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二神透さん

話し手

二神透

愛媛大学防災情報研究センター
副センター長
(2021年11月現在)

危機管理

2021/11/8放送ラジオ第1

テーマ和歌山の断水から考える 水の備蓄の重要性

和歌山市の断水

10月のはじめ、和歌山市の水道管が破損し、6日間に及ぶ断水がありました。断水の影響は、和歌山市の4割に当たる6万戸に上りました。多くの市民が、飲み水、トイレ、お風呂といった日常生活に困りました。水道管破損の原因は水道管の老朽化とも言われていますが、全国では多くの水道管が老朽化しています。現在、多くの自治体が老朽化したライフラインの点検と補修を行っていますが、多額のお金がかかるため、それらの進捗が遅れています。私たちの住む四国では、南海トラフの地震が30年以内に70~80%の確率で発生するといわれていますから、水道管の耐震化も大きな課題です。一般的に南海トラフの地震が発生すると、約1カ月水が使えないことが想定されています。また、過去には豪雨災害によって水が使えなくなったこともありました。

災害時に水がなかったら

今から3年前の平成30年7月豪雨(西日本豪雨)を振り返ると、愛媛県内で断水した地域がありました。愛媛県内の12市町で3万1千世帯、6万4千人に及びました。近い将来起こるとされている南海トラフ巨大地震では、愛媛県の8割の地域が断水し、1週間後でも7割の地域が断水するという想定です。さらに、地震発生後1カ月でも3割の地域が断水するとされています。水が使えない状況を想像してみてください。一番に困るのが飲み水です。夏の猛暑の時期に地震で水が出なくなったらどうなるでしょうか。地震直後にスーパー、コンビニの水はすぐに売り切れてなくなります。10年前の東日本大震災の時も、お店からあっという間に水がなくなりました。私の親戚が千葉に住んでおり、松山からペットボトルを大量に送ったことを覚えています。しかし、南海トラフの巨大地震が起こったら、道路網はズタズタになりますから、外部から水が届けられるのは相当困難だと思われます。

水の備えと事前の備え

水は、命に直結します。大人1人が1日に必要な水は3リットルです。4人家族が1週間水を備えるためには、1日3リットル×4人で、12リットル。1日あたり2リットルのペットボトル6本、1週間だと、ペットボトル42本分の水が必要となります。これまで、災害時にライフラインである水道が使えなくなり、多くの人が給水車に並ぶ風景が報道されています。和歌山の水道管破損の時も同様でした。ただ、一人一人が1週間必要な水を備えていれば、このような事態にはなりません。和歌山市の断水は老朽化したインフラによるものですが、四国のどこで発生してもおかしくない出来事です。今回の断水を教訓に、一人あたり1日3リットル×1週間分の水、2リットルのペットボトルで12本を準備しておきましょう。

飲み水以外の工夫を

水が使えない場合に使用できる、便利なグッズがあります、水を使わないシャンプー、水を使わない歯磨きシート、携帯トイレなどです。日ごろから、水がない場合、何がどのように不便になり、何があると便利になるかを考えながら備えていただければと思います。水以外にも、災害時に必要なものをイメージして事前の備えを徹底していただければ、いざというとき自分たちを助けてくれます。

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