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アニメ職人たちの凄技アニメ職人たちの凄技

【第54回】
今回、スポットを当てるのは、
奥田昌輝

プロフィール

1985年神奈川県横浜市生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修士課程修了。
多摩美術大学在学中にアニメーション制作を始め、東京藝術大学在学中に制作した「くちゃお」がアニマドリード(スペイン)の学生部門グランプリ、 ファントーシュ(スイス)のNew Talentを受賞した他、ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に入選するなど、国内外の映画祭での受賞・上映多数。
これまでにMVやライブ演出映像、CM、ドラマのタイトルバッグや教育番組のアニメーション等を手掛けている。

奥田昌輝さんに「小松左京スペシャル」のアニメ制作でこだわったポイントをお聞きしました。

小松作品は、今回制作するにあたって初めて読ませていただきました。
これらの作品が書かれた時代と今の時代とでは多くのことが変化しているにもかかわらず、作品が描くテーマは今日的なことに驚かされました。

特に「日本沈没」では、自然災害によって日本が沈んでしまう様子を描いていますが、東日本大震災のことを思い浮かべずにはいられませんでした。
小松作品の特徴として、「SF」という重要な要素がありますが、SFの手法を使って描かれた事柄は決して単なる空想というものではなく、リアリティを持って我々に訴えかけられているようです。
今回のアニメーションの制作にあたって、ファンタジーであり、リアリスティックでもあるという相反するイメージをアニメーションという手法によって描ければと思い制作しました。
小松作品への理解を深められる助けになれば嬉しく思います。

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