1996年生まれの長女が中三の時接種を受けました。2000年生まれの次女時には積極的な推奨はしない方針になっていたので見合わせていましたが、昨年から情報を洗い直し娘と相談して有償でも任意接種を決めました。2回目の接種は今年の3月です。

キャッチアップ接種のことは厚労省のサイトにもありましたが、「まだ受けていない回数を無償で受けられる」との説明だけで、個人負担で受けた任意接種はそのままなんだ、18,000円を2回ですから、正直悔しいなと諦めかけました。

しかし一部の自治体で、償還についてはっきり知らせている所もありました。

まだそこまで手が回らないという自治体が多いようです。
今後の情報を見逃さないように、償還についても報道して頂けるとありがたいと思います。
感想
かっぱ
女性
2022年5月18日
副反応を聞いて諦めていました。二人とも無料で受ける年を過ぎてしまい、諦めていました。23.4歳まで接種券をおくり、みな無料にしていけば今後接種する方が増えると思います。ぜひ無料券、年齢引き上げをお願いしたいです。
質問
40代 女性
2022年5月18日
女の子を持つ母です。
以前の接種時に副反応が出た子たちの声と、以前の接種と変わった部分(安全と判断した理由)も教えてください。
提言
産婦人科医
50代 男性
2022年5月16日
HPVワクチンを世界中の希望者全員に接種するほどの供給量は無く、利益の大きい女性を優先して接種していることを伝えたらどうでしょうか?女性に副反応の負担を負わせようというわけでは無く、利益の大きい側を優先しているだけ。
理想的には、男女ともに接種するのが大事ですが、そもそも、それだけのワクチンの量が無くて、かつ、費用も2倍になるから、優先順位を定めていると。
質問
杏菜ママ
女性
2022年5月12日
2009年6月生まれの娘がいます。ちょうど接種時が、副反応が問題になった時期と重なり接種を見合わせました。娘は障害者です。2018年にてんかん発作を発症し現在抗てんかん薬を服薬しています。健常者だけではなく、娘のように既往歴がある障害者にとっても不安だらけです。副反応でこれ以上生きにくいような状況になってしまうのは可哀想です。癌ファミリーなので、積極的に接種したいところですが、まだ迷っています。あらかじめ接種前にしっかりカウンセリングを受けたいと思っていますが障害関係にも詳しい病院があれば教えてください。
提言
ねこさん
女性
2022年5月12日
男女関係なく感染リスクがあるならば女性だけでなく男性も同じワクチン接種すべきだとおもいます。一般的なワクチンは男女関係なく接種しています。男女ともにワクチン接種義務にならなければ接種を躊躇います。
提言
mm
40代 男性
2022年5月6日
根本的に不安が付き纏います。HPVは性交渉で感染する確率が高いとのこと。
でしたら、女性だけでなく男性にもワクチンを接種すべきです。なぜ、一貫して女性だけが副反応のリスクを負わねばならないのでしょうか。女性が罹患する子宮頸がんを防ぐことを目的としていることはわかります。だとしたら、もっと包括的に16歳以下の女子・男子に接種すべきではないでしょうか。その部分が解決していない現状、女性のみに重荷を負わせる状況であり、根本的に信用できません。
提言
うっち
60代 男性
2022年4月29日
HPVワクチン接種は2回が通常でしたが、未だに、日本では3回接種を推奨しています。ところが、最近、WHOから一回接種で十分とのニュースが出てました。 「One-dose Human Papillomavirus (HPV) vaccine offers solid protection against cervical cancer」 https://www.who.int/news/item/11-04-2022-one-dose-human-papillomavirus-(hpv)-vaccine-offers-solid-protection-against-cervical-cancer
HPVワクチンに限らず、接種回数が増えれば副反応リスクは増えますから、御社とされましては、是非、上記ニュースをご確認の上、国民への広報をお願いしたく思います。
提言
くま
男性
2022年4月21日
祖父江班の結論「接種していない人にも多様な症状を訴える人が一定数いた」というのは、このブログがいうような「HPVワクチンそのもののせいで起きた症状とはいえない」ことを証明してないことは論理的にあきらかですよね。そもそもこの疫学調査は、そもそも全国の医療機関に、多様な症状を訴えて学校や仕事に支障の出ている若い人がいるかどうかを探して、その後に、接種の有無を調べているのですから、中には接種をしていない一定数いるのは当たり前です。問題は接種の有無で発生頻度が違うかどうかですが、10以上の症状のある人の頻度が接種をしていない人より接種をした人のほうが3倍多かったのに、統計的検討は行われず、結論からも外されています。そのことについて触れていないのは偏った報道といわれても仕方ないのではないでしょうか。
質問
まぁちゃん
60代 女性
2022年4月16日
1993年生まれの娘。HPVワクチン副反応騒動のため、よいタイミングで接種できないまま今に至ります。彼女より5才年上の娘は接種できました。子宮頸がんは感染による発症と分かっていますが、祖母・曽祖母ともに癌を患い亡くなっているため、接種させてあげたいと思っています。本人もしたいと考えています。自費での接種は可能でしょうか?また新型コロナのワクチン接種との間隔はどれくらい開ければよいでしょうか?
感想
ウクライナ・フォーエバー
50代 男性
2022年4月16日
産業医をしています。この動画、とても良いですね。
「ワクチンを打て、検診を受けろ」とは一言も言わず、子宮頚がんの特徴と日本の現状を伝え、ワクチンと検診の必要性を各自に考えさせる無言の動画。
まさに、知識は力なり。
大変勉強になりました。有難うございました。
提言
ひー
2022年4月16日
ワクチン接種の副反応に対して過剰で偏った批判で接種中止に追い込んだ報道側全体がまず謝罪、反省の姿勢を見せて欲しい。
このような特集を組む事がそれであるとしても、誤った報道があった事を認めて明示的に発信すべき。
そうでなければこの取り組みも他の大きな声の中に埋もれてしまう。
提言
sugare
40代 女性
2022年4月16日
娘が生まれたときから、心待ちにしていたワクチンです。積極的勧奨が中止されてから、娘が接種対象年齢である6年生になるまでには多くの子たちが接種できるようになってほしいと思い、ずっと待っていました。そして副反応の不安を煽る報道を、苦々しく思って見てきました。
そして今週、予診票が娘にも届きました。とてもうれしいです。といっても中学1年生の娘は既にワクチンは2回接種済です。初めての彼氏もできたところで、早いに越したことはないなと感じています。
一方で、娘より上の年代の保護者のみなさんには、HPVワクチンのことを知らない、知っていても「何か問題になったワクチン」と認知されています。
娘には、HPVワクチンに関するこれまでの騒動を反面教師的な教材として説明しています。HPVワクチンの経緯を正しく理解することは、科学と社会のあり方を理解するための難解ですが良い題材とすることができるのではと考えます。