全国の動物園より

ピース・髙市さんの人工哺育についてのメッセージ

姫路市立動物園(兵庫県)

千本 泰輔さん

髙市さんは、ホッキョクグマに対する知識や経験が豊富で、動物に対して敬愛の念を抱いて接しておられ、観察を十分に行い常識にとらわれず、常に動物の気持ちでお世話をされ、とても私の飼育に影響を与えてくれます。

ホッキョクグマの飼育頭数は年々減少傾向になり、当園でも繁殖を目指し、人工哺育の判断をした場合はこれまで成功した、とべの記録も参考にしながら、独自の方法も考えなければなりませんし、出産をさせるためのホッキョクグマの健康管理やペア替えの検討など、繁殖可能年齢とともに高齢化する日本のホッキョクグマについて課題と感じています。

日本初の人に育てあげられたピース。海外では長く生きることも少ないと聞いています。
ピースの健康をこれからも願っています。

飼育しているホッキョクグマ:ホクト

ホクト

横浜・八景島シーパラダイス(神奈川県)

渡邉 弥子さん

人工哺育の成功事例が(しかも国内で)あることで、繁殖にあたり人工哺育を視野に入れる後押しとなると思います。
残念ながら私は髙市さんと直接お話しをしたことがなく、失礼ながら髙市さんから学んだ結果としての事例も挙げることができませんが、今ある飼育方法はこれまでの数々の事例を踏まえて洗練されてきたものであり、ホッキョクグマの飼育に関して髙市さんから受け継がれた技術や考え方、ピース人工哺育の事例が中でも大きな影響を与えているのは間違いないと思います。

ピースの人工哺育の頃、私はまだ学生でしたが、小さくてコロコロのピースと髙市さんのほほえましい姿に注目し憧れていたのを覚えています。その頃まだ赤ちゃんだったであろうスタッフでもピースのことは知っていますし、いつか人工哺育に携わってみたいと考えるスタッフも多いです。

飼育しているホッキョクグマ:ユキ丸(オス・27歳)

ユキ丸

アドベンチャーワールド(和歌山県)

鳥原 峰幸さん

ピースの人工哺育の成功例で多くのデータを残されており、当園ではそれを基準にミルク量や成長過程など多くのデータをお借りすることができ、難しいとされているホッキョクグマの人工哺育においてピースに続き、当園での2例の人工哺育の成功につなげることができました。

多くの動物がそうですが年々、条約や規制、飼育施設基準の厳しさのため、海外からの動物の搬入が難しくなってきており、ホッキョクグマも例外ではなく海外からの搬入が難しい動物種です。そのために国内での飼育園館が協力し繁殖だけでなく、飼育方法の公開をし協力して、生き生きとしたホッキョクグマの展示方法や繁殖生理の研究に取り組み、ホッキョクグマという動物を次世代に残していく事がホッキョクグマ飼育担当者だけでなく、動物園や水族館の飼育係の使命だと感じます。

20歳といえばホッキョクグマでは高齢になっていきますので、人工哺育で育ち全国でも知名度あるピースにはいつまでも元気でいてもらい多くの方にホッキョクグマの魅力を末長く伝えてもらいたいと思います。

写真のホッキョクグマ(オス・6歳)

アドベンチャーワールドで飼育されているホッキョクグマ

よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)

伊藤 咲良さん

髙市さんが、自宅へ連れ帰り哺育していた様子は、自分が飼育員になりたての時期のことなので、特に強く印象にあります。

髙市さんは、ホッキョクグマの飼育を長い期間担当されていますが、常に問題意識を持ち、自園のホッキョクグマにとどまらず、国内のホッキョクグマ飼育向上のために問題提起してくれるので、自分も情報収集・未知の生態解明のための研究を続けています。
ピースは野生でも危機的状況にあるホッキョクグマに注目を集めるきっかけになってくれている存在でもあるので、これからも元気に長生きしてもらいたいです。

飼育しているホッキョクグマ:ツヨシ(メス16歳)、ジャンブイ(オス推定27歳)

ツヨシとジャンブイ

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