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アニメ職人たちの凄技アニメ職人たちの凄技

【第64回】
今回、スポットを当てるのは、
齋藤 まりこ

プロフィール

1984年栃木生まれ。東京芸術大学院映像研究科アニメーション専攻修了。
アニメーションを中心に映像、イラストレーションなど手掛ける。
100分de名著では「変身」「方丈記」「種の起源」「燃え上がる緑の木」などを担当。

齋藤 まりこさんに「ピノッキオの冒険」のアニメ制作でこだわったポイントをお聞きしました。

絵本、アニメ、映画等々…様々なピノッキオ作品が存在する中、 改めて原作のピノッキオに触れると登場人物の個性、外見の描写で読んでいると浮かんでくるようなキャラクター性、そして思いの外ダークで社会情勢に対する皮肉に満ちた物語に子供の頃のピノッキオに対するイメージがガラリと変わりました。
そんなコッローディの原作から抱いたイメージを今回カットアウトアニメで子供に向けた絵本のような色合いやイメージをベースに、淡々と描かれる理不尽さやダークな雰囲気を意識し制作しました。
また作中に一度死んでしまったり、誘惑に負け狐と猫に何度も騙され理不尽な裁判で投獄されるような不遇さもあるけれど自身の我儘な性格も合間って可哀想とは言い切れないピノッキオのキャラクターは可愛すぎないように、そして木でできた操り人形のピノッキオの形も他のキャラクターに比べ複雑すぎないようにデザインしました。

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