温暖な瀬戸内の丘にひらけた“天空の農園”(伊予市)。
植物の生きる力にできる限り寄り添うユニークな“自然農法”で世界から注目を集めています。
甘夏や伊予柑など30種類を超える果樹、米や麦が育ちます。
農園のルーツは、”アジアのノーベル賞”ともされるマグサイサイ賞を受賞した、福岡正信氏(1913-2008)。著書『わら一本の革命』は世界数十カ国で翻訳されました。
植物の種を土でくるむ粘土団子を生み出し、砂漠緑化にも尽力、正信氏の問題意識は、農業だけにとどまらず、自然と人間との関係性や哲学にも及びました。
いま、農園は福岡正信氏の思いを受け継ぎ、孫の大樹さんが営んでいます。
多様な動植物が躍動する農園の四季を動画で紹介します。
(NHK松山放送局 多田篤司)
#1麦まき
秋、稲刈りを終えた田んぼで麦まきが始まります。
種をまいた後に稲わらを敷くのが農園特有のやり方です。
#2粘土団子
正信氏が考案した粘土団子の特別授業。生徒たちの“作品”が輝きます。
#3ハチミツ
初夏、甘夏の花咲く農園に、ミツバチがやってきました。