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もっと『孫子』

孫子曰く、兵とは国の大事なり。
(戦争とは、国家の一大事である)

百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。
(百戦して百勝するというのは最善の方策ではない)

卒未だ親附せざるに而も之を罰すれば、即ち服さず。
(兵卒がまだ充分に親しみなついていないのに厳しく罰すれば、
 かれらは将軍に心服しなくなる)

凡そ戦いは、正を以て合し、奇を以て勝つ。
(敵兵力を前にして布陣するには、まず定石通りの「正」兵による。
 しかし、最後の勝利の鍵を握るのは「奇」兵である)

故に善く戦う者は、之に勢求めて、人に責めず。
 (巧みに戦うものは、集合体としての軍隊の勢によって勝つのであり、
  特定の人物の力量に頼って勝つのではない)

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