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岡村眞さん

話し手

岡村眞さん

高知大学
名誉教授/客員教授
(2020年4月現在)

地震・津波 危機管理

2020/4/13放送ラジオ第1

テーマ夜間の地震、津波避難の問題点

何が避難を妨げるか

地震による強いゆれは停電を伴うことが多く、明るい昼間にくらべて暗闇の中の恐怖感により冷静さを失いやすくなります。その結果、津波からの避難という次の段階への行動に結びつきにくくなります。室内の避難では、床や畳の上に散乱したガラスや部品が見えにくく、足の怪我が多発します。また、道路上に落ちているものや道路の割れ目に気付きにくいため、明るいうちの避難にくらべて、場所によっては3倍もの時間を要することも想定されます。

最近の夜間の地震

過去の大きな地震による災害を振り返ると、1995年の阪神・淡路大震災や2016年の熊本地震など、夜に地震が多いのではないかと感じるかもしれません。これは暗いと恐怖心が増し記憶に残りやすいからであって、実際は昼も夜も地震の発生頻度は変わりません。何も見えない中での揺れと物が壊れる音は、昼間より強い恐怖心を引き起こします。
阪神・淡路大震災におけるけが人は43000人余りで、その8割が足のケガでした。そのことを考えれば、南海トラフ地震が夜間に起きた際に、津波から避難することの困難さが想像できます。

夜間の地震から命を守るには

夜間の地震の際、命を守るためには、様々なポイントを押さえなくてはいけません。まずは、足を怪我から守るため、枕元に靴の準備をしてください。また、ヘッドランプ、スマホ、懐中電灯など、避難行動に必須の照明の準備もしておいてください。夜間の避難には時間がかかるため、戸締りなどに時間をかけずすぐに避難を開始することも大事です。
災害に備えて避難訓練をする際には、避難手順や複数の避難ルートの問題点を熟知しておくことが大切です。家族が離れ離れのケースも想定し、どこへ行けば家族に会えるのかという「最終避難場所」も確認しておきましょう。

まずはやってみよう

夜間の避難訓練を定期的にやっている自治体は少数に留まっています。避難訓練の際に怪我をするリスクを考え、訓練参加者に保険をかける必要があるなど、手続きが煩雑であることなどが要因です。ただ、これは夜間の避難が昼間の避難よりもリスクがあることそのものを示しています。
実際の津波避難は、自分が逃げることや、家族と逃げるという「自助」が全てであり、個人的にやってみることが大切です。他人任せにしないことが、命を守るすべてです。逃げるかどうかを決めるのも個人です。ただ、強く長い揺れのあと心が落ち着いたら、周りに「津波くるよー」と声をかけてください。多くの人は揺れの恐怖で、そのあとに来る津波への想像が難しいのです。

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