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新型コロナד若い世代” 100人の本音とは


2021年1月15日に放送の首都圏情報ネタドリ!
では、新型コロナウイルスの感染者の半数以上を占める(東京都)30代以下の“若い世代”に注目しました。感染拡大が止まらない中、若い世代は新型コロナに対して、どのような意識を持っているのか。
番組ディレクターが、30代以下の100人に話を聞き、若い世代の本音や行動を調べてきました。番組で取り上げたデータやグラフをまとめてご紹介します。

(首都圏情報ネタドリ!取材班)

東京都の感染者の半数以上が、30代以下の“若い世代”

政府は1月7日、新規感染者の増加に歯止めがかからない東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象に、新型コロナウイルス対策で2回目となる「緊急事態宣言」を出しました。その後、1週間の都内の感染者を年代別に見ると、30代以下が56%と半数以上を占めており、この傾向は去年9月から続いています
そもそも若い世代は新型コロナに対し、どれほどの危機意識を持っているのでしょうか。

100人中60人が「前回の緊急事態宣言時よりもコロナが怖くない」

私たちは、渋谷、池袋、吉祥寺、秋葉原の都内4か所で、外出している30代以下の男女100人を対象に、感染対策を徹底の上、聞き取り調査を行いました。

まず聞いたのは、「新型コロナへの意識」についてです。
感染をどれくらい恐れているか「怖い」「怖くない」「どちらでもない」の3択から選んでもらったところ、「怖い」と答えた人が48人と最も多く、約半数にのぼりました。

しかし、去年出された1回目の緊急事態宣言のときと比較すると、100人中60人「前回の緊急事態宣言の時よりもコロナが怖くない」と回答しています。

その理由として、専門学校に通う20代男性は「若い人は重症化しづらい。前よりもコロナのことが分かってきたから大丈夫な気がする」、会社員の20代女性は「前回は会社でテレワークの指示が出たが、今は普段通り働いている。職場内でも危機感が薄れている」と話していました。

100人中82人が「会食をした」

続いて、政府の分科会でも感染対策の急所と指摘されている「会食」についてです。
ここ1か月で「家族以外の人と外で食事をしたかどうか」を聞いたところ、82人が「会食した」と回答しました。

これについて、大学生の20代女性は「週3回から4回のペースで友達と食事をしている。特に年末年始は、普段なかなか会えない友達と飲み会をするなど、会食の回数が増えた」、会社員の30代男性は「飲み会には行っていないが、職場のメンバーで頻繁にランチをしている」と話していました。

一方、「一度も会食していない」と回答したのは、18人でした。
会社員の20代男性は「会社の忘年会も行っていない。食事は、自炊やテイクアウトで済ませている」、大学生の20代男性は「大学の集まりも全てキャンセルとなった」と話していました。

1か月の会食回数 平均「6.3回」

次に、「会食をした」と答えた人に、この1か月の会食の回数を聞いたところ、最も多かったのは「10回以上」と答えた人で、19人にのぼりました。中には「50回以上」と話す人もいました。

この結果を平均すると、会食をした人は、1か月で「約6.3回」していたことになります。

さらに、会食時は「最大何人で集まっていたのか」を聞き、回答結果を平均すると「4.8人」となりました。GoToイートの時に呼び掛けられていた「4人以下」と答えた人は、56人でした。

若い世代が最も不安を感じている場所は「職場・学校」

最後の質問は「もしあなたが感染していたら、原因は何だと思いますか?」です。若い世代が、感染のリスクを最も感じている場所を聞いてみました。

最も多かったのは、通勤・通学を含めた「職場・学校」で、59人でした。
その理由として、スポーツジムに勤務する20代男性は「色々な人と関わらざるを得ないし、テレワークもできない」、大学生の20代男性は「通学のため、ほぼ毎日満員電車に乗っている。マスクをしていない人もいてリスクを感じる」、キャバクラ店に勤務する20代女性は「マスクをせずにお客さんと対面する仕事。年末年始は忙しかった」と話していました。

一方で、「会食」と答えた人は、12人。カラオケやパチンコなど「遊び」と答えた人も同じく12人という結果となりました。

これについて、日本感染症学会理事長・舘田一博さんは、番組内で以下のように話しました。

日本感染症学会理事長 舘田 一博さん

「これまでの解析で、子どもたちが学校の中で感染を広げるリスクは思ったより高くない、子どもたちは家に帰ってお父さんお母さんから感染を受けるケースが多いということが分かっています。また、職場の感染が、なんとなく危険だと思うかもしれませんが、仕事中はおそらくマスクをしながら、そして静かに仕事に集中しているから、職場や学校での感染のリスクというのはそれほど高くない。一方で、休み時間とかお昼のとき、あるいは終わったあとの飲み会のリスクが高い。すなわち、やっぱり大事なのは会食の場所というのが明らかになっています

30代以下、100人の聞き取り調査では、ほとんどの人が「コロナに感染するのが怖い」と感じていたものの、会食を重ねるなど「油断」や「慣れ」が生じている実態も垣間見えてきました。どうすれば若い世代の感染拡大を抑えることができるのか、今後も取材を続けていきます。

みんなのコメント(1件)

MR
50代 女性
2021年8月29日
夏休みが終わり、25日から二学期が始まり、授業中に夏休みの思い出を全員発表させられたそうです。家に帰って来て、多くの友達があっちこっち行っているのに、自分はどこにも連れて行って貰えなかったと、落ち込んでいました。我が家は、基本的に外出を控えて過ごしております。政府の緊急事態の方針を守って過ごしている人がみじめな気持ちにならないよう、教育関係者の皆様に配慮して欲しいと思います。