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国連が警鐘 気候変動で初の「飢きん」になる可能性【インスタ画像でわかりやすく解説】

2021年12月、アフリカ・マダガスカル南部に取材班が入りました。

目の前に広がっていたのは干上がった川。

干ばつが長期化し、主要産業のとうもろこしなどが壊滅的な被害を受けていました。

その影響で十分な食料を得られず、30万人以上の子どもが重度の栄養不良という統計も…

気候変動がもたらす初の「飢きん」、その深刻な影響から考えます。

※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。

私たちの便利な暮らしの一方 気候変動で初の「飢きん」も

インド洋の島国・マダガスカル。取材班が南部に入ると、かつては川底だった場所が乾いた砂の大地に。雨季にも関わらず、雨がほとんど降らない状況が4年も続いているといいます。

主要産業のとうもろこしや芋類の生産は、長引く干ばつで壊滅的な被害に。マダガスカル南部では164万人が食糧不足に。このうち、30万人以上の子どもが重度な栄養不良という統計もあります。

1歳8か月のポペテリンちゃんは平均体重10kg程度の年齢にもかかわらず、7.1kgしかありません。腕の太さを測る“命のバンド”で計測したところ、重度の栄養不良と判断される赤色に。

ポペテリンちゃんの両親は農業を営んでいますが、水不足で耕作を行うことができません。そのうえ、飲み水も不足。飲み水は20リットルあたり約75円で購入し、食料は近くのサボテンなどでしのいでいます。

ポペテリンちゃんの母 ファナンペラさん

「雨が降って水不足が改善してほしい。水を農業に使ってきちんと食べさせたい」

国連は各国から支援を受け、食糧援助を展開し、日本も3億円以上の緊急資金を提供。しかし追いつかない状況に。温室効果ガスを大量に排出する私たちの便利な暮らしが問われています。

取材後記

取材班が現地に入った1か月後、マダガスカルを含むアフリカ南部では熱帯低気圧による影響で豪雨となり、数万人が被災しました。 国連によりますと、アフリカ南部では、近年、激しい豪雨などに繰り返し見舞われ、多くの人が避難を余儀なくされているといいます。国連の担当者は「気候変動の影響を緩和するための投資を行っていく必要性が浮き彫りになった」としています。

インスタグラムでも画像を公開中

インスタグラム「地球のミライ」では、環境問題や気候変動のほかSDGsの達成に向け、いま課題になっていることを写真やグラフィックで紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
インスタグラム「地球のミライ」※NHKサイトを離れます

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担当 地球のミライの
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