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話し手写真

話し手

門田章宏さん

愛媛大学大学院 理工学研究科
准教授
(2017年12月現在)

風水害

2017/12/25放送ラジオ第1

テーマ台風18号による重信川の堤防への被害について

音声の公開は終了しました音声の公開は終了しました  

氾濫危険水位とは

気象庁は、国土交通省や都道府県と共同で、「指定河川洪水予報」を行っている。これは、流域の人口が多く水害の被害が大きいと考えられる河川を行政が指定し、決められた水位をもとに洪水への注意や警戒を呼びかけるものである。
氾濫危険水位に達すると「いつ氾濫してもおかしくない状態」であり、この水位が自治体の「避難勧告」の判断基準となっている。

氾濫危険水位に達した理由

台風18号の豪雨により、重信川(出合地点)で氾濫危険水位の5.1メートルを超える5.56メートルの水位を観測した。これは、戦後では最高の水位となる。
重信川は急峻な地形であり流域が狭いため、大量の雨が降ると水量が増える傾向がある。台風18号による雨では、重信川上流の山地に、ゲリラ豪雨的な雨が降った。このために水位が上がったと考えられる。
同様の傾向は平成16年に肱川流域を通過した台風16号でも見られた。このときも、急峻な地形に降った雨の影響で水位が上昇し大規模な浸水被害が起きている。四国の他の河川も同様であり、今回のような事態は各地で起こりうる。

重信川の堤防で発生した「漏水」

台風18号の豪雨で、重信川全川で、河川管理施設の被災が17箇所確認され、現在、応急対策に着手している。
重信川流域の松山市と松前町の計14箇所では、堤防内部に浸水が発生し住居側から湧き出る「漏水」が発生した。漏水の原因は流域内で局所的かつ短期的な集中豪雨が発生し、過去の記録を超える想定外の流量が発生したことが原因と考えられる。漏水が発生した地点では土嚢を設置するなど洪水後の浸水を防ぐ対策が急遽なされている。

洪水から身を守るために

護岸対策の工事は、河岸が流水によって洗掘され、崩壊するのを防止し、保護することが目的である。堤防の安定化が図られ漏水を防ぐことが可能となる。
また、堤防の根本付近に規模の大きな流水が集中することを抑制する「水制工」の活用も挙げられる。「水制工」は海岸にある突堤と同様に河岸に設置される河川構造物で、流れを河川の中央側に向けることで河岸付近の流れを軽減する構造物である。
住民には、洪水による浸水想定区域を頭に入れてほしい。特に、局地的な激しい雨も多くなってきていることから、上流での雨の様子にも意識を向け、早めの避難の意識を高めてほしい。

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