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日本と海外の保育の違いは 特徴を専門家に聞いてみた

相次いで発覚する“不適切保育”に、深刻な保育士不足…
未来を担う子どもたちにまつわる暗いニュースが多く、不安な気持ちになる人たちも多いのではないでしょうか。

今回、保育現場を取材した私が思ったのは、どうすれば少しでも保育現場が働きやすく、また子どもたちが今まで以上に生き生きと過ごせる場所になるのかということです。

そのヒントを求めて話を伺ったのは、長年子ども・子育て政策を研究し、海外の保育制度にも詳しい池本美香さんです。
池本さんによると、日本と海外ではそもそも保育所の役割が全く異なり、日本の保育制度は、海外に見習うべきところがたくさんあるんだそう。

そもそも「保育」とは何なのか。
そして、よりよい保育のためにはいま何が必要なのでしょうか。

クローズアップ現代「なぜ相次ぐ“不適切保育” 子どもの居場所どう守る」

1月16日(月)夜7時30分(総合テレビ)にて放送しました

日本総合研究所 上席主任研究員 池本美香さん
池本美香さん
日本総合研究所 上席主任研究員
子ども・子育て政策を研究。海外の保育制度に詳しい。2児の母

聞き手
竹内はるか ディレクター

保育に対する考え方が違う?

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ディレクター:
仕事が終わって、保育所にお迎えにいくと、保育士さんが「○○くん、おしゃべりがとっても上手になりましたね!」と、その日の出来事について聞かせてくれます。そんな時間が何よりの楽しみです。実家が遠方で子育てを頼ることができないわが家にとっては、保育所は本当に大切なよりどころになっています。

池本さん:
共働き家庭にとっては、本当になくてはならない存在ですよね。世界的に見ても、保育のあり方は見直されてきています。女性の就業率向上のためにも保育の質向上は必要だと考えられるようになっています。

ディレクター:
日本と海外では保育所に対する考え方に、どんな違いがあるのでしょうか?

池本さん:
保育所は日本では「働く親のための施設」であって、親が子どもの面倒を見られない間、親に代わって子どもを見るための施設です。親の労働時間に合わせて保育時間が決まるので保育時間は長くなりがちです。
一方で、欧米諸国では保育施設は「幼児教育のための施設」と位置づけられています。日本では教育=幼稚園であって、保育所は福祉の枠組みで運用されています。幼保を一元化すべきという議論はありますがなかなか進んでいないのが現状です。むしろ、認定こども園ができたことで三元化(※)しています。

(※ 保育所は厚生労働省、幼稚園は文部科学省、認定こども園は内閣府の所管)

各国では「保育」を「教育」に一元化

海外では、すでに幼保一元化が主流となっています。

ニュージーランドでは1980年代後半の大規模な教育改革において保育所も含め教育省が保育制度を一元的に所管することになりました。
イギリスもニュージーランド同様、1998年に保育所の所管省庁を社会保障省から教育雇用省に移すことで保育制度の所管が一元化されました。
スウェーデンでは、1996年から教育研究省が所管することになり、1998年には教育法に保育施設が位置づけられました。
ほかにも、2006年にノルウェー、2007年にオーストラリア、2011年にデンマークが、すべての保育施設を教育施設と位置づける改革を行っています。

ディレクター:
海外でそうした改革が進められてきたのはなぜでしょうか。

池本さん:
大きくは2点あると思います。
第一に、幼児期の教育の重要性が認識されるようになったことです。スウェーデンでは保育カリキュラムに「保育所は生涯学習の土台を築く場」と明記されています。
第二に、子どもの「権利」が重視されるようになったことです。1989年の第44回国連総会において採択され、1990年に発効した「子どもの権利条約」を批准したことで、全ての子どもに最善の教育を保障することが求められるようになりました。共働き家庭の子どもだから福祉施設である保育所、そうでなければ教育機関である幼稚園、と親の状況によって子どもが受けられる教育の質に差が出ないよう法整備を進めてきました。

ディレクター:
保育・教育を広げていくなかで、各国はどうやって質を担保しているんですか?

池本さん:
国が第三者機関を設置して、保育の質をチェックする動きがあります。ニュージーランドでは教育評価局(ERO)、イギリスでは教育水準監査院(Ofsted)、スウェーデンは学校評価機関がそれぞれ質のチェックを行っています。評価結果は公開されて、親による施設選びの際に参照される基準にもなります。
一方、日本では、認可保育所については都道府県が年に1回は実地で質のチェックを行うことを求めていますが、東京都の実施率は令和元年が8%にとどまっています。急速な施設数の増加に、チェック体制が追いついていないことがわかります。行政によるチェック以外にも福祉サービスを対象とする第三者評価制度がありますが、受審は各施設の任意となっています。

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日本の保育施設はどうしていけばいい?

ディレクター:
では、日本の保育はどうしていけばいいのでしょか?海外のどういった部分が参考になりそうでしょうか?

池本さん:
行政や専門機関のチェックだけでなく、利用者の親の目を入れることで質改善を図っているのも海外の特徴です。ノルウェーやデンマーク、韓国など、保育施設の運営上の決定に親が参画することを制度化している国もあります。
また、ニュージーランド政府が発行した親向けのガイドブックには、ときどき日中に保育施設を訪ねて様子を見るようにと書かれていました。私が視察したドイツの保育施設では、森のような園庭で親たちが立ち話をしており、園舎の入り口にはカフェスペースが確保されていて親や先生が談笑していました。
参観日や行事の日だけではなく、日ごろから外部の目が入ることで、問題点や改善点が可視化され、質の向上につながっているんです。

ディレクター:
日本の保育の質を向上させるためには、保育士1人あたりが見ることができる子どもの数をもっと少なくしていく必要があるという指摘もあります。今回取材してみて、保育士の「配置基準」(保育士1人あたりが見る子どもの数の上限)が、子どもの年齢によっては戦後すぐ70年以上前に決められて、以来変わっていないことに驚きました。

保育者1人あたりが見る子どもの数(上限)

池本さん:
配置基準の違いはよく指摘されます。OECDの2012年のデータによれば、3歳以上の保育施設における保育者1人あたりの子どもの数の上限は、OECD平均で18人でした。日本は幼稚園が35人、保育所だと3歳児20人、4~5歳児30人と平均を大きく上回り、参加国中最多でした。
幼稚園の先生だった知り合いは「背中にも目が付いていないと見切れない」と嘆いていました。それくらい1人で30人以上の子どもたちを見るのは大変なんですね。別の知り合いからは、日本の保育現場の視察に来たイギリス人が「日本の保育士は羊飼いのようだ」と、その光景に驚いていたと聞きました。そのような状態で、ひとりひとりにきめ細かいケアは難しいですよね。

また、日本における保育士と学校教諭の賃金格差も問題視されています。小学校教員と比較して、保育士の賃金が低くなる傾向は海外でも同じなんですが、日本はそれが顕著です。OECD(2012年)によれば、日本はその賃金格差が最も大きい国なのだそうです。
海外では、保育を教育制度に位置づけたことで保育士も教育を担う職業となり、賃金格差は改善されてきていると考えられます。また、ニュージーランドでは保育士資格保持者の最低賃金を定めて、一定以上の処遇を保障しています。

待機児童問題が解消しつつある今こそ(ディレクター取材後記)

今回の比較対象として出てきたスウェーデンも、かつては待機児童問題が深刻で、その時期はもっぱら量の拡充を目指していました。その後、待機児童が解消したことで、質の議論ができる段階になって保育が教育に位置付けられたそうです。

「よい保育園に恵まれると第2子、第3子を生みやすくなる」という池本さんがお話が印象的でした。保育の質を見直すことは、親の不安や不満を減らし、子育てを楽しいと感じられるようになるため、少子化対策としても重要です。地域によっては待機児童問題が解消に向かっている今こそ、保育を「質」の面から見直す時期なのではないかと感じました。

この記事の執筆者

報道局社会番組部 ディレクター
竹内 はるか

2009年入局後、新潟局で勤務。新潟県中越地震の被災地などを取材。現在は、おはよう日本やクローズアップ現代などを担当。2児の母。

みんなのコメント(39件)

提言
Amimoto
60代 女性
2023年2月8日
今回の政府の政策子ども抜きの政策ですね。これで子ども産もうと思う人いますか?子どもたちも保育士も疲れてますよ。朝7時から夜8時まで保育園にいる子どもたちがたくさんいます。親もそれに慣れてしまって、家のことしてから迎えは後回しにしています。子どものストレス先生のストレス考えてあげてください。保育環境の改善、先生の人数を増やすことなど、幼稚園は文科省にしたので、生まれた時から二極化です。文科省は研修が義務づけられています。保育士は研修するなら、夜遅くになってしまうので、やらない園もあります。保育士のなりてはいないので、裾野市の事件もやめられたら、次に就職してくれる方がいない。資質が下がってしまっている。三月に一斉に保育士が辞めることがよくあります。新しい園ができるとそちらの方が月収が良かったりすると、すぐ変わってしまいます。虐待してしまう保育士もともとは子ども好きだったはずなのに。
感想
Mayuge
50代 女性
2023年1月27日
保育現場で働いています。確かにこの仕事は低賃金です。生活の為、何回も違う業種への転職を考えたことがあります。それでも結局今日まで続けられたのは、日々、子供たちの成長を目の当たりにできるからだと思っています。お金には変え難いものが得られます。でも、最近悲しい事件が続いて報道されたことは本当に辛いです。そして、今回この番組を観て、さらに残念な気持ちになりました。もちろん虐待は許されない行為です。全否定です!
海外に足並みを揃える前に、まずは親の質を向上させて欲しいと思います。本当の子育て支援とは何かを、現場の保育士に聞いて欲しいです。「保育」も「教育」も受けさる前に(子供を集団に入れる前に)、当たり前に親がすべきこと(その年齢での基本的な生活習慣習得やしつけ)を保育士に求められ過ぎて、保育士が疲弊してきているように思えてなりません。その事が、今回の悲しい出来事の要因のひとつのように思えます。
感想
あさみ
50代 女性
2023年1月24日
先頃、たまたま保育ボランティアで数回1歳児のお子さんを見させていただきました。
同じ月齢のお子さんでも成長にかなり差があり、目が離せない配慮が必要なお子さんも。
保育士の配置人数、これはかなり不安に感じました。
2歳、3歳となると主張できる子どもならいいけれど、そうでない子どもは…。人格形成に大きく影響しそうです。
国は「主体性を重んじる」保育教育を…なんて、一体何をみて言っているんでしょうか。
ネタドリで見た、杉並の保育園のようにうまく運営できる経営者、園長やリーダーがいれば良いのですが、そうでない園は日々精一杯でしょう。
親が保育現場に足を運んで丸一日見てみる必要があるし、それを受け入れられるようにしなくては。
中には運営解決のヒントを差し出せる人もいるのでは。
閉鎖的過ぎる。不適切保育を生み出さないためにも必要。
きっと子どもが好きな保育士さんほど、悩んでいるでしょう。
提言
えくぼ園長
50代 女性
2023年1月22日
保育園乱立によって保育室の造りが子どもの生活に合っていない園が、特に企業立で散見される。ハード構造に問題があると園児の安全保証のためにより多くの人員が必要になるが、保育士不足のために追加は望めない。グレーと呼ばれる子供も増えて、若い担任だけでは難しい場面もある。人員不足、ハード面問題、未熟な保護者対応、また近隣の理解度など、問題は増えるばかり。国は現場に丸投げで無責任過ぎる。人員集めに協力しろと上からは言われるが、問題が多方面に広がり過ぎて積極的にはなれない。保育の質の向上を謳うのであれば、まず現場の問題を解決すべき。
提言
ゆかり
40代 女性
2023年1月20日
現在、保育士6年目です。独学で保育士免許を取得しこの業界に入りました。感じた事は保育士個人の質が低い傾向にあることです。考えてみれば保育短大や専門学校は偏差値が低く誰でも入れる、卒業で保育士の資格を得て、社会人経験なく保育業界に入った人がほとんど。業界全体として考える力が不足している。賃上げや人員配置も重要だが、知的レベルの高い保育士、他業者からの保育士を増やし業界全体のレベルを上げることも急務の1つ。また仕事相手が弱い立場の人、女性ばかりの職場環境、というのはどこの業界であっても問題が起こりやすい。
さらに保育士は実は直接保育以外の仕事が大量である。壁面作りや製作物、アルバム、発表会、イベントの作り物。これら保育には必ずしも必要ではない製作の時間をなくし市販で対応すれば、仕事は随分と軽減される。
あと事前に調査日がわかっている監査は全く意味がない。監査が来る前は何日もかけて準備している。
感想
まさ
50代 男性
2023年1月18日
大変興味深く拝見しました。海外事情として、欧州は公的な位置付けが強いですが、日本はほぼ民営化の方向です。そういう意味で、アメリカの制度とも比較していただきたいです。民間企業だと、どうしてもコスト意識が強くなりますが、それで良いのかと考えさせられます。
感想
いちごイチエ
50代 女性
2023年1月18日
保育士です
現場は、皆さんが想像している以上に大変です。子どもも親も変わりました。
個々対応が必要な親と子ども。
保育士の仕事に、終わりがありません
こんなにやってるのになー
だからといって虐待はいけない
やっていることが虐待だって思っていない保育士もいると思います
言う事を聞かない子をどうして良いのかわからず、大声で叱る、長い時間説教するなどやってしまうのではないでしょうか。それでは保育士ではありませんね

本当に薄給
お金の為に働いている訳ではありませんが、家族を養える給与にしてほしいですね

未来を担う子どもたちのために
大人がすることはなにか
頭に沢山の知識を乳幼児から詰め込むのではなく、さまざまな体験ができる環境をつくることだと思います
子どもたちの笑顔の為に頑張っている保育士も沢山います!
ありがとうございます
感想
どうにかしないと
50代 女性
2023年1月17日
主任保育士をしています。NHKが作る番組が大好きで今回も楽しみにしていました。が、期待外れでした。保育問題を取り上げて下さるならば、保育所保育指針、幼稚園教育要領との違い、小学校とのかけはしプログラム、深く取材して欲しい。保育の中にも教育はあります。真剣に取り組んでいる人が多いことも報道して欲しいです。
感想
めぐむ
60代 女性
2023年1月17日
保育士や教師が、一人で何十人も観る大変さを、行政は認識していない。こどもは自我が出てきて自分で動くようになるが大人の思う通りには全く動きません。一対一でも大変な子育てをどうすればよいか、考えないといけない。だから保育園には預けない、と預ける親を批判するだけの人も多いのは、日本人の悪い癖だとも思う。
指導する行政は一本化し、子供に何が必要かを考える時に来ているのではないかと思う。
提言
こんぶんこ
60代 女性
2023年1月17日
教育政策の一元化と配置人数の見直し(最低でもOECDの平均値に)は必須。保育士はひとりのこどもの人権の守り手であり、未来の社会を築く人材を育成する担い手です。そこにお金も力も注がない国に、未来はないと思います。国には真剣に取り組んでもらいたい。この内容は、QRコードでなく、番組内で誰もが見られるように、是非、さらに掘り下げた番組にしてほしい。教員の過労死、精神疾患、いじめ、不登校などの問題も、根っこは同じだと思います。一番弱い子どもたちにしわ寄せが行く現実を改善することは、最優先課題のずです。
体験談
N
50代 女性
2023年1月17日
大切な子どもの命を預かる職業です。職員の負担を減らし環境と待遇を改善すべきなのは明らかです。それと同時に必要なのは、保育士の質を向上させることだと強く思うのです。
私自身が長く現場にいて見聞きした中で実際にいた保育士たち。この人は子どもが嫌いなようだがなぜ保育士をしてるのかと疑問に思う人。世の中の動きや保育観が変化しているのに学べていない人。大きな保育事故が報道され自分達の現場でも振り返りをすべきなのに我が事に感じない人。そして、たとえ理想的な意識の高い保育士であっても、たまたま例えば家庭でのストレスなどがあると、そのはけ口として日中共に過ごす園児に攻撃的な態度をとってしまうということもありました。これは高齢者施設での虐待と同じ構図だと思うのですが、上司や同僚あるいは家族に表せない感情を、目の前の弱い人にぶつけるということだと感じました。
保育士養成のあり方も課題だと思います。
提言
kazu
50代 男性
2023年1月17日
保育園を運営しています。3歳児以上のこどもに対する保育士の数についての議論は、実は多くの保育園ではあまり意味がありません。東京の保育園の多くは園児数10−15名、最大でも20名程度。つまりどんなに見直しても職員の負担は変わりません。それより、児童福祉法ができた当時と現在では圧倒的に仕事内容、保育所に課される役割が増えているので、ここで抜本的に見直すタイミングだと思います。
体験談
あずき
30代 女性
2023年1月17日
保育士です。3歳児以上の配置基準だけでなく、0歳~3歳の配置基準にも目を向けて欲しいです。0歳児3人に保育士1人。災害時に1人で3人抱えて逃げられません。1人おんぶで2人抱っこするようなものが保育用品会社から出ていましたが、実際につけてみると子どもの重さで持ち上がらないし、子どもも窮屈で無理でした。
生後45日から保育が可能な園もあります。生後45日の赤ちゃん、首も座っていない子を3人、災害時に1人でどうやって守ったらいいのでしょう。おかしいことはそれだけではないですが、乳幼児についても取材してもらえたらと思います。
提言
ハッピー
女性
2023年1月16日
不適切な保育が報道されています。絶対に許されない行為です。保育士の資質向上も必要です。ですが多すぎる配置基準を指摘されながらも待機児童対策を優先して規制緩和し、定員の120%まで子どもを保育園に詰め込み、面積定員まで緩和。保育の質を後回しにして鮨詰め状態を作り出した事が国のネグレクトに当たるのではないでしょうか。一方で保育士には個々の発達に合わせたきめ細やかな保育や保護者支援までを求めています。70年前とは社会背景も子どもの発達状況も保護者の育児能力も変化しています。今の配置基準では求められている保育の質を確保するのが無理なのは想像しただけでも明らかです。
不適切な配置基準については70年も放置し続けながら不適切保育の調査には迅速に対応する国の対応に不信感です。根本的な問題である配置基準を今すぐ見直し、適切な保育環境を作る事に国として本気で取り組んで欲しいと思います。
提言
分水太郎
70歳以上 男性
2023年1月16日
日本の保育園は海外の国のように改善すべきです。保育士が担当する児童の人数を減らし、管理が行き届くようにすれば保育士のストレスが軽減され、働き安くなります。経営は、国や自治体が主体となって行いば、人手を確保でき小学校教員に近い知識の人を指導採用して賃金を上げてやれば保育士の励みなり仕事の意欲も高まります。その姿を見れば[子供を預けて良かった]と親も安心します。
国や自治体は、これから生まれてくる子供逹が育ちやすい環境になるように最善を尽くすべきです。そうすれば少子化対策に明かりが見えて来ます。ご検討をお願いします。
感想
バーバ
70歳以上 女性
2023年1月16日
大変な事案が増えてきましたね。子供が大好きでこの職業を選んだ人も多くいらっしゃのに、これから目指す若者たちに悪いイメージがあるのは、避けたいですね。もっと外国のスタイルをまなぶべきです。社会の仕組から見直しが必要ではないでしょうか?
体験談
寿恋音
60代 女性
2023年1月16日
公立保育所、幼稚園、民間保育施設通算47年携わっていた元保育者です。昔は許されていたことも、見直されどういったことが虐待になるのかを改めて研修したり、振り返ったり園全体で共有する時期がありました。民間ではそれが虐待と認識がなく、「躾」として行われる場面を何度も見ました。それに対して注意を促すと「公立から来た人はうるさいことばかり言う。有資格者を集めるのにどんなに大変かわかっているのか?」と言われたこともあります。確かに園長の立場になると、配置基準にそった人員を確保したり、足りなければ園長も保育士の一人として保育に入ることも多々あります。
保育士が集まらない、園長ができる経験者はもっといないという状況の中、園長になった人自身が未熟で「虐待」がわからない…リーダーの正社員保育士がクラスのボス、補助の人は無資格でリーダーのやっていることがいいことだと真似をする。現場の指導が難しかったです
体験談
ライム
50代 女性
2023年1月16日
不適切保育の現状に言葉もありません。公設公営の自分の学童保育の現場では小学生なので暴力や命の危険などはありませんが、先生にとって楽な保育にするため、子どもが退屈になるような環境をわざと作り出しています。何時間も本読みをさせたり、コロナを理由に身体を動かさず座る遊びばかりで友達とも遊ばせない一人遊び限定。一人だけ出席した時はほったらかしにして自分のスマホばかりいじっている。これは心理的虐待です。子どもが嫌いだと平然と言い切る指導員が多いことも保護者は知り得ないことです。コロナで保護者は部屋に入れず見えません。自分の仕事や生活が優先で学童にいる時間の子どもの現状には疎い親が多いのも確かです。学校現場も然りです。密室では仲間同志の自浄能力はありません。
子どもの最善の利益ではなく、大人の最善の利益が大優先になっています。
子ども家庭庁には是非子どもの幸福を守り抜いて貰いたいと思っています。
悩み
のん
50代 女性
2023年1月16日
保育士です。産休に入る先生がいても産休代替の先生はいません。コロナでお休みしている先生もいます。配置基準が変われば人がもっと入ります。
感想
コアラのマッチ
40代
2023年1月16日
現役保育士です。私の勤務する園も規定上は職員数が足りているということになっています。ですが実際は、家庭であまり愛情をもらえずに園に来ると保育者とべったりで離れられない子や、キレやすく他の子に手が出やすいため個別についていないといけないなどのケースが多く、実情と職員数が見合っていません。保育士の待遇改善も強く望むと同時に保護者の養育力も育ってほしいと思います。
感想
あこよこ
60代 女性
2023年1月16日
現在文京区で小学校の支援員をしています。保育現場の映像を見ながら、小学校でも普通に「あるある!」と感じました。欧米は基本、家庭教育がしっかりされているのでしょうか。文京区の子どもたちを見ていて一番感じるのは、家庭での教育ができていないので、学校は「教育」ではなく「福祉」のための場所であるということです。共働きも多く、子供のための預かりです。子供は朝8時から学校に行き、家に帰るのは、育成室や塾などを終えて5時から7時の長時間労働。1年生が授業中爆睡している現場を教育委員会も知らないし、私も誰にどうこの弁状を伝えたらいいのか、いつも悩みます。もし幼稚園も「教育」の範疇に入ってしまったら、一体誰がいつ、子供に基本的な躾を教えてくれるのか非常に心配です。もちろん地域によっては(学校によって)全く違うことは知っていますが、人手不足と質の確保は非常に重要な課題だと感じました。
感想
ほいくし
30代
2023年1月16日
私は現役保育士です。不適切保育は、もちろんしてしまった保育者がいけないのですが、その背景も見てほしいです。

長時間におよぶ保育、保育に求められるものや保育の質と保育士の人数が比例していないこと、発達障害など加配が必要な子どもが増えているのに保育士は増えない、仕事が休みの日も平気で長時間預ける保護者…

ほとんどの保育士は、休憩もとれずに、それでも文句一つ言わずに、かわいい子どもたちの為に、身を粉にして働いています。

これを機に、なぜ、あってはならないことが起こってしまったのか、国が向き合ってほしいと思います。
提言
一人の おばあちゃん。
70歳以上 女性
2023年1月16日
保育現場を働きやすくするには保育所経営者にも保育士資格取得と保育士だけが研修するのではなく 園長にも必要じゃないかと思います。昨年の保育所事件で感じました。そして認可を許可するのも 簡単におりると聞いています。保育士、子供たちが安全、安心な保育所か調査再度確認して預ければと思います。そして保育士同士の虐めが保育士不足につながっています。
悩み
野之中之アザミ
60代 女性
2023年1月16日
「子供は社会の宝」だと言う認識が男性社会の日本では欠如しているように思います。確かに働く女性が増えたことも要因かもしれませんが、まず管轄省庁がバラバラであることが問題を難しくしているように感じます。その事で、市町村の担当者の人数も不足し仕事もバラバラになり、監督指導に手が回らない現状が垣間見えました。子供の未来のために役所間の縄張り意識の撤廃と改革に臨んで欲しいと思います。
感想
子供大好き保育士
50代 女性
2023年1月16日
現役保育士です。TVを見て涙涙でした。子供が好きで30年この仕事をしてますが子供達が命を落とすような事がおきるのが信じられません。人員不足やら環境様々な事が原因だと思いますが働き改革をしてほしいです。国が頑張って動かないともっと大変な事が起きると思います。若い保育士さん達が楽しいね。可愛いね、保育士になって良かったと胸を張って言えるようにしてください。少し働ける環境変えたら保育士不足も解消されると思います。よろしくお願いします。私達おばちゃん保育士も力がある限り可愛い子供達の為に頑張っていきます。可愛そうな思いをする子供達が0になりますように。笑顔いっぱいの子供達が増えますように、明日もお仕事行ってきます
感想
しおっち
50代 女性
2023年1月16日
コメンテーターの方が言われたように こども家庭丁で一元化出来立て 根本的にこどもファ~ストで全ての子どもを対象に考えられるといいのに。仕事としての大切さ楽しさ 命と夢と希望の芽を育むやりがいを感じられる社会になるよう 育休の取り組み 教育無料化など社会全体で根本から変えたらいいのでは。外国など広い視野も学びたい  
提言
トシゾウ
50代 男性
2023年1月16日
児童への不適切保育など残念なニュースは保育士人材不足と大方の意見のようですが、若い人材はどの業界も人手不足なので、保育士は現状のまま効率的な解決策が求められるのではないでしょうか?残念なニュースは全て安全が崩壊した事例なので質の向上は大事だと思いますが、まずは安全第一が担保されてからの議論だと思います。あと閉鎖的な場所も不適切保育の温床だと考えるのであれば開放的にする場の工夫が必要と思います。
保育士の人手不足、閉鎖性のこの二つの解消に無資格者の導入、採用を積極的にしたらどうでしょうか?安全性の核なる仕事は資格者で、配膳や見守りなど無資格でできる仕事の区分を付けてみてはどうでしょう。医療現場は医師負担軽減に看護師の職域拡大などして人的負担をカバーしようとしています。
提言
はな
30代 女性
2023年1月16日
私は保育士として2年、幼稚園教諭として14年務めていました。正直言って、国がどうにか変えていかないとこの問題はずっと解決しないと思います。
命を預かる大事な仕事。幼児教育は大事な時期。と言われている中、10年以上務めていても給料の手取りが21万程度。命を預かり、子供だけでなく保護者への対応…責任が重く、毎日日誌や連絡帳などで毎日残業。こんな安い給料で、これからの若者達が保育者として仕事をしたいと思うでしょうか?バイトやパートの方が正直これ以上に稼げるのに、わざわざこんな大変な仕事するでしょうか?
まして、最近は保育士が悪いというnewsが多く肩身も狭い。一生懸命勤めている方々はたくさんいるのに…newsで取り上げ方にも問題があるとは思います。
子供たちが本当に大切なら、もっと周りの環境などを変えるべきです。資格のない方ばかり採用している場所もたくさんあり、問題が出るのは当たり前です。
体験談
ナースリーティーチャー
女性
2023年1月16日
保育の現場では、書類が多いです。子どもの人数に対しての職員数は少ないのに、掃除なども保育士の雑用が更にプラスされ、てんてこ舞いです?
感想
70歳以上 男性
2023年1月16日
今こそ日本の保育制度を根本から変えたい^_^勇気ある報道に私達短期大学の保育者養成担当教員も頑張ります。
感想
フラワー
30代 女性
2023年1月16日
現在、保育士をしています。
不適切保育は良くないのはわかりますが、現場は困難児がいたり、人手不足で本当に大変な状況です。
国は、大きいクラスを30人から25人に変えると言ってますが、1歳児も1:6でキツイと思います。自治体によっては、1:3でやっているので国の基準を変えて欲しいです。
賃金アップ、労働環境が改善されれば不適切保育も減ると思います。このままだと、不適切保育は減らないです。
今後の改善に期待しています。
感想
文太郎
70歳以上 男性
2023年1月16日
保育園は売上ばかり.私の孫娘も保育士を志願してある保育園に勤めています、今まで土曜日はお休みでした、最近土曜日も園児を受け入れています、会社経営優先してる。
体験談
かよりん
50代 女性
2023年1月16日
待遇が悪いのもわかりますが、実際問題
待遇を良くし過ぎても、良い人は集まらないと思っています。保育士資格自体にも
問題があるのかもしれません。大学や短大に行き単位が取れれば、卒業と同時に取れるからです。

現代は、多種多様の子がいて、対応も難しい子ども、親対応にも追われます。
人生経験もない保育士には限界があるようです。
うちの園は、発達障害専門通所施設ですが、スタッフを募集しても応募がないため、無資格の保育補助を雇っていますが、
正職員や有資格のパートがその方のフォローに追われています。事故が起こらないように必死でカバーしています。
それぐらいに人が足りていない現状です。
わたしも、有資格者ですが、必死でかなり疲れていますが、子どもたちの笑顔に救われてなんとかやっていますが、離職者は後を絶たない状況です。
仕事ができる人から辞めていきます。
感想
カモシカ
70歳以上 男性
2023年1月16日
番組見て、ビックリ??しました
我が子の育った保育園の保育士には、創立以来そんな先生は1人もいませんでしたし、卒園したお子様は、全てのお子様が、立派に育てます
体験談
ヒーリングツリー
40代 女性
2023年1月16日
保育園での虐待に苦しみ、30年以上経った今でも、この様な現実が起き続けていることに悲しみを隠しきれません。
考えるだけでなく、どうやって防いでいくのか?と実際に行動にうつしてほしいです。
提言
元保育士
50代 女性
2023年1月16日
少ない賃金、少ない人手で重労働。モンスターペアレントへの対応。配置基準を満たしていない中、1人の保育士で数十人の子を保育。トイレ、食事の時間は不十分。休憩時間に記録書き。
保育士の適性の問題ではなく労働問題として取り上げてほしい。
感想
はーさん?
50代 男性
2023年1月16日
なぜ、現状だけで判断するのでしょうか?子育てをしてない人は子育ての感覚はわかりません。保育士と言っても、所詮は人間。かっこ良く言って介護士も保育士も看護士も、結局は金なんです。給料が良くなければ、腐ります。当たり前のこと。慈善事業ではない。
体験談
セラフィナイト
50代 女性
2023年1月16日
保育士の心の奥がわかる気がします。今の子供は「父兄を模した人間っぽい」保育士は子供と見えずに大人と関わってる気がしてくるんじゃないかな。あと、辞めれば済むが、育児の母は逃げられない。それが一家のワンオペに蔓延してます。いかに我が子を殺さずに1日を言えるか必死です。
提言
にく
40代 男性
2023年1月16日
保育園の質の地域格差が問題とされてます。
その地域の保育行政機関が大きく関わります。保育の感覚が地域によって違うので、その温度差を無くさないといけないと、この先さまざまな事故が起こると思います。
こどもの命を預かる責務と責任を持った保育士や行政担当者がいないとこの先の保育はダメなると思う。保育園と利益相反が行われる行政担当者もいますので。。。