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もっと君主論

人間は恐れている人より、
愛情をかけてくれる人を容赦なく傷つける
(第15章)

わたしのねらいは、
読む人が役に立つものを書くことであって、
物事について想像の世界のことより、
生々しい真実を追うほうがふさわしいと、わたしは思う。
(第15章)

永年、君位についていたイタリアの諸君侯が、
しまいに国を奪われたからといって、
責任を運命に負わせては困るのだ。
これは彼ら君主の怠慢のせいである。
―いいかえれば、凪の日に時化のことなど想ってもみないのは、
人間共通の弱点であって―彼らもまた、
平穏な時代に天候の変わるのをまったく考えなかった。
(第24章)

運命は変化するものである。
人が自己流のやり方にこだわれば、
運命と人の行き方が合致する場合は成功するが、
しない場合は不幸な目を見る。
(第25章)

運命は女性に似てつねに若者の友である。
(第25章)

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