大河ドラマ 実は撮影セットが…【インスタ画像でわかりやすく解説】
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。実は、歴代のドラマの撮影セットにはSDGsにつながる“ひと工夫”がこらされています。最終回の撮影セットの建てこみをのぞくと…?
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潜入!大河ドラマ撮影現場 SDGsなセットが!
12月に最終話を迎える大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。
実は、この大河ドラマの撮影から新たに導入された最新セットがあるんです。

それが「ラバー岩」と呼ばれる岩。セットの背景などに使われています。見たことがある人も多いのでは。
従来、発泡スチロールで作られていた岩は畳むことができず、輸送の際に大量のトラックで運搬していました。

しかし、たたむことができるようになったラバー岩ではトラックの量も激減!以前に比べて1/8以下の量にすることができたといいます。
さらに進んでいるのが、セットの“リユース”です。例えば、源氏たちの拠点となった「大倉御所」。

最初にこのセットが作られたのは、大河ドラマ「麒麟がくる」(2020年)のときです。

「麒麟がくる」の小屋のセットにひと工夫。「鎌倉殿の13人」では、小屋の板ぶきの屋根の上に茅ぶきの屋根をつけて少し豪華に変身!
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「鎌倉殿の13人」美術統括 犬飼伸治さん
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「屋根をつけることで高さを稼いで、映像的な効果も狙っています」

主人公・北条義時(小栗旬さん)の後ろに映っている、この「門」にも古い歴史が。実は、2005年放送の大河ドラマ「義経」で作られたセットなんです。

後白河法皇(西田敏行さん)の後ろに映る「ふすま絵」は、さらに前から使われています。1998年放送の大河ドラマ「徳川慶喜」から、20年以上大切に保管されてきました。

「鎌倉殿の13人」最終回のセットで義時の部屋から見えるこの岩もリユースしたもの!大河ドラマ「武蔵」(2003年放送)の時に作られ、代々受け継がれ“武蔵岩”と名前もつけられています。
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「鎌倉殿の13人」美術統括 犬飼伸治さん
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「保管のスペースをコンパクトにしたいという目的もあって、美術チームの工夫で「ラバー」にたどり着きました。作品ごとに廃棄して作り直すという時代もありましたが、いまは『もったいない!』という精神で、これからもリユースできるものは徹底してリユースしていきたいです」
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