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被災の海 11年目の姿

東日本大震災からまもなく11年。
被災した海の中は、どうなっているのでしょうか。
崩壊した生態系が復活した海域もあれば、
震災後に起きた異変が今も続いていている海域も。

あの日を境に大きく変わった海と私たちの関係。
この恵みを未来につなぐため、海とどう向き合って行くのか。

宮城県南三陸町の志津川湾の姿をカメラマンが取材しました。

めざましい回復を遂げた被災の海

「海のゆりかご」と呼ばれる海草“アマモ”です。

志津川湾ではアマモが東京ドームおよそ8個分にあたる37ヘクタールに広がっていましたが、
津波で深刻な被害を受け、面積は半分にまで減りました。

その後回復に向かい、震災前にはなかった場所にも群落が出現。
震災前の1.4倍近くに達しています。

アマモ

アマモは、砂地に草原のように広がり、光合成をして海に酸素を供給しています。

葉のうえには小さな生きものが。
それを求めて、エビや小魚が集まります。

アマモの群落は、天敵から身を守る隠れ場所になったり、
命を育む産卵場所になったりします。

にぎわう かわいい生き物たち

クチバシカジカ
ダンゴウオ
ヒメイカ

三陸の海のアイドルと呼ばれるオレンジ色の“クチバシカジカ”。
全長1cmほどの赤色の“ダンゴウオ”や真っ白な“ヒメイカ”など、
かわいらしい生きものたちでにぎわっていました。

しかし 一部では震災後の異変が 今も…

一方で、一部の岩場では震災のあとに生まれたウニが温暖化などの影響で活性化。

アラメなどの海藻を食べ尽くしてしまい、
地元特産のアワビの餌が無くなり、身が痩せてしまうなどの被害が問題となっています。

震災以前は、ウニの天敵・ヒトデやヤドカリがいて、
生態系のバランスが保たれていましたが、
その天敵がほとんど津波で流されてしまいました。

天敵がほとんどいない海でウニが産卵し大繁殖したと考えられています。

地元では、増えたウニを海から引き上げて人工的に育てる「畜養」の取り組みが始まりました。
人の手で、崩れた生態系のバランスを取り戻す試みは続きます。

撮影:小林賢大

こうした海の映像は、
3月11日(金)午後10時から
「NHKスペシャル」で放送されます。
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/37GJK77JG1/

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