太鼓が世界各地の文明に存在していることに象徴されるように、太古の昔より、人類は素朴なリズムとともに仲間との連帯感を確認し、祈りを捧げてきました。アメリカに向かうアフリカ系移民が心を晴らすために船の甲板を足で踏み鳴らして踊ったことが発祥とされるタップもまた、人々のコミュニケーションの手段であり、今では世界中で親しまれる芸術の一つです。「みんなのうた」で初めてタップにフォーカスを当てるこの作品では、世代を超えて人々に“躍動”という共通体験を届けることのできるリズムの魅力に迫ります。また日本人が古くから親しんできた和太鼓とラップとタップという異種の組み合わせによって今の子供たちからお年寄りまで、理屈抜きで体が動いてしまう躍動感を目指します。全国オーディションによって選ばれた、未来を担う選りすぐりのキッズダンサー２０名、和太鼓キッズ３名。そして映画「座頭市」(北野武監督)の大団円のタップシーンで知られる日本のタップ界の先鋭：HIDEBOH率いるタップユニットLiBLAZEによる総勢２８名のキャストが、パワフルに歌い踊り、日本中に“元気”を届けます。