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アニメ職人たちの凄技アニメ職人たちの凄技

【第47回】
今回、スポットを当てるのは、
ケシュ#203(ケシュルームニーマルサン)

プロフィール

ケシュ#203(ケシュルームニーマルサン)
仲井陽(1979年、石川県生まれ)と仲井希代子(1982年、東京都生まれ)によるアートユニット。早稲田大学卒業後、演劇活動を経て2005年に結成。
NHK Eテレ『グレーテルのかまど』などの番組でアニメーションを手がける。
手描きと切り絵を合わせたようなタッチで、アクションから叙情まで物語性の高い演出を得意とする。100分de名著のアニメを番組立ち上げより担当。
仲井希代子が絵を描き、それを仲井陽がPCで動かすというスタイルで制作し、ともに演出、画コンテを手がける。
またテレビドラマの脚本執筆や、連作短編演劇『タヒノトシーケンス』を手がけるなど、活動は多岐に渡る。
オリジナルアニメーション『FLOAT TALK』はドイツやオランダ、韓国、セルビアなど、数々の国際アニメーション映画祭においてオフィシャルセレクションとして上映された。

ケシュ#203さんに「風と共に去りぬ」のアニメ制作でこだわったポイントをお聞きしました。

「風と共に去りぬ」ほど映画のビジュアルが原作よりも強く浸透している作品もありません。
ヴィヴィアン・リーが演じたスカーレット・オハラはとても美しいのですが、原作では必ずしも美人ではなくチャーミングといった描写になっています。今回キャラクターを立ち上げるにあたって、その映画のビジュアルと原作の描写とのバランスをとることにまず注力しました。

またスカーレットは育ちの良い女性ですが、生まれ持った炎のような情熱と野性味を感じさせます。その魅力を表現するためスカーレットが映る構図のなかには必ず植物を入れて彼女の生命力を表すようにしました。

また今回は比較的シンプルな線で描いていることもあり、感情を伝えるため人物の演技をいつもより少しオーバーにつけています。それによってところどころコミカルな風味が出ているので、クスっと笑っていただけると嬉しいです。

ケシュ#203さんの凄技にご注目ください!

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