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坂本淳

話し手

坂本淳さん

高知大学 自然科学系理工学部門
講師
(2019年12月現在)

危機管理

2019/12/16放送ラジオ第1

テーマ大規模災害に備えた「みちづくり」を考えよう

道路の役割とは

私たちがふだん何気なく使っているもののひとつに「道路」があります。渋滞に遭遇してイライラしたり、新しいバイパスが開通して便利になったりした経験は誰しもあるかと思います。
かつては車の増加による問題を解決するために整備されてきた道路ですが、これから人口が減少していく中で、もう整備する必要はないのではと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一見重要性が低そうでも、防災上大切な役割を果たす道路は多くあるのです。

東日本大震災からの教訓

1990年代後半から公共事業関係費は減少トレンドに転じ、道路事業においては、費用対効果が高いところから優先的に整備されるようになりました。交通量が多いと考えられる道路を中心に整備が行われてきましたが、それを見直すきっかけとなったのが2011年の東日本大震災です。
東日本大震災では、岩手県沿岸部など三陸地方の道路が津波により広域で寸断しました。緊急車両が入ることが困難であった被災地が多い中で、輸送路として活用されたのが、費用対効果が低いと言われながらも事業が進められてきた道路です。このことから、道路がもつ防災機能は従来の指標では計測できないことが指摘されるようになりました。

高知県の道路事情

かつて高知県では、高知ICと高知空港ICをつなぐ高知南国道路など、県として重要な道路事業が凍結されたこともありました。費用対効果の高いものから優先的に整備すべきという流れの中、他県と比較して交通量が少なかったためです。
高知県では沿岸部の都市を道路が結んでいます。例えば晴れの日には太平洋を眺めながら気持ちよく移動することができますが、南海トラフ地震が発生すれば被災した都市へ救助に向かうこともできなくなるかもしれません。

災害に強いみちづくりに向けて

この有事に備えて、四国では「8の字ネットワーク」と呼ばれる道路の整備が進められています。一方で、高知県内を中心にまだ繋がっていない道路が多くみられます。我々の研究室ではこのような道路を対象とし、防災機能を考慮した事業の優先順位の検討を行っています。避難対策といったソフト面と、緊急輸送道路の整備といったハード面を、組み合わせて減災を考えることが重要です。

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