食べられるストロー その原料は?【インスタ画像でわかりやすく解説】
「そのまま食べることができる」
「廃棄したとしても自然に分解される」
そんなストローの原材料、なんだと思いますか?
また、食べられるストローが普及すれば、生産者の収入にもつながるといいます。
(NHK BS1「国際報道2023」より)
※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。

海に囲まれ海藻が豊富にとれるインドネシア。
ここで誕生したのプラスチックの代わりに海藻を使ったストローです。
耐水性は約2時間。
そのまま食べることもでき、廃棄したとしても約60日で自然に分解されるといいます。
発案したのは、環境ビジネスの国際コンテストで優勝した起業家のライアン・デワンガさん。
きっかけはコロナ禍でのある出来事だったといいます。

「家にいた私は、インターネットで食べ物を頼むたびに自分の出すプラスチックごみの量が増えることに疑問を持ちました」

米やイモなど様々な原料を試し、たどり着いたのが海藻。
海藻はインドネシアの至るところにある素材であると同時に、土に植える必要も、水をやる必要もなく、勝手に成長し、45日ごとに収穫できることに注目したといいます。
しかし、そうした可能性を最大限に引き出した商品の開発は、これまでされていませんでした。
ライアンさんが期待しているのは、貧困層が大半を占める、海藻生産者の暮らしの改善です。
「海藻で作ったストロー」の普及によって、海藻の売り上げが伸び、生産者の収入が増えると考えています。
「社会からの需要が高まれば、(海藻を)安く買いたたかれずに収入を得られる。私たちは、いいものを作ればいい値段がつくということを生産者に伝えていく」
(ライアン・デワンガさん)
量産化のめどが見えた現在、1本約5円まで価格を抑えましたが、1本1円前後のプラスチックストローに比べるとまだまだ割高です。
ライアンさんは、オーストラリアなど環境意識の高い先進国に輸出して生産量を増やすことでさらに価格を下げていく計画です。