チコちゃんと考えるCOP26 「わたしたちのみらい どーなるの」?【インスタ画像でわかりやすく解説】
イギリスで開かれていた「COP26」。
世界の平均気温の上昇を「1.5度に抑える努力を追求する」とした成果文書を採択して閉幕しました。
評価する声もある一方、二酸化炭素を多く排出する石炭火力発電については、「段階的な廃止」という表現から「段階的な削減」に弱められました。
心配になったチコちゃんが、「地球のミライは大丈夫なの?」と、記者に突っ込むと…
【そもそもCOP26ってなに?と思った方はこちら】
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わたしたちのみらいどーなるの?
ねぇねぇ、田村記者、岡本記者、COP終わったみたいだけど、うまくいったの?
チコちゃん!そう、COP26は11月13日に終わったんだ。うまくいったか気になるところだよね。
COP26に参加していた世界のみんなが一致したことがあるんだ。それは「世界の平均気温の上昇を1.5℃に抑える努力を追求することを決意する」こと。
チコちゃんに前に、産業革命前に比べて世界の平均気温上昇を1.5℃に抑えることがポイントだって話したけど、それがまとまった形になったんだ。
そして、そのためにこの10年間での行動を加速する必要があるとしたんだよ。
そして、お金が足りなくて、なかなかこの問題に取り組めない発展途上国への支援を強化することも決まったんだよ。
先進国は年間1,000億ドル(約11兆円)の拠出を約束しているんだけど、2025年までは維持することのほかに、気候変動による被害を軽減するための資金の拠出を2019年に比べて少なくとも2倍にするよう求めたんだ。
へえー、それってすごいとおもうけど、どうなの?
いやいや、チコちゃん!残念ながら…そうとも言えないんだ。
「石炭」については課題もあるんだよ。当初は、「石炭火力発電の段階的な廃止を加速する」という案が示されていたんだけど、最終的にはいろいろな国の事情があって「排出削減対策が取られていない石炭火力発電の段階的な削減の努力を加速する」となったんだ。
ちきゅうは、とーーってもきれいだけど、だいじょうぶなのかな?
うーん、チコちゃん。答えづらい質問だね…
温暖化は地球全体の問題だから、みんなで一緒に対策を取ることが大事なんだけど、石炭のように、みんなそれぞれの事情があるので1つのことを決めるだけでも大変なんだよね。
それに、温暖化や異常気象は貧しい人たちや子どもなどが最も影響を受けるんだけど、そうした立場の弱い人たちの意見をどうやって反映させるかも難しい課題なんだよ。
田村記者は、どうおもう?
僕は、「私たち次第」でもあると思ってるよ。
僕にもチコちゃんよりちいさい娘がいるんだけど、日本に帰ったときに「地球はもう大丈夫だよ」と言えるかなと考えたらまだ言えないなと思ったんだ。
それは、今回の会議で「約束」はできたけど、ちゃんと世界のリーダーたちが地球の未来のために頑張るかは、それぞれの国次第だからなんだ。
だから僕たちひとりひとりも「もっと頑張ってね!」と言い続けるのが大事なんだよ。
「約束」が守られてなかったら、チコちゃん、いつでも世界のリーダーたちを叱ってあげてね!!
田村記者、岡村記者、いろいろ教えてくれてありがとう!
ちきゅうおんだんか、とっても難しい問題なんだなって思ったけど、すごく勉強になったわ。
これからもがんばって!また、チコに教えてちょうだいね。
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