ここから読み上げブラウザ用のメニューです 本文へジャンプします NHK松山放送局ホームページ内のリンクボタンへジャンプします 読み上げブラウザ用のメニューの終わりです
ここからNHK松山放送局ホームページ内のリンクボタンです
読み上げブラウザ用メニューに戻ります
ここから本文です
高橋治郎さん

話し手

高橋治郎さん

愛媛大学 客員教授
(2020年2月現在)

危機管理

2020/2/17放送ラジオ第1

テーマ先人からのメッセージ「自然災害伝承碑」

自然災害伝承碑

令和元(2019)年6月19日より国土地理院は、ウェブ地図「地理院地図」から日本各地に残る自然災害伝承碑の立地場所や碑文の内容、災害の概要、碑が建立された年、などの情報を順次発信しています。これらの「自然災害伝承碑」は、後世の私たちに、先人がかつてこの地で発生した自然災害の怖さと生き抜くための教訓と知恵を教えてくれるものです。現在、国土地理院が把握していない災害伝承碑を各自治体からの申し出により順次、地図上に追加しています。地域を散策しながら伝承碑を探すのも防災活動の一つです。探してみましょう。

自然環境

我が国は、4枚のプレートがぶつかるという地殻変動の激しい場所に位置し、地震や火山活動の活発な地質環境下にあります。海域で地震が起これば津波が発生します。また、気象学的には、温帯モンスーン地帯に位置し、梅雨前線や秋雨前線による大雨、長雨が、さらに台風による風水害に見舞われるという環境下にもあります。さらに、脆弱な地盤(素因)に大雨(誘因)が降れば土砂災害(斜面災害)が発生します。河川も外国の研究者が「日本の河川は滝のようだ」と表現するように、標高1000~2000メートルの山から一気に海に流れ込むという、水源から河口までの距離(流路延長)の極めて短いものです。ですから、大雨が降ればしばしば河川が氾濫します。

メッセージ

こうした地震や津波、火山活動、土砂災害、洪水が繰り返し発生し、生命や財産を失ってきた教訓を踏まえ、私たち後世のものに、普段は過ごしやすい穏やかな場所ではあるが、「地震が起こるとすぐ大津波が来襲するよ」、とか、「大雨・長雨の時は山がすべるよ」、「山が抜けるよ」、「ここで何時いつ洪水が起こり、何人亡くなったよ」などという情報を提供してくれているのが自然災害伝承碑なのです。徳島県や高知県には、地震や津波、台風、大雨の災害伝承碑が、香川県と愛媛県には台風や大雨、洪水の災害伝承碑があります。

災害への備え

後世に伝えるため、燃えたり腐ったりしない石に、「この地でどういう災害が発生しどういうことが起こったのか、そこから得た教訓は何だったのか」を刻み、二度と同じ轍を踏まないようにという先人からのメッセージです。「災害のない良いところよ」と油断せず、先人が残してくれた自然災害伝承碑の教えてくれるところを十分理解し、災害に備えなければなりません。

読み上げブラウザ用メニューに戻ります
▲ ページの先頭へ