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白木渡さん

話し手

白木渡さん

香川大学名誉教授/香川県防災士会会長
(2020年5月現在)

風水害 危機管理

2020/5/25放送ラジオ第1

テーマ「動くハザードマップ」でよりリアルな災害想定を

ハザードマップとは

ハザードマップとは、地震や洪水など自然災害が発生した場合に皆さんが住んでいる地域の被害状況を予測したマップです。地域の災害環境を知るために有効なツールです。ハザードマップを見ながら避難場所まで歩けば、地域の避難リスク情報が確認できます。その情報をハザードマップ上に書きこんでいけば、マイ防災マップが作れます。

「動くハザードマップ」の意義

私たちがよく目にする洪水ハザードマップは、静止画で提供されています。洪水災害時の各地域の浸水エリアや浸水の深さは分かりますが、雨が降り出してから何時間後に河川のどの箇所が決壊して、どの地域がどのくらいの深さまで浸水するのか判断できません。自分の住んでいる場所の危険性は分かりますが、いつ避難すればよいのか、避難のタイミングを判断するのは困難です。
最近、河川氾濫が頻発するようになっています。避難の遅れから多くの尊い命が失われています。被害を少なくするには早期避難が不可欠です。そのための切り札となるのが「動くハザードマップ」です。

「動くハザードマップ」の現状

「動くハザードマップ」とは、浸水の時間的な変化が動画などでわかるものです。インターネット上の地図サービスのように、表示画面上で河川の氾濫状況や避難の場所、避難のタイミングを詳細に検討できるようになっています。自宅の位置や避難のタイミング、避難経路を入力するとその場で避難シミュレーションを体験することが可能です。また、大規模降雨による浸水想定をアニメーション(動画)で確認できるようになっています。河川の様々な箇所が決壊した場合の浸水状況を360度の視点で確認できますので、よりリアルな被害想定が可能になります。

課題と今後の展開

「動くハザードマップ」の活用はまだまだ普及していません。その理由として、オーダーメイド的に地域の地理情報や河川の詳細な情報を取込んで作り込む必要があり、作成に時間がかかります。また、コンピュータシミュレーションに不慣れな住民の方が、様々な条件設定をして活用できるまで簡易化できていないのが現状です。しかし、自分の住んでいる地域の現状を知り、早期避難の重要性を理解してもらうことに重点を置くのであれば、「動くハザードマップ」は有効なツールになります。その一例が国土交通省香川河川国道事務所のホームページで公開されている「土器川浸水想定アニメーション」です。このような動画が多く作成され、地域の防災活動に活用されるようになれば、「動くハザードマップ」の活用が増え、早期避難につながることが期待されます。

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