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アニメ職人たちの凄技アニメ職人たちの凄技

【第24回】
今回、スポットを当てるのは、
川口恵里(ブリュッケ)

プロフィール

1989年神奈川県生まれ。2011年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。2013年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。2016年より株式会社ブリュッケに所属。アニメーション作家/イラストレーターとして、TV番組、企業CM、音楽PV、ワークショップ等、幅広く手掛ける。直近では、BS1ドキュメンタリー「明日世界が終わるとしても」のオープニングアニメーションを担当。線画台を用いた、空間と光を活かした画づくりが得意。

川口恵里さんに「人生論ノート」のアニメ制作でこだわったポイントをお聞きしました。

今回の名著「人生論ノート」は、言論の自由が制限された時代の書であり、あえて難解な書き方をされている箇所が多いようで、私にとっては、読むにも描くにも非常に難しい一冊でした。

ただ、70年前に書かれたこの書の内容は、現代で生活する私にも非常に示唆が多く、アニメーションパートでは、その内容をなるべく解きほぐし、届けられればという思いで、今回の制作に取り組みました。

「偽善者」と「精神のオートマティズム」が、実は近い存在であるということを、アニメーションで表現するために、隊列、エスカレーターの先に、社会の歯車的なものがつながっていたら・・・という案で表現してみました。

普段、ありがちな、「自分で判断せずに人に従う」ということが、自分の意識していないところで、いつのまにか、ひとつの歯車となって社会を動かしているかもしれない という見せ方ができれば良いなと思いました。

川口恵里(ブリュッケ)さんの凄技にご注目ください!

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