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話し手

岩原廣彦さん

香川大学 危機管理先端教育研究センター
副センター長
(2017年12月現在)

危機管理

2017/12/11放送ラジオ第1

テーマ 防災教育の現状と課題

音声の公開は終了しました音声の公開は終了しました  

防災教育の目的

防災教育の目的は、地域に属するひとりひとりの防災意識の向上を図って地域内の連携を促進することなどにより、地域の防災力を強化することにあります。学校と家庭、そして地域が連携した地域の防災教育体制が必要になります。

学校での防災教育の現状と防災教育で重要なこと

教育委員会の学校防災アドバイザー派遣事業で数十校の幼稚園や学校を訪問させて頂きましたが、これらの教育現場では、子供達の発達段階に応じて災害発生のメカニズムや対策についての基礎知識を学ぶ内容が多いようです。これらの防災教材は充実したものが多いと思います。
防災教育を実践する上での五箇条というものがあります。
1.地域の特性や問題点、過去の被災経験を知ること
2.まずは行動し、身をもって体験すること
3.身の丈に合った取り組みとすること
4.様々な立場の関係者と積極的に交流すること
5.明るく、楽しく、気軽に実行すること
つまり、防災教育は、防災に関する「知識」と「実践対応力」とのバランスが大切になります。

学校の防災教育の課題

現在の学校の防災教育は、どちらかといいますと一般論としての知識に偏重しているかなという感じを持っています。その地域の過去の災害を知ることや、地域で協力して災害に備えるという「連携」、そして、安全な避難行動や的確な救命などを実践できる「対応力」が欠けているように思います。
「大切な命を守る」という目的を明確にした防災教育のあり方は、まず、その地域における過去の被災経験や災害リスクといった地域特性を「知る」、そして「どのように備え、命を守る」といったことを、地域全体で考えなくてはならないと思います。

地域の連携を行うために

例えば、地域の防災訓練に参加するということも一つの方法です。
防災訓練は通り一遍の訓練が多いのですが、それぞれの地域の特性を考えた内容にしなければなりません。また、その内容は楽しいことを織り交ぜ、多くの方が参加して体験(経験)してみることができるものが良いと思います。防災を日常の地域のイベント(祭りや、餅つきなどの楽しいイベント)に織り交ぜることで、若い方から高齢の方まで多くの地域の方々がお互いに顔を合わせて地域の連携が深まります。このイベントを継続させることにより、地域の防災力が向上していくと思います。
防災教育は特別なこととして捉えると、構えてしまい馴染みにくくなります。日常生活の中に自然に取り込んで「命の大切さを知り」、そして「地域のみんなで命を守る」ということを普段の生活に溶け込ませることが大切だと思います。

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