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アニメ職人たちの凄技アニメ職人たちの凄技

【第52回】
今回、スポットを当てるのは、
アダチ マサヒコ

プロフィール

アダチ マサヒコ 1983 大阪生まれ
2010 東京芸術大学大学院デザイン科修了
「BS歴史館」「NHKスペシャル・故宮」「シャキーン!」のアニメーションを担当。
2015年12月~2016年1月放送分の「みんなのうた」では過去に「ねむいいぬ」「おつきさまのうた」「ぼくのそらとぶじゅうたん」「願いごとの持ち腐れ」を制作。
最近では「3341」を制作した。
100分de名著では、「遠野物語」「枕草子」「ハムレット」「茶の本」「荘子」などを手がける。筆の質感などを生かした繊細なタッチが持ち味。

アダチ マサヒコさんに「平家物語」のアニメ制作でこだわったポイントをお聞きしました。

今回は本当に沢山の武士や馬を描きました。
とにかく平家物語は登場人物が多い上に、その人物だけで一本の特番ができるような、歴史的にもドラマとしても重要な人物が多数いるので、それぞれの姿形や表情を描き分けるのはとてもやりがいがありました。

合戦など武士が甲冑を着ているシーンが多かったのですが、今回は甲冑などはなるべく省略しないように、しっかり描こうと決めておりました。
合戦の緊迫感など雰囲気を削ぎたくなかったからです。

個人的には甲冑の背中側、機能美と装飾美を併せ持った紐の扱いに惚れ惚れしてましたので、背中は特に頑張りました。

とは言っても細かい紐や金具、備品など(矢を入れる逆頰箙、張り替え用の弓弦を巻いておく弦巻などなど・・)本物と比べるとまだまだ三割ぐらいしか描けていないのでいつか完璧に描けるように頑張ります。

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